Ultra Bide “The Original Ultra Bide”

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Alchemy Recordsが、1984年前後に、関西の地下音楽バンドのライブ盤を3種類出しています。その中で、私がチョイスしてのは、何故かUltra Bideの作品でした。他にはINUやSSは何故か買わなかったです。多分、キーボードが入っていなかったから、買わなかったのでしょう。そんなUltra Bideですのライブ盤ですが、その前に、Ultra Bideのバイオグラフィーを少し(私なんかより詳しい方はいらっしゃるとは思いますが、恒例ですので)。Ultra Bideは、1978年に京都で結成された日本のアヴァンギャルド・パンク・バンドです、そのオリジナル・メンバーはBide (Vo, G), JOJO広重 (B), 渡邉浩一郎 (Kbd, Vln, Reed, Electronics など), Taiqui (Drs)です。早くから即興演奏などを取り入れ、後のパンク、ノイズ、サイケデリックなどの日本のアンダーグラウンドシーンに影響を与えています。1978年に上記4人で京都で結成、その年に、大阪難波のライブハウスギャルソンでデビューライブをやっています。翌年には、関西No Waveとして、INUやAunt Sally、SSと共に東京へツアーを敢行しています。しかしながら、Ultra Bideは1979年末に活動停止。翌1980年に、関西のバンドによるコンピに”Dokkiri Records”に、Ultra Bideとして1曲参加しています。Bideは、Bide & Vibrator Fathersを結成し、Continental Kids達と共に京都のライブ企画団体Beat Crazyなどで活動していましたが、1984年、JOJO広重さんが立ち上げたAlchemy Recordsの最初の作品として、1978 - 1979年の渋谷屋根裏などでのライブ音源を集めたアルバムで、本作品である”The Original Ultra Bide”をリリースしています。1986年には、Bideさんは、米国NYCに渡り、Hideに名称を替えて、現地ひにてUltra Bide名義で活動を開始して、2003年の帰国までNYCのアンダーグラウンド・シーンで活動し、 “God Is God, Puke Is Puke”(1995年), “Super Milk” (1998年)、”DNA vs DNA-c” (2013年)のアルバムをAlternative Tentaclesよりリリースしています。2003年にHideさんは帰国していますが、その時に、渡邊浩一郎(他界している)の代役としてNasca Carの中屋浩市を加えて、ほぼオリジナルメンバーで日本国内ツアーを敢行しています。また、過去のライフ音源などをコンパイルしたアルバム”Improvisation Anarchy”をリリースしており、HideによるUltra Bideも復活させており、今でも活動中です。
それで、本作品についてですが、ラジカセ録音なので、音は悪いですが、関西独特のにやりと笑える歌詞とかもあります。ほぼほぼ即興でアンサンブルを作っている為なのか、ハーモニーは無く、合ってるかどうかも分からない「剥き出しの生」がぶつかり合って、何とも変なテンションでの演奏が繰り広げられています。そんな名(?迷)の中でも、当時から気に入っていたのは、”インプロビゼーション・アナーキー”, “嫌われ者のパンク”, “キンタロイド”(Devoの”Mongoloid”のカバー❓)なんかなんですが、特にビートが効いていて、かつシンセがギューンって入ってくる曲はお気に入りでしたね。そんな訳で、気が狂ったAllen Revenstein(Pere Ubu)がシンセを弾きまくっているような曲はお気に入りです。興味のある方は、是非とも、この時代の空気に触れてみて下さい。

https://youtu.be/3xgIftKQw9k

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