ディメトロドン 恐竜に似た外形だけど、どっちかっていうと人に近い?

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ディメトロドンは約2億9,500万年前から約2300万年ほどの間に様々な種類が繁栄した。(ペルム紀前期)大きさは1.7m程度から3.5メートルまで種々雑多な個体が北アメリカの陸地に繁栄していた。容貌からして恐竜の仲間と思われているふしがあるが、大体子供が見る恐竜の図鑑なんかでは最初に登場して子供たちの脳に恐竜の仲間として刷り込まれる。恐竜の定義と言われるものはいくつかあるが、大まかにいえば、陸生であり(この点ですでに翼竜やモササウルスのような海棲爬虫類は定義から外れる。)、重心が後脚にある。トリケラトプスは後脚、現生哺乳類のサイは前脚に重心がある。
また後脚二本で立ち上がることが想定され、前後両方の脚が体側から外に出ることはない。現生のバジリスクは二本足で走るトカゲだが、足は体側に垂直に伸びていない。
分類上肉食の単弓類である。 ワニは古代のものも現代のものも四肢が体の横に出てるよね。
単弓類とは、有羊膜類に属する脊椎動物の一群をさす。

もっと詳しく言えば、脊椎動物のうち、古代、海から陸に上がった四肢動物のグループ(分類群)で、哺乳類および、古くは哺乳類型爬虫類とも呼ばれたその祖となる生物の総称である。
共通する特徴としては、頭蓋骨の左右、眼窩後方に「側頭窓」と呼ばれる穴がそれぞれ1つずつあり、その下側の骨が細いアーチ状となっていることである。この骨のアーチを解剖学では「弓」と呼んでおり、このグループではこれを片側に一つ持っているために単弓類と呼ばれる。
爬虫類以上の四肢動物のうち、片側に「弓」を二つ持っているものは双弓類、一つも持っていないものは無弓類と呼ばれる。
ディメトロドンはこの単弓類の中の肉食の哺乳類型爬虫類である。
この辺はめちゃくちゃ学術的なんだけど、要はまあ、恐竜ではないってこと。
ディメトロドンの学名の意味は「二種類の歯の竜」であり、頭骨の骨の可動性が少なくなり、犬歯、切歯、すりつぶすための奥歯の機能的な分割が始まっており、「異歯化」が起こっている。つまりこの種は絶滅してしまっているけど、他のオフィアコドン類の中には人類につながる哺乳類への可能性があったと考えられている。
つまりだ、恐竜より人に近いと言えばいえる。

現実のフォルムで判断する我々と、生き物の共通点を論理的に機能してゆく学問との物凄い隔たりだよね。

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