Frieder Butzmann “ Vertrauensmann Des Volkes”

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先程、紹介したFrieder Butzmannのセカンドアルバムです。こちらはちゃんとしたLPですが、曲が殆どが1分台の為か、曲間が区別がし難い仕様になっています。その内2曲だけ6分台の曲があります。彼は主にドイツのレコード・レーベルZensorからリリースしています。本作では、よりプリミティブな録音ですが、相変わらずの天然な天才振りを発揮しています。テープループやテープ加工、アナログシンセの効果的な使用、音声の加工、不明瞭なリズムの導入(基本的にはビートでは無いです)等々、何でしょうか、Der Planとかと違った意味で、音自体で遊んでいるような曲調と言えばいいのでしょうか?何とも形容し難い音楽なんですが、それがアヴァンギャルドに成らない寸でのところで立ち止まった音楽で、その為にポップネスも感じられる音楽とでも言いましようか。そんな風変わりな作風は彼の持ち味になっています。また、A面には日本語の浪曲のような声も入っています。なお、B4にはPsychic TV (元TG)のGenesis P-Orridgeが客演しています。
ここで、彼のキャリアを簡単に。Friederは、1975年から、ベルリン工科大学で、音楽論と情報理論学及び心理学を学び、Zensorでバイトしながら、1977年にパンクを、1978年初頭には既にポストパンクをやっていました。1980-1984年では、Thomas KieselとAlexander Hacke(ノイバウテンのメンバーでしたね)と共に、ドイツ国内だけではなく、フランスやオーストリア、アメリカでも勢力的にライブをやっています。また、実験的ラジオ・パフォーマンスも行なっており、サウンド・アートにも手を伸ばしているようです。
気になる方は、日本のSuezan Studiosからも再発CDが出ているようなので、是非とも聴いてみて下さい。

A1 “Geflüster” (1:35)
A2 “Arbeitslied” (1:33)
A3 “Die Kleinen Tiere” (1:08)
A4 “Ballo Ballo” (1:59)
A5 “New Life” (1:55)
A6 “Hibakuschas” (6:02)
A7 “Verletzter Buddha” (2:38)
A8 “Sadismus Und Konkurrenz” (1:21)
A9 “Tonight's Musik” (0:39)
B1 “Tonight's Musik Part Two” (1:17)
B2 “Zivilisation” (10:15)
B3 “CFMC” (1:12)
B4 “Just Drifting / Tales Of Death” (5:33)

A6 “Hibakuschas” (6:02)
https://youtu.be/zri6OyKfcWM?si=k9sN3GcAPwud9qhd

B2 “Zivilisation” (10:15)
https://youtu.be/A3QrSkCKqVk?si=7YnQ8bTgvhFJMxWB

B4 “Just Drifting / Tales Of Death” (5:33)
https://youtu.be/KlYCspHmklc?si=kHVm3b1MTFJOqaFJ

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