Hasselblad 500CM / Zeiss S-Planar

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カール・ツァイスといえば、名実ともに世界最高峰のレンズメーカーです。カールツァイス Sプラナー(スペシャルプラナー)は、個人的にはハッセルの中で一番のお気に入りのレンズです。このレンズが使いたい為にハッセルを使い始めました。静物の撮影には、このレンズを置いて他に無いと思っています。レンズは万能では無いから、風景の得意なレンズ、人物を包み込むレンズ、このレンズは静物に合うレンズだと思っています。このレンズで静物を撮ると、解像度や描写力、質感、量感、空気感、特に、静物の発色の良さ、ピントの切れ、主題を浮き立たせるボケ具合、特に注目をしたいのは、赤色の発色です。派手過ぎず、渋過ぎず、現物に近い自然な発色です。

1957年に発売の500Cの改良版で、500C/Mはスクリーン交換出来ます。かつ、ハッセルブラッドを代表する、もっとも多く製造されたモデルです。昭和の時代には、ハッセルブラッドはプロカメラマンの象徴だったのです。

静物
静物のこころは怒り
そのうわべは哀しむ
この器物の白き瞳にうつる
窓ぎわのみどりはつめたし
             萩原朔太郎 純情小曲集より

この情景が、映し出せるレンズと信じて使っています。

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