The Raincoats “Odyshape”

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その流れで、これはThe Raincoatsのセカンド・アルバム”Odyshape”の登場です。が!しかし、これはもう別バンドとして捉えた方が良いかもです。この時のメンバーはAna da Silva (Vo, G, Shruti box, Kalimba, B, Perc, Harmonica)、Gina Birch (Vo, B, G, Balafon), Vicky Aspinall (Vo, G, B, Vln, Piano)で、ゲストにはGeorgie Born (Cello), Dick O’Dell (Perc), Shirley O'Loughlin (Perc), Kadir Durvesh Shehnai (Perc), Ingrid Weiss (Perc, Dr), Robert Wyatt (Dr: from Soft Machine), Richard Dudanski (Dr), Charles Hayward (Dr: from This Heat)が参加しています。よりフリーフォームになった演奏で、ファーストアルバムのようなプリミティブなポップソングと言うよりも、アヴァン・ポップと言った言葉がしっくりくる音楽です。ベースがダビーであったり、英国フォークの様式、多数の中古パーカッション(1980年のUSツアーの時、骨董市で購入したらしいです)によるポリリズムなど、そこかしこに先進的な部分が見え隠れします。また、民族音楽のフィールド録音などにも影響を受けたらしいです。多分、ファーストアルバムの後で、これを聴いたリスナーは驚くでしょう。そして何より生楽器が多用されている点も、ポスト・パンクの時代で、他のバンドではシンセが多用されてきているのに反抗した、彼女らの特異的な一面と言えますね。そんな彼女らの極上にして、手に届かない程自由な音楽は如何でしようか?因みに、この時期のインタビューでは「ロックンロールの基本的なテーマは、男と女の間で起こっていることです……ロックンロールは黒人の音楽に基づいています。そして、それは女性の排除と、黒人のゲットー化に基づいています。だからこそ、私たちのやりたいこととロックンロールの伝統の間に少し距離を置きたいのです」と答えています。なる程ね!よーし、Let’s Listen!!!!

https://youtu.be/PRP8nkaxMkQ

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