Gen Ken “Beyond My Ken”

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Gen KenことKen Montgomeryを紹介しましよう。元々、1980年初頭に、米国NYCのEast VillageにGeneratorという小さなレコード・ショップを運営しながら、電子音楽を始めています。その後、1989年にNYCで初めてのサウンド・アート・ギャラリーとして、Generatorを再度やり始め、1992年まで続いています。その間にも彼は、多くのアーティスト達とコラボをやっており、その後も、多数、リリースされています。因みに、彼はGen Ken以外にもGen Ken Montgomery やEgnekn Montgomeryと言った名義で作品をリリースしています(Gen Kenの”Gen”は最初のレコード・ショップのGeneratorの頭3文字から取られています)。そんな彼は、特に、Conrad Schnitzler等とのコラボ・ワークも数作出しており、電子音楽界(そんなものがあるかどうかはさておき)の一部では有名なアーティストです。また、1987年に、彼は、David PrescottとConrad Schnitzlerと共にGenerations Unlimitedと言う電子音楽レーベルも立ち上げています。それで、内容なんですが、A面は片面一杯使った1曲のみ、それに対してB面は短い曲が、9曲も入っていると言うアンバランスさ。どちらも明瞭なリズムは殆ど無く、アブストラクトな電子音が空中を舞っているような音楽で、中々、掴み辛い音楽なのですが、その反面、色んな解釈ができるようにも思えます。特にA面は彼のアブストラクトさが現れた良い曲だと思います。またB面もそんな長尺な曲の一部のサンプルように聴くことが出来るのでは?とも思え、そう言う聴き方もできるのだなあとも思えます。因みに、本作は独逸ベルリンのCon Studioで録音され、スペインとEsplendor Geometricoのレーベルからリリースされており、彼の立ち位置を理解する上で興味深いものと考えられます。電子音楽とインダストリアルの狭間を覗いてみたい方には良いアルバムだと思いますので、是非聴いてみて下さい。

“New Age Machines”
https://youtu.be/q8vQ4-ETQKc

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