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Record Monthly 1980- 1984年6月
Record Monthly誌 1980-1984年(6月号まで)です。
画像1 1980年
画像2 1981年
画像3 1982年
画像4 1983年
画像5 1984年 1月〜6月
1980年に入り、5月号から ¥180 に値上げされます。(それまでは ¥150)
逆にページ数は削減されており、96ページか112ページ構成となり、
従来の標準 128ページというのは、年末の需要拡大期のみとなっています。
コストの増加をなるべく定価に影響させないように、
努力していたのではないかと思います。
1980年に入ると、¥2,800 のLP、¥700 のシングルが出て来ており、
やがてこれが標準価格になって行きます。
CDの登場が 1982年10月ですが、11月号では早速CDのページを新設し、
レコードとは別枠で掲載されています。
発売当初のCDは、洋楽で言うとディジタル録音が ¥3,800、
アナログ録音が ¥3,500位でした。
ポリグラム系などの輸入盤は ¥4,000 を超えていました。
ただ、同じ82年11月号の編集後記を読むと、
CD発売に浮かれている様子はなく、
むしろ今後の編集方針を巡って、大きく2つの課題を
抱えていたことが窺えます。
1.テープ・マンスリーと合体するか
テープ・マンスリーは、同じ日本レコード振興(株)が
1969年から発行していた冊子で
言わば、Record Monthly のテープ版です。
2.冊子のサイズを大型化し、誌面の充実を図るか
読者にアンケート調査を実施したり、有識者の懇談会を開いたりで、
随分慎重に議論されていたようですが、
色々意見を聞き過ぎて身動きがとれなくなっていたとも見えます。
一般の企業ならば、より充実した雑誌にして全国の書店で販売しよう」
といった戦略も立てられる訳ですが、「レコード商組合の御用冊子」
という立ち位置では、そうもいかなかったのでしょう。
商組合の販売店に対して一定の発行部数を保証される
という利点もありましたが、組合の顔色を窺いながらでは、
変化へのスピーディーな対応ができなかったのかと
思います。
Record Monthly は、その後1987年に廃刊に追い込まれますが、
そこに至る重要な要因が、この1980年代前半の課題対応に
見て取れるような気がします。(個人的な意見です)
一方、CDの発売に際しては、当初から対象商材と捉え、
「CD専用のページを用意し、別枠で掲載する」ということで、
何の問題もなかった様です。
新時代の希望のメディアであることは、どの立場にとっても共通認識であり、
これをきちんと成長させて行く、ということについては
議論の余地はなかったのでしょう。
1984年6月号では、ようやく誌面刷新が告知されています。
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woodstein
2022/04/01 - 編集済み『アーバン・カウボーイ』のトラボルタがいますね。
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chirolin_band
2022/04/01せっかく表紙を飾っているのですが、サントラ盤紹介としては「全18曲」としか書かれておらず、まるで再発盤のような待遇です。「ボーナス・シーズンに入るせいか、レコードの制作数が増え……」といった言い訳(!?)が編集後記に書かれてますが。