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Sprung Aus Den Wolken “Pas Attendre/Que Pa”
久しぶりに出ました!独のSprung Aus Den Wolken (スプルンク・アウス・デン・ヴォルケン;以下SADWと表記)の12㌅マキシ・シングル“Pas Attendre”/“Que Pa“です。SADWは、元々ベルリン在住のKiddy Citnyのソロプロジェクトとして、1981年に活動を開始しており、メンバーの変遷を経て、現在は、CitnyとRenault Schubertのデュオになっているようです。詳細については、以前にも書いてありますので、そちらをご参照下さい。本作品は、Wim Wenders監督の映画”Der Himmel über Berlin (ベルリン・天使の詩)”のサントラに使われた曲で、Kiddy Citnyの他、後にEinstürzende Neubautenに入るAlexander HackeとJohann Arbeitの他、Peter PrimaとThierry Noirも参加しています。それでは、各曲を紹介していきましょう。 ★A1 “Pas Attendre” (4:34)は、淡々と続く単調なリズムに、不釣り合いな程、感傷的なアコギのカッティングと悲しげに歌い上げるVoが堪らない曲になっています。また、バックのノイズや最後のフリーキーなGソロも聴かせてくれます。 ★A2 “Pas Attendre (Minimal)” (1:48)は、A1の別ヴァージョンで、アコギの弾き語りから始まり、後からDrum Machineが入ってきます。 ★B1 “Que Pa” (3:41)も、エレ・アコの弾き語りで始まりますが、Voが渋い男性低音の語りなので、グッときます。後から入ってくるGソロやアコーディオンやシンセも結構、通好みですね。 ★B2 “Que Pa (Minimal)” (2:56)は、重低音のキックとBに合わせて、語り口なVoが入ってきますが、バックにメタル・パーカッションらしき音やノイズも入ってきて、とてもB1と同じ曲とは思えないですね。 A1やB1は、素直に、心にグッとくる曲で、SADWでもこう言う音楽、ちゃんと出来るんだと感心しますが、問題は、B2のヴァージョンで、これは明らかにAlexander Hackeとかの影響だろうなと思う位、破壊的なミックスがしてあります。特に、バックにメタル・パーカッションなんかを入れる所なんかは「モロ」ですね。いゃ〜凄い振り幅のあるシングルでした。もし、映画も観ている方は、是非、こちらのマキシ・シングルもチェックしてみて下さい! A1 “Pas Attendre” (4:34) https://youtu.be/N_YMhA-yISs?si=LNNoRgDYl5DYGilO B1 “Que Pa” (3:41) https://youtu.be/ebBtUro5z-E?si=hfpGRUc8--BSnhpF #SprungAusDenWolken #PasAttendre #QuePa #LesDisquesDuSoleilEtDeLAcier #MaxiSingle #NeueDeutscheWelle #GermanNewWave #Experimental #Rhythm #KiddyCitny #AlexanderHacke #JohannArbeit #PeterPrima #ThierryNoir #WimWenders #DerHimmelüberBerlin #ベルリン・天使の詩 #Soundtrack
Neue Deutsche Welle (German New Wave) / Experimental Les Disques Du Soleil Et De L'Acier 1000円Dr K2
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S.Y.P.H. “Der Bauer Im Parkdeck”
ちょっと変則ですが、S.Y.P.H.の2枚組7㌅EP “Der Bauer Im Parkdeck (デア・バウアー・イム・パルクデック)”を紹介しましよう。この頃は、リズム隊の2人がメンバー・チェンジしており、オリジナル・メンバーはHarry Ragだけですが、7㌅EPに13曲入りとパンパンに詰め込まれています(しかも45回転!)。また、タイトル曲には、同名の映像作品があります。ただし、この2枚組の曲は、これの後にリリースされたアルバム”Harbeitslose”がCD再発された時に、ボーナストラックとして含まれたそうです。それで、この時のメンバーは、Harry Rag (Vo, G), Thomas Oberhoff (B), Gilbert Hetzel (Drs)の3人で、かつオリジナル・メンバーのUwe Jahnke (G)もゲスト参加していますがJahnkeは、Fehlfarben (フェルファーベン)での活動が忙しくなったので、ゲストとして参加しています。それでは、各曲についてご紹介していきましょう。 ◼️EP1 ★A1 “Der Bauer Im Parkdeck”は、タラタラと反復する演奏に、駄々漏れのような語り調のVoが被さる曲で、Gもヘロヘロです。 ★A2 “Falsche Freunde”は、わりと陽性の明るい曲で、S.Y.P.H.にしては珍しい曲調です。間奏のスライドGもカッコ良い! ★B1 “Alte Freundin”では、アコギの弾き語り(ハイハットとBもあり)にヘロヘロのコーラスが乗ります。如何にもS.Y.P.H.らしいです。 ★B2 “Knudelblues”では、バックに微かなGや物音が鳴る中、オフマイクでVoの語りが呟かれます。数10秒の曲です。 ★B3 “Traumraum”は、B2に連続して、掻き鳴らすGと重めのBとDrsのキックが入ってくる曲ですが、Voは語り調と叫び声と2人が担当しているようです。 ◼️EP2 ★C1 “Bekenntnisse Eines Knüppelträgers”は、掛け声一発で、アップテンポなツービートにコーラス(?)とGと言うハードコアも真っ青な曲です。 ★C2 “Masolinchen”は、フリーで歪んだG/Bとスネアをバックに、ひり出すような語り口Voが歌う小曲です。 ★C3 “Herrlich Anonym”も、アップテンポなツービートの曲で、早口なVoに捲し立てられていると、後半にはフリーキーなGも入ってきます。 ★C4 “Clean City”は、米アニメのような訳わからん声だけからなる数10秒のアカペラ曲です。 ★C5 “Hugo Hugh”は、掻き鳴らすGと早口独逸語Voを中心としたアップテンポの曲で、焦燥感も持って疾走する間に終わってしまいます。 ★D1 “Mit Das Leben Klar”は、ギクシャクしたDrsに微かなGと呟くような呪文的Vo流れ出す曲です。 ★D2 “Wo Ist Der Ausgang”では、各々が勝手に叫んだり、呟いたりしていますが、Gのアルペジオ(?)か中心になっているインスト(?)曲です。 ★D3 “Maschine Von Beruf”は、トイ楽器とGとつまずくようなDrsに、また各々勝手なVoを入ってくる曲です。この適当さがまた彼等には良く合います。最後はロックド・グルーヴになっています。 いやー、この短い尺の間に、S.Y.P.H.の魅力がたっぷり詰まっていますねぇ。どうも、ファンの間では、この2枚組シングルは、評価も高いようで、その気持ちも良く分かります。とにかく、ヘロヘロで、出鱈目で、それでいて独逸人らしいユーモアも待ち合わせいる実験的とも言い難い独特の試みが全編為されており、聴き応え充分です。また、この内容を敢えてシングル2枚組でリリースと言うのも、彼等らしいですね。それと、オリジナルメンバーがHarry Ragだけなのに、このS.Y.P.H.らしさを維持出来ているのも凄いです。脱力と先進性が共存していますので、このシングルは見つけたら、即買いですよ! [この時期のS.Y.P.H.の音源は余りYouTubeに上がっていませんので、見つけた分だけ貼っておきます] A1 “Der Bauer Im Parkdeck” https://youtu.be/F7AxW-ktWvM?si=JnJiScHsVX6P5pPr A2 “Falsche Freunde” (live 1985) https://youtu.be/GDv5GiFwmco?si=WBDV-Qx44Xv7mx74 B3 “Traumraum” https://youtu.be/thbArMBP4BY?si=L5OJck1nXWyj3jQU #S.Y.P.H. #DerBauerImParkdeck #PureFreude #7inchSingle2枚組 #NeueDeutscheWelle #GermanNewWave #Experimental #PostPunk #脱力 #Progressiveness #Harbeitslose #CD #BonusTracks #GilbertHetzel #HarryRag #ThomasOberhoff #Guest #UweJahnke
Neue Deutsche Welle (German New Wave) / Experimental Pure Freude ¥3800Dr K2
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Butzmann & Kapielski “War Pur War”
やっと入手できました。早熟の天才Frieder Butzmann (ブリーダー・ブッツマン)と独のマルチ・アーティストThomas Kapielski(トーマス・カピールスキ)のコラボ・アルバム”War Pur War (ヴァル・プール・ヴァル)”です。Frieder Butzmannについては、以前にバイオグラフィーを書いてありますので、今回のコラボレーターThomas Kapielskiについて、ちょっと調べてみました。Kapielskiは、1951年9月生まれで、BerlinのCharlottenburg地区生まれの作家/文芸批評家/ビジュアル・アーティスト/音楽家と言う多彩な顔を持つアーティストです。彼は、1970年代には、Freie大学ベルリン校に入学して、地理学、文献学、哲学を学んで、そこから総合的芸術活動に参入します。彼は日常的な物事に潜んだ不条理や異常な側面に注目したオブジェや写真、絵画を作製しています。1980年代には、今回のコラボの相手でもあるFrieder Butzmannと知り合い、彼と共に、日常の騒音やノイズや言葉をミックスした作品を作り始めます。1981年にベルリンで行われた有名なイベントFestival Genialer Dilletantenでは、演奏の機会/時間をも与えられています。1984年には、Der bestwerliner Tunkfurmという活動家関係の雑誌を出版、その中に、Helmut HögeとSabine Vogelと共に「こんにちは、地獄へようこそ」との文章を書いてたり、アナーキスト系雑誌にも「唯一無比と開始宣言: 中くらいの損失」なる文章も寄せています。また、1988年には、「ベルリンのバーDschungelは満杯のガス室だ」との記事も書いています。1990年代には、Zeit紙やFAZ紙或いはFrankfurter Rundschau紙から本を出版しています。また、ミュンヘンのValentin-Karlstadt美術館に、彼の作品の写真・目録展を開催し、1999年度のIngeborg-Bachmann賞を受賞しています。その後も、2011年にはKassel文芸賞を、2010年には文学館賞も受賞しています。そして、彼はダダやFluxusからの流れを組み、既存の美学を洒落た気で破壊するような表現を行うマルチ・アーティストでもあり、オーバークロイツベルク鼻笛オーケストラ(Oberkreuzberger Nasenflötenorchester)も率いています。と言う訳で、Thomas Kapielskiは、どちらかと言うと音楽家と言うよりも総合芸術家みたいな人物みたいです(Wikiが独語なので訳するのツラい!)。 と言うバックボーンを持った天才2人が、1987年に作り上げたのが、本作品”War Pur War”です。まぁ、このバックボーンを知っていれば、大体、音も想像出来ると思いますが、何処までも逸れていくミニマルエレクトロ、寸劇交じりのコラージュ工作など、Die Tödliche Dorisあたりを彷彿とさせる曲が、2曲のボーナス・トラック(B8, B9)を含んで、18曲詰め込まれています。2人の担当等の情報は記載されていないです。因みに、ジャケ写は、Thomas Kapielskiの代表作にもなっているスリッパクリーチャーとのことです。それでは、各曲について紹介していきましょう。 ★A1 “Freebeer” (2:44)は、割と自由に弾いているシンセBとホワイトノイズのスネアによるアンサンブルで、前者はメロディも兼ねています。そこに変調した人声が入ってきます。 ★A2 “Damit Des Ergetzens Auf Erden Kein Ende Seyn Möge” (1:25)では、加工しまくった具体音と叫び声に、シンセの電子音が渦巻き状に絡みつきます。 ★A3 “Die Luftmatratze” (0:29)では、細かいシーケンスとそれに同期したシンセが、やがて異形のメロディへの昇華していく小曲です。 ★A4 “Der Garagenschlager” (1:16)は、性急なリズムボックスと掻きむしられるGに変調Voが乗る曲で、何とも言えない焦燥感を感じます。 ★A5 “Pavel From Prague” (0:58)は、重いホワイトノイズのスネアに様々に変調したVoと電子音の断片から成る小曲です。 ★A6 “Incendio (Versione Per Danza)” (4:36)では、怪しげなシーケンスとドラムマシンが反復する中で、淡々とした変調Voが語り出し、更にディレイも掛けられます。バックにも怪しげなシンセのメロディも流れています。 ★A7 “Do The VoPo” (4:25)は、A6に連続して始まり、強靭なドラムマシンと硬質なシンセBのシーケンスに、SE的な音や時に変調Voも聴取できるミニマルな曲です。後半では少しだけメロディも聴取できます。 ★A8 “Zweitstimme” (0:40)は、語り口とラジオのコラージュ及びシンセのSE音から成る小曲です。 ★A9 “Wunderbar” (1:46)は、微かながらもゆったりとしたゆり籠に乗せられたような曲ですが、後半にはやや盛り上がりかけます。 ★B1 “Wurmberg” (4:10)は、パンを振られた石を引き摺るような音に、ひび割れた電子音が加わる、何とも不気味なリズムレスの曲です。突発性に電子音や時に少女合唱団やSEシンセ音も挿入され、最後は電子持続音へと収束します。 ★B2 “Rolle Der Frau” (3:17)は、ジャズ演奏のサンプリングや電子SE音や人声が高速コラージュされた曲で、2人の宣言や微かにリズムボックスも含まれます。 ★B3 “Qua Pur Qua” (0:28)は、美しいシーケンスに不定形の電子音が上下しつつ絡んでくる小曲です。 ★B4 “Con Fermezza” (1:00)は、低速再生されたような既存の音楽をループにした曲ですが、これにはギミックがあるようです。 ★B5 “Haacke & Gross” (3:14)は、モーターのような物音系ノイズと通奏低音から成るリズムレスな曲で、フィードバック音は段々上がっていきます。 ★B6 “Kurzstück” (0:20)は、シンセ音と人声などのコラージュから成る小曲です。 ★B7 “Ein Beglockendes Rauschen” (5:13)では、ショートディレイをかけたリズムマシンと単調なシンセB及びシンセのリフが骨格を成し、不定形の電子音やホワイトノイズ、または同期した新しいシーケンスなどが加わっていきます。更に、大胆なシンセのメロディも。 ★B8 “Akron, Ohio” (0:41)では、チューニングのズレたアコギを掻きむしる音に、意味不明のVoやシンセ音も加わります。 ★B9 “Kojote” (2:29)では、シンセによる基本メロディ(途中、ダレたりもする)と、そのバックに人声や犬の鳴き声やらが薄っすらと入っています。 とまぁ、やりたい放題なのですが、聴く前に想像していた程の無茶苦茶さは無いように感じました。そして、一つ気付いたことがあります。個々の曲の面白さもありますが、アルバム全体としても、「サウンド・コラージュ」の様相を呈していることです。ご紹介の都合上、個々の曲の解説文も書きましたが、全体として聴いてみると、マクロでも各々の曲がコラージュされて、配置されており、A面/B面それぞれが一つの作品になっているのではないでしょうか? それから、全体的に流れる一種の「ユーモア」みたいな雰囲気があって、それが、本作品を堅苦しい音楽ではなく、柔軟で柔和な音楽にしていると思います。まぁ、この手の「ユーモア」は、NDWの多くのバンドに共通しているところから想像するに、独逸人気質なのかもしれませんね。この作品の面白さは、とにかく、アルバムを聴いてみることで初めて分かることなので、気になるリスナーさんは是非ともご購入して、堪能して下さい❗️ A7 “Do The VoPo (Panoptique Ajustement)” https://youtu.be/KCgT7pxW66o?si=MjH3tQEFBMgVEboO [full album] https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_l15GOVTX4eMdBld59wWcHJqQ13TTdiiPg&si=_QK48HlMzdHgzdr5 #FriederButzmann #ThomasKapielski #WarPurWar #ButeauB #2020年 #Reissue #Remastering #Zensor #1987年 #Experimental #Avant-Garde #Dada #Fluxus #SoundCollage #ConceptualAlbum
Neue Deutsche Welle (German New Wave) / Experimental Bureau B (Zensor) ¥3010Dr K2
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Frieder Butzmann “ Vertrauensmann Des Volkes”
先程、紹介したFrieder Butzmannのセカンドアルバムです。こちらはちゃんとしたLPですが、曲が殆どが1分台の為か、曲間が区別がし難い仕様になっています。その内2曲だけ6分台の曲があります。彼は主にドイツのレコード・レーベルZensorからリリースしています。本作では、よりプリミティブな録音ですが、相変わらずの天然な天才振りを発揮しています。テープループやテープ加工、アナログシンセの効果的な使用、音声の加工、不明瞭なリズムの導入(基本的にはビートでは無いです)等々、何でしょうか、Der Planとかと違った意味で、音自体で遊んでいるような曲調と言えばいいのでしょうか?何とも形容し難い音楽なんですが、それがアヴァンギャルドに成らない寸でのところで立ち止まった音楽で、その為にポップネスも感じられる音楽とでも言いましようか。そんな風変わりな作風は彼の持ち味になっています。また、A面には日本語の浪曲のような声も入っています。なお、B4にはPsychic TV (元TG)のGenesis P-Orridgeが客演しています。 ここで、彼のキャリアを簡単に。Friederは、1975年から、ベルリン工科大学で、音楽論と情報理論学及び心理学を学び、Zensorでバイトしながら、1977年にパンクを、1978年初頭には既にポストパンクをやっていました。1980-1984年では、Thomas KieselとAlexander Hacke(ノイバウテンのメンバーでしたね)と共に、ドイツ国内だけではなく、フランスやオーストリア、アメリカでも勢力的にライブをやっています。また、実験的ラジオ・パフォーマンスも行なっており、サウンド・アートにも手を伸ばしているようです。 気になる方は、日本のSuezan Studiosからも再発CDが出ているようなので、是非とも聴いてみて下さい。 A1 “Geflüster” (1:35) A2 “Arbeitslied” (1:33) A3 “Die Kleinen Tiere” (1:08) A4 “Ballo Ballo” (1:59) A5 “New Life” (1:55) A6 “Hibakuschas” (6:02) A7 “Verletzter Buddha” (2:38) A8 “Sadismus Und Konkurrenz” (1:21) A9 “Tonight's Musik” (0:39) B1 “Tonight's Musik Part Two” (1:17) B2 “Zivilisation” (10:15) B3 “CFMC” (1:12) B4 “Just Drifting / Tales Of Death” (5:33) A6 “Hibakuschas” (6:02) https://youtu.be/zri6OyKfcWM?si=k9sN3GcAPwud9qhd B2 “Zivilisation” (10:15) https://youtu.be/A3QrSkCKqVk?si=7YnQ8bTgvhFJMxWB B4 “Just Drifting / Tales Of Death” (5:33) https://youtu.be/KlYCspHmklc?si=kHVm3b1MTFJOqaFJ #FriederButzmann #VertrauensmannDesVolkes #Zensor #SecondAlbum #NeueDeutscheWelle #GermanNewWave #Experimental #SoundManipulation #Guest #GenesisP-Orridge
Neue Deutsche Welle (German New Wave) / Experimental Zensor 不明Dr K2
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Frieder Butzmann “…wie Zeit vergeht..”
これも、いつ購入したか分からないで(最初、これを手に取った時、フリージャズ界のサックス奏者Peter Brotzmannと勘違いしてました 笑)。多分、入手は、通販で2005年以降だとは思うのですが、よく覚えていないです。Frierder Butzmannは丁度、Neue Deutsche Welle (German New Wave)が盛り上がった時期に出てきたアーティストですが、その実験精神に富んだ音楽から、NDWの中でも特異な存在として人気がありました。本作はLPではなく、12㌅EPの体裁を取ってはいますが、彼の破茶滅茶な雑食的音楽志向を端的に現していると思います。不明瞭に加工された声或いは歌やシンセの斬新な使い方或いはコラージュ的な音の配置や逆回転など、ビートがある訳ではありませんが、彼の天然な天才振りが十二分に発揮されています。本作は、かの有名な現代音楽の作曲家Karlheinz Stockhausenが1950-1960年代に作曲したスコアを元にしているからか、オモチャ箱をひっくり返したような音楽になっているようです。また、本作品の電子音は、1995年に、蘭アムステルダムのSTEIMにあったBlack Boxesと言われていたアナログ・モデュラーシンセで作られており、2010年にNI Kontakt 4でデジタル化されており、また、B2では、Digitech V-400使って音にエフェクトをかけています。また、VoもSherman Filternank 2を掛け、更にStuder PR99 2トラックテープマシンで操作しています。ミックスダウンは、ProTools 8とWaves TrueVerbリバーブを用いて、BerlinのKosmische Musik Studioで行っています。彼は多分、ノイズとかがやりたい訳でもなく、かと言って、ポップスをやりたい訳でもなく、単に自分が面白ければ良いやって言うスタンスなのかもしれませんね。皆さんも、機会があったら、是非、彼の音楽に触れてみて下さい。ヴァイナルだと困難かもしれませんが、DLコードでも手に入れることができます。 A “... Wie Zeit Vergeht ...” (17:38) B1 “Blauwelle (7:04) B2 “In Einem Netzwerk” (11:38) A “... Wie Zeit Vergeht ...” (17:38) https://youtu.be/SkbA26YzmO8?si=_zQxbXz-vExpIc2h B1 “Blauwelle (7:04) https://youtu.be/vUVktQfnbMM?si=kR2OxWoIpqnP7ri8 B2 “In Einem Netzwerk” (11:38) https://youtu.be/VOtYzqlBI8Q?si=X9LgXBsehc-c9VLW [BandcampのURLも貼っておきます] https://friederbutzmann.bandcamp.com/album/wie-zeit-vergeht #FriederButzmann #WieZeitVergeht #NeueDeutscheWelle #GermanNewWave #Pan #LimitedEditions #500部 #12inchEP #Experimental #SoundSculpture #SoundCollage #GermanUnderground #ModularSynthesizers #ShermanFilterbank2 #ProTool8
Neue Deutsche Welle (German New Wave) / Experimental Pan 不明Dr K2