South Wales Striking Miners Choir & Test Dept. “Shoulder To Shoulder”

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独逸Einstrutzende Neubautenに対する英国からの返答、それがこのTest Dept.である。今回は南ウェールズ・炭鉱労働者ストライキ・合唱団とのコラボの形でのリリースです。まあずっこけたリスナーは多かったと思いますよ。それて、Test Dept.について書いておきます。Test Dept.は、南東部ロンドンのNew Crossで、1981年にGraham Cunnington, Paul Jamrozy, Jonathan Toby Burdon, Paul Hines, Angus Farquharをコアメンバーとして結成されました。そしてヘルプメンバーとしてAlistair Adams, Neil Starr, John Eacott, Andy Cowton, Tony Cudlip, David Coulter, Liz Ranken, Gus Ferguson, Martin King, Simon Hyde, Russell MacDonald, KatieJane Garsideが加わり、コメディアンのVic Reevesが最初期にはベースで参加したりしていました。彼等は非ライブ労働者で、ベースやギターも弾けましたが、全員,スクラップやそこら辺で見つけたきたクズを演奏してました。その為、独逸のノイバウテンともよく比較されましたが、Test Dept.はドラム缶や拾ってきた金属屑をよりリズム楽器として演奏しており、またライブではスライドやヴィデオを流していたところがノイバウテンと異なっています。また、Test Dept.は通常のライブハウスではなく、Paddington駅のBishopsbrige Maintenance depotやWaterloo駅近くのArch 69 and Titan Arch, Cannon Street駅、Stirling城や Glasgowの廃駅のSt Rollox Railway Worksなど、郊外の特殊な場所でライブをやっています。多分、適度な残響音を活かす為と思います。また1980年代はカセット・カルチャーとも関わっており、カセットのみの作品の発売もしています。1986年のアルバム”The Unacceptable Face of Freedom”はThe New York Timesでべた褒めされています。1990年代になると、バンドはテクノ色が強くなり、そうして、1997年に解散しました。コアメンバーはアートやカルチャーの分野で活躍します。2016年には、Graham CunningtonとPaul Jamrozyでリユニオンされ、Test Dept: Reduxとして現在も活動中です。
それで、本作品ですが、これの前の作品”Beating The Retreat”がメタパー全開だったので、それを期待したリスナーはいきなりおっさん達の合唱から始まる展開にずっこけたと思います。 因みに、この合唱自体は上手いので、そう言うものだと思えば、充分に聴けます。このような曲の間に、Test Dept.のドカドカしたリズミックでトライバルな曲が挟まっています。B面のチェロとトライバルなメタパーとアジテーションとの絡みは良いです。先ずは「音楽を楽しむ」と言うスタンスで聴いてみれば、結構楽しめるアルバムだと思いますよ。

https://youtu.be/6ktC7f-I5Io

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