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- King Crimson “Lark’s Tongues in Aspic (太陽と戦慄)”
King Crimson “Lark’s Tongues in Aspic (太陽と戦慄)”
まだまだ続くプログレです。今回は何と❗️King Crimsonの5枚目のアルバム”Lark’s Tongues in Aspic (太陽と戦慄)”です。もう皆さん、知っている方も多いと思いますし、バイオグラフィーも山程ありますので、初期から本作品辺りまでを少しかい摘んで、紹介します。
1968年に、Giles, Giles & Frippを発展させる形で、マルチ奏者のIan McDonaldと作詞・ライブ時の照明担当のPete Sinfield及びJudy Dyble (元Fairport Convention)を誘って活動し始めますが、1969年7月にはDybleが脱退し、Frippの旧知のGrag Lake (Vo, B)が参加、一方、Peter Gilesが脱退しています。1969年初頭、以前に作った曲の曲名からバンド名をKing Crimsonとしてスタートを切り、この布陣でファーストアルバム”The Court of the Crimson King (クリムゾンキングの宮殿)”を1969年にリリース。高評価を得て、全英アルバムチャート5位に昇ります。この頃は、バンドの主導権はMcDonaldが優勢で、バンドにKbd (Mellotron), Sax, Fluteを導入しています。リリース後、McDonaldとMichael Gilesはバンドを組む為、脱退。1970年にMel Collins (Sax)が加入し、また脱退したGiles兄弟の協力もあって、セカンドアルバム”In The Wake Of Poseidon (ポセイドンの夜明け)”を、同年末には”Lizard”をリリースしますが、Gregが録音に来なくなり、そのまま脱退。1971年にIan Wallace (Dr)とBoz Burrell (Vo, B)が加入し、1年振りにライブを再開。ツアーにもでますが、FrippとSinfieldの確執が顕著になってきており,その中で4枚目のアルバム”Islands”をリリースするも、Sinfieldは解雇され、また内部のゴタゴタも解決出来なかったので、1972年4月に一旦解散します。1972年6月にライブアルバム”Earthbound”が廉価版でリリースされますが、マニアの間では高評価を得ています。解散時に、Frippは次期クリムゾンの構想を練っており、Bill Bruford (Dr), John Wetton (Vo, B)、Jamie Muir及びDavid Cross (Violin, Kbd)をリクルートし、1972年10月新生クリムゾンを始動させています。この布陣で、本作”Lark’s Tongues In Aspic (太陽と戦慄)”、”Starless And Bible Black (暗黒の世界)”及び”Red”をリリースしています。ただし、Muirは「太陽と戦慄」発表前に脱退しており、WettonとCrossの確執もあり、Crossを解雇して”Red”を作製。この為、Frippは再度解散を宣言していますが、その後の1975年には北米ツアーのライブアルバム”USA”をリリースしています。この後もバイオグラフィーがあるのですが、ザッと前半の流れはこのようになっています。その後は1980-1984年の「ニューウェーブ期」、1994-1996年の「ダブルトリオ期」、1997-2000年の「ProjeKct期」、2000-2004年と2008年の「ヌーヴォメタル期」、2013-2016年の「トリプルドラム期」、2017-2010年の「ダブルカルテット期」に便宜上分けています。そして、2021年の日本公演でバンドは終息させるとFrippは公言しています。長かったですね。
それで本作品”Lark’s Tongues in Aspic”ですが、所謂初期の中でも即興性の高いアルバムで、特にB面3曲目のタイトル曲Part II はその変拍子と難解なコード進行と相まって、緊張感に溢れた、人気の高い曲になっています。初め,このアルバムを聴いた時に、「あれ?音が小さいぞ⁉︎」と思ったのですが、A面1曲目のミックスが小音量になっていただけでしたが、アルバムを通して、小音量と大音量の差が激しい印象でした。勿論、メンバーは馬鹿テクの持ち主なので、そのインタープレイも聴きどころです。あと、B-1”Easy Money”も名曲ですね。プログレって何となく避けてきましたが、聴いてみると中々面白いですね。なので,皆さんも聴いてみて下さい。因みに、本作品への参加者は、Robert Fripp (G, Mellotron, Electronics), Jamie Muir (Perc), David Cross (Vln, Viola, Mellotron), John Wetton (B, Vo), Bill Bruford (Drs)です。
A1 “Larks' Tongues In Aspic, Part One” (13:36)
A2 “Book Of Saturday” (2:59)
A3 “Exiles” (7:37)
B1 “Easy Money” (7:51)
B2 “The Talking Drum” (7:28)
B3 “Larks' Tongues In Aspic, Part Two” (7:10)
B1 “Easy Money”
https://youtu.be/LxaM5ex1isc?list=PLXhfRoiJBIitfeySfg3M2JpsHofCulKv9
[full album]
https://youtube.com/playlist?list=PLXhfRoiJBIitfeySfg3M2JpsHofCulKv9
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