Amon Düül II “Made In Germany”

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レコ棚をゴソゴソ見ていたら、何故か見つかったAmon Düül IIの9枚目のアルバムです。何故、このアルバムを購入したのかは最早よく分からないのですが、久しぶりに聴いてみようと思いましたので、少し,紹介しておきます。バイオグラフィーも少しだけ、本当に少しだけ。元々は1960年代後半に,西独逸のバイエルン州で活動していた政治的・芸術的コミューンAmon Düül(アモン・デュール)から派生したバンドです。この時期は、ドラッグできめた、長々とフリーなジャムセッションをやっていたとのこと。メンバーはコアメンバーを除いてかなり流動的でしたが、派生した時はChris Karrer (Vo, G, Banjo, Violin), Peter Leopold (Dr, Perc), Falk-U Roger (Synth, Organ), Renate Knaup (Vo), John Weinzierl (G), Dave Anderson (B; 後にHawkwindに加入)らが主要メンバーでした。それで、ミュンヘンのクラブで演奏をしていたとのこと。1969年にファーストアルバム”Phallus Dei (神の鞭)”をリリース、同年、映画”Sun Domingo”のサントラを担当、ドイツ連邦映画賞を受賞しています。1970年に名作”Yeti (地獄)”をリリース。延々と続くジャムセッションが収められています。1971年にはサードアルバム ”Tanz der Lemminge (野鼠の踊り)”を発表。ここでDaveが脱退し、Lothar MeidとKarl-Heinz Hausmann(Lotharは後にEmbryoを結成)が加入してきます。そこで,ツアー後、1972年後半に”Live In London”を発表します。 その後も割とコンスタントにアルバムをリリースしながら,活動していましたが,ドラマーのPeter Leopoldが1972年に、マルチ奏者のDaniel Fichelscherと一時的に入れ替わり、同年に”Carnival in Babylon”をリリース。その後,Peterは復帰して1979年までドラマーとして活躍していました。その後、彼は2006年11月8日に亡くなっており、ベーシストのLotharも2015年11月3日に死亡していますが、現在もバンドは継続しています。ザックリと言うとこんな感じです。
それで本作品”Made In Germany”ですが、まずメンバーと担当楽器は、Renate Knaup (Vo), Robby Heibl (Vo, B, G, Violin), Chris Karrer (Vo, G, Banjo, Violin), Peter Leopold (Dr, Perc), Falk-U Roger (Synth, Organ), Nando Tischer (Vo, G), John Weinzierl (G)で、ゲストとしてThor Baldursson (Kbd), Heinz Becker (Timpani, Gong, Perc), Lee Harper (Trumpet, Brass Section), Bobby Johns (Sax solo), Jürgen S. Korduletsch (B-Vo), Helmut Sonnleitner (First Violin, String section)が参加しています。このアルバムでは、初期のジャムセッション的なカオティックな演奏はは完全に無くなり、ピアノやプラスセクションやストリングスもたっぷりと活かしたゴージャスなポップ・ミュージックになっています。コアメンバーの約半分は入れ替わっているので,そのような音楽性になったのかもしれませんね。元々がジャーマン・サイケ志向のバンドだったので、こんな風に曲調が変化してしまうのも致し方ないのかも。それでも随所にサイケっぽい曲がありますね。なので、ちょっとリッチな気分で聴いてみてください。

https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_nQLslNdrMQHNJ7IhRRRNWdlbpQFQi53-Q

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