Panasonic LUMIX DMC-GH2

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パナソニックのマイクロフォーサーズ(m4/3)マウントのミラーレス一眼カメラ,GHシリーズ第二世代nおDMC-GH2です。動画機能を強化,FullHDに対応して2010年10月に登場しました。

発売当初は,高感度,高速AF,タッチパネル,マルチアスペクトなどが売りでしたが,これらの機能の多くは10年も経つとさすがに色褪せてしまいます。1600万画素というと今ではどうってことはない画素数ですが,当時としてはかなりの高画素で,m4/3の小さなセンサーとしてはかなり画素数を頑張った(無理をした,とも言えますが)センサーです。高感度性能は,ISO 12800でも撮れるよ,という話で高感度耐性が高い,という話ではありません。少し暗いところで感度を上げて撮るとノイズざらざらで,あぁ...,となってしまいます。イマドキの1インチセンサの高級コンデジに普通に負けます。それでも,当時のカメラとしては頑張っていて,現在(2021年)の基準で比較する方が悪いのです。

動画撮影用に調達したPanasonicのAG-AF105がm4/3マウントだったので,レンズを共用できるバックアップ機としてヤフオクで程々の程度のGH2を2016年頃に調達しました。AG-AF105が動画専用でスチルにはまったく使えないので,スチルと動画の両方に使えると便利だろう,というのもありました。動画撮影そのものをあまりやらないうえに,バックアップ前提なので結局GH2はあまり使っていません。

三脚にのせてオートフォーカスにして放置しておくと何故か,時々フォーカスが動いて勝手に迷ったりするので動画で固定カメラとして使う場合は(ほぼ100%固定カメラとして使ってました),MFにしておかねばなりませんでした。それで不都合もなかったのでそれでよかったのですが,AFのレンズなんていらんなぁ,といういうことでマウントアダプタを挟んで手持ちのCanon EFレンズやPentax Kレンズをつけてピント固定で使ってました。

GH2を調達したのにはもう一つ別の理由がありました。それは,当時ファームウェアのハッキングがとても進んでいて,デフォルトの24 Mbpsを超える,より高いビットレートでの録画が可能なファームウェアが公開されていたのです。いろいろなファームウェアが作られたようですが,安定しているのは44 MbpsのChris's 44 Mbitというファームウェアだったようです。

当然のことながら速攻で導入しました。確かに綺麗な,解像感の高い動画が得られます。しかし,ビットレートが高いからといって高感度耐性が高くなるわけではないので,ノイズが減るわけではありません。こういう遊びもあると思って楽しむものだと思います。実際,それはそれで面白かったです。

スチルで使ってみると,センサーのダイナミックレンジがあまり広くないことが目立ってすぐに白飛びするようなところがあります。発色は悪くなくて優しい色合いで,色飽和もしなくて赤いものを安心して撮れるのですが,ラチチュードが狭いために被写体を選ぶように感じました。また露出補正ダイアルがなく,ちょっとアンダーで撮りたい,というときにあたふたしてしまいます。露出にシビアなセンサーなのに露出補正ダイアルがないってどうなんだろう,とちょっと考えてしまいます。ピントもタッチパネル上である程度はターゲットを選択できますが,どちらかというと狙ったところにピントがこなくてストレスがたまりました。もっとも,私の使い方がうまくないだけなのかもしれません。

別に気に入らなかったわけじゃないですが,あまり使わなかった,私にとって影の薄いカメラです。防湿庫の整理をしていて奥の方から発掘するまですっかり存在を忘れていたくらいですから。

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