Tubeway Army “s/t”

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Gary Numanが率いていたTubeway Armyの本当のファースト・アルバムは本作になります。メンバーはGary Numan (Vo, G, Kbd), Paul Gardiner (B, B-Vo), Jess Lidyard (Dr)。結成は1977年。少しバイオグラフィーを追加しておきます。Gary Webb(後のNumanのこと)は18歳の時にMean Streetと言うパンクバンドをやっていましたが、このバンドを脱退後、The Lasersにリードギタリストとして加入、その時にBのPaul Gardinerと出会い、The LasersはTubeway Armyに改名し、Garyの従兄弟のJess LidyardをDrで引き込みます。そして、パンク・ムーブメントの中でライブ活動やデモテープの作成を行います。それがきっかけで、Beggars Banquetと契約し、ギター重視のシングル”That’s Too Bad”と”Bombers”をリリースしますが、チャートインはできませんでした。またGaryはDrを代えたり、Gを加えたりしますが、パンクロックのライブでの客の暴れ振りに嫌気が指して、ライブをやらないと決めます。暫くして、Tubeway Armyにアルバム作製の話しが舞い込んできて、オリジナルのメンバーですぐさま作製します。この時にニックネームを使うようになります。Gary WebbはGary Numanと言う風に。そして、G/B/Drを元にした曲に、スタジオに置いてあったMinimoogを導入しています。歌詞も、Garyが好きだった J. G. BallardやPhilip K. Dickを想起させるディストピアな内容に変わっていきました。このアルバムはリリースされると、初盤5000枚は即完売となっています。Garyは相変わらずパンクロックとは距離を置いていました。しかしながら、何とかシーンに復帰したいと思っていましたが、レーベルからに却下されています。そして、次のアルバム”Replicas”に繋げていきます。この先は、前回のバイオグラフィーを参考にして下さい。
それで本作品ですが、荒削りながらも、既に完成度の高いエレクトロ・ミュージックをやっています。確かにタイトなベースとドラムに支えられて、Gary Numanの単元止めみたいなヴォーカルが既に確立しています。彼の声質ってプラスティックみたいで、それがまたディストピア的で曲にマッチしてますね。朗々と歌い上げないロックを確立したのではないでしょうか?これこそがNumanのNewたる所以ではないでしようか?まだ、エレピも使ってますね。リズム隊がしっかりしたいるので、ギターやシンセの音が多少弱くても全然聴けますよ。本作品以降のアルバムと比べると、シンセは少な目で、よりロックっぽいアレンジになっています。あと、彼の作る曲はリフとかがシンプルでわかりやすいと言う特徴もありますね。皆さんもパンク生まれで、パンク嫌いなエレクトロ・ミュージックを堪能した下さい。

A1 “Listen To The Sirens” (3:06)
A2 “My Shadow In Vain” (2:59)
A3 “The Life Machine” (2:46)
A4 “Friends” (2:31)
A5 “Something's In The House” (4:15)
A6 “Everyday I Die” (2:25)
B1 “Steel And You” (4:45)
B2 “My Love Is A Liquid” (3:33)
B3 “Are You Real?” (3:26)
B4 “The Dream Police” (3:39)
B5 “Jo The Waiter” (2:41)
B6 “Zero Bars (Mr. Smith)” (3:11)

A2 “My Shadow In Vain” (2:59)
https://youtu.be/L1XohGWRQSQ?si=Fvs2h4y-m_K_4AvH

[full album]
https://youtube.com/playlist?list=PLijPiy4xM0heo_Srh0dTC4x4Dif_gVmek&si=k6hcRtsbviSYbD7u

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