Record Monthly 1975 - 1979年

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Record Monthly誌 1975-1979年です。

画像1 1975年
画像2 1976年
画像3 1977年
画像4 1978年
画像5 1979年

この期間も、表紙のデザインに変更はありません。
定価は ¥100 スタートですが、
1977年1月号より一気に ¥150 となっています。
ページ数は 128 で変更ありません。

1975年1月号では、洋楽新譜LPは ¥2,200 が主流ですが、
¥2,500盤も登場しています。
やがて ¥2,500 が標準になって行くわけですが、この価格帯変更は、
「値上げによって一気に」というやり方ではなく、
¥2,200 盤はそのままで、新たに ¥2,500 の新シリーズを作り、
以降の新譜を新シリーズで発売していく、
というメーカーが多かったようです。

シングル盤も ¥500 スタートですが、
1976年5月号に ¥600 のシリーズが登場し、
LPと同様に新譜から新シリーズに切り替えられて行きました。
ですので、市場には ¥500盤と ¥600円盤が混在していました。
(発売時期の違いによる)

画像6 東芝広告(1975年3月号)
画像7 クラウン広告(1975年5月号)
 ニュー・ミュージックの時代になっていることが窺えます。

画像8 キャニオン広告(1976年2月号)
 「およげ!たいやきくん」は、
  国内で最も売れたシングル盤と言われています。
 (450万枚?)
 このレコード、「童謡」か「歌謡曲」かで騒ぎになりました。
 当時、レコードは個別物品税の課税対象となっていました。
 「物品税」というのは今はありませんが、
 戦前から存在した「贅沢品」に対する税金です。
 ただ、教育目的のレコードは課税対象外となっていたのです。

 ●レコード会社曰く「これは童謡です。
  『ひらけポンキッキ!より』って書いてあるでしょ!
  歌謡曲だったら『ぬりえ付き』なんてしませんよ!」
 ●税務署曰く「でも、買ってるのはサラリーマンじゃないですか。
  皆さんパチンコ屋さんで聞いて共感したんでしょ!」
 っていう感じ(ちょっと議論をデフォルメしてます)。
 で、この時はレコード会社の言い分が通って非課税になりました。

 ただ、「何が贅沢品なのか」という価値観は時代と共に変遷しますし、
 「あれが非課税でこれが課税はおかしい」とか、
 どうしたって揉めますよね。
 結局、「幅広く消費全体に薄く課税する」という消費税の施行
 (1989年4月)により、物品税は廃止されることになります。

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