国鉄 115系2000番台 B6編成 ワインレッド

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身延線内の旧型国電を置き換える目的として、
1981年に身延線用車両として115系2000番台を製造、投入。
山梨県の名産であるぶどうをイメージしたワインレッドに、
富士山の雪をイメージした白帯を纏った姿で登場。

身延線特有の狭小トンネルに対応させる為、
中間車両のモハにPS23形パンタグラフを採用。
しかし、それでも高さが2cm高くなってしまったので、
その分パンタグラフ下の屋根を低くするという荒業も。

広島で導入されていた115系2000番台とは違い、
冷房装置は準備工事として、蓋が被せられていた。
しかし、準備工事が役に立ったかというと、お察しの通りである。
(せっかく作った蓋を無視して冷房装置を載せたり、
時には蓋を引っ剥がしてまで工事したとか…。)

身延線では、3両編成と4両編成がそれぞれ投入され、
プロトタイプでは4両編成だが、この編成表がかなりのキワモノ。
<クモハ|モハ|<クハ|クハ>

当然、これには理由があり、途中駅は無人駅が多いため、
ドア扱いや運賃収受等の車掌業務負荷軽減の為、
編成の中間となる位置にクハを配置していた。

しかし、お察しの良い方ならおわかりだろうが、
身延線は急勾配、急カーブが続く路線でもあり、
M車のバランスが悪く空転が頻発。
数ヶ月で、中間車として連結されていたクハを
クモハの前に連結する事に。
その後、全編成が3両編成とされた為、
キワモノ4両編成は見納めとなった。

管理人は、湘南色の115系2000番台しか見たことが無かったので、
一度はこの塗色を纏った115系2000番台を見てみたかった…。

中間クハにはスカートが付属していなく、
当センター入線時には既にメーカー品のパーツ供給がなかった為、
ジャンク品の165系よりスカートを拝借して接着取付。

備考:TNカプラー換装、墨入れ加工、中間クハに黒色スカート取付

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