Can “Delay 1968”

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まだ続くよ、Can祭り!今回は、13枚目のアルバム”Delay 1968”を紹介します。この意味深なタイトルからも想像できると思うのですが、録音は恐らく、1968年の初期のものだと思います。とすると、ほぼCanのデビュー前のものになりますね。私の購入したのはSpoon Recordsのリマスターされた再発で、ピンク盤です。ここでの参加者は、Malcolm Mooney (Vo), Holger Czukay (B, Engineer, Edit), Jaki Liebezeit (Drs), Michael Karoli (G), Irmin Schmidt (Kbd)の初期のメンバーです(と言うことからも分かりますね!)。あと、インナーに、米国人フルート奏者兼作曲家で、Karlheinz Stockhausenの弟子でもあったDavid Johnsonも写っている写真もあることから、クレジットにはありませんが、彼も一部参加していたのではないかと思われます。それで、このアルバムは、A面4曲、B面3曲から成り、全体的には、初期の録音作品のように、ガレージ・サイケなサウンドであり、それにハスキーなMooneyのヴォーカルが絡むと言う印象で、単純に言ってカッコいいです。A2 “Pnoom”は26秒と言う短い曲で、恐らくはLiebezeitによると思われるサックスが左右のスピーカーから無秩序に飛び出してくる、ちょっとした実験的曲になっていますが、一説には、この曲名は、発表されなかった幻のファースト・アルバム”Prepare To Meet Thy Pnoom”のタイトルを想起させるとも言われています。B2 “Uphill”での、切迫した迫力のハンマービートを叩き出すLiebezeitと生き生きしたMooneyのヴォーカルの掛け合いがめちゃくちゃカッコよく、如何にもCanらしい曲になっています。A3 “Nineteen Century Man”やB1 “Man Named Joe”と言った曲は、Bo Diddleyのギターやタイトルを思わせ、R&Bのミュータントだとの意見もありますが、正にその通りだと思います。とにかく、プリミティヴで、カッコいいCanが詰まっていますので、まだ、Canを聴いたことの無い初心者の方は必聴ですね❗️

A1 “Butterfly” (8:20)
A2 “Pnoom” (0:26)
A3 “Nineteen Century Man” (4:18)
A4 “Thief” (5:03)
B1 “Man Named Joe” (3:54)
B2 “Uphill” (6:41)
B3 “Little Star Of Bethlehem” (7:09)

A3 “Nineteen Century Man” (4:18)
https://youtu.be/GHtHUWFKVj0

[full album]
https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_kgTlUaHVr569r9glv3mmf6wulNoxogKtk

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