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140 サウロンの目 サウロニオプス Sauroniops
2007年にモロッコの白亜紀の中期ごろに当たる地層から発見された大型の肉食恐竜。2012年新属種として記載された。正式な学名はサウロニオプス・パキトルス(Sauroniops pachytholus)。 属名のサウロニオプスは例のトールキンの小説『指輪物語』の、というより、映画『ロード・オブ・リング』の悪のシンボル 『サウロンの目』に因んでいる。『オプス』はギリシャ語で『目』を意味する。 この辺は名前ありきだから、命名では『あるある』である。 何でサウロンなのかと言うと、化石として発見された頭骨が不完全で眼窩が一個だけしか確認されていないからなんだと。 映画の「サウロンの目」も片目だよね。どうしてもつけたかったんだろうね。ゴジラサウルスなんかも属名になっている。 よく小種名に自分の趣味とかお世話になったスポンサーとかの名をつけることはあるんだけどね。シネミス・ガメラやディプロドクス・カーネギーとかさ。 ただこの全長12メートル近い推定を受けているカルカロドントサウルス科の恐竜は目が一個しか発見されてないから付いた名前だ。映画のあの目のような目がついていたわけじゃない。 最近の学名にはなんたら(サウルス=とかげ)のような古典的な属名は少なくなったね。シアッツとかルゴプスとか… まぁ、とにかく描いてみた。 作成年月日 2024.10~2025.02.20 原画 サイズ5184×2614pix 解像度320dpi 38.8MB Tifファイル Adbestock pngファイル My portfolio https://stock.adobe.com/jp/contributor/207845428/Mineo
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ブラームス/3つのヴァイオリンソナタ ブゾーニ/ヴァイオリンソナタ第2番
ブラームスの3曲のヴァイオリン・ソナタとブゾーニの怪作ヴァイオリン・ソナタ第2番 Vn:ギドン・クレーメル Pf:ヴァレリー・アファナシェフ 2枚組 Disk1 ブラームス/ヴァイオリン・ソナタ第1番ト長調op.78(雨の歌) 1.ヴィヴァーチェ マ ノントロッポ 2.アダージオ 3.アレグロ モルト モデラート ブラームス/ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調op.100 1.アレグロ アマービレ 2.アンダンテ トランクィローヴィヴァーチェーアンダンテーヴィヴァーチェ ディ ピゥ―アンダンテ-ヴィヴァーチェ 3.アレグレット グラツィオーソ(クワジ アンダンテ) Disk2 ブラームス/ヴァイオリン・ソナタ第3番ニ短調op.108 1.アレグロ 2.アダージオ 3.ウン ポコ プレスト エ コン センチメント 4.プレスト アジタート ブゾーニ/ヴァイオリン・ソナタ第2番ニ短調 op.36a 1.ランサム(遅く)- 2.プレスト- 3.アンダンテ Piuttosto grave(=ピウトッソ グラヴェ かなり深刻に) 第3楽章はアンダンテと主題と変奏部分に分かれると考えた方がいい。 テーマから6つの変奏に分かれ、コーダに 至る 癖の強い二人のデュオなのでブゾーニを選んだのがよくわかる。ブゾーニ自体以前ピアノ協奏曲を紹介したけど、この作品も特異な形式をとる。かなり風変りだけど、わかりにくくはない。ノスタルジックと言ってもいいほど音色にロマンティックな色合いからパガニーニのようなボウイングと印象派のようなピアノ。フォーレからエネスクに至る。きれいでへそ曲がりな音楽。ボクは嫌いではない。 雨の歌はそのうちLabde書いてみようかと思っているけど、 ここは手後のCDの演奏ではないけど、第3楽章以後はこんな風だよとブゾーニを紹介最後の変奏部分を https://youtu.be/-addx3z0fcs?si=n3kJcxgl-iJ67R0u
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BlogCats-38 Keisuke (慶介)
男前です。 今はもうブログ自体がソネットの完全撤退で強制終了しておりますが、以前描いていたここあ姫(NO.21https://muuseo.com/Mineosaurus/items/472?theme_id=47443)と同じ飼い主さんであったらしい。この元の写真は別のお知り合いのブログに会ったものだと記憶しております。 猫種はノールウェー・フォレストジャンですね。大型です。 彼は、よく見る膨張職の赤茶色がなく、少し濃い毛色で少しひきしまってに見えます。 目の縁のパトラ状の隈取りがクッキリとしていてメリハリがあるなかなかの美男でした。 しかも彼自身それがよくわかっている風に見えます。 もっとも猫同志の世界では男前の概念がぜーんぜん違うみたいですね。 長毛の猫はボクの住んでるような南の方では少しかわいそうな気がします。 それでも時々長毛の猫さんに出会います。 犬と違って地面に水平のテリトリーにこだわらない猫と時々でも、出会うというのは確率的に不思議でもあります。 室内飼でも、猫はテリトリーを比較的垂直に広げるので狭いスペースでもストレスをあまり感じない生き物だそうです。 適度に孤独で気が向いたときにちょいと愛情に触れてくる。 手を出されると迷惑。 あくまでも自分主体。 でもその勝手なところがいいんだよね。 自由気儘に見えるんだよね。 ホントのところは判らないけど。 多頭飼いのお家ではそれぞれのテリトリーが縦に重なってるから、毎日の変化が興味が尽きない。 自分はとてもできそうにないから 猫が何匹もいるようなお家は少し羨ましい。 手に余りそうで持ちついてペンタブを持って机に向かっているような暇は出来そうにないけど。 音楽は フェリックス・メンデルスゾーンの無言歌集第1巻からホ長調 Sweet memories(甘い思い出) https://youtu.be/v3kO1of9qZQ?si=kz7_2MNLVDnEqmar
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ミケランジェリのラフマニノフ 純粋な音の僕(しもべ)
ラフマニノフのピアノ協奏曲は 第3番、第4番、第2番、第1番の順番で好きです。ただ、アナログレコード時代はこのミケランジェリ盤をのぞいて持っておりませんでした。CDで発売されたアシュケナージ盤を買ったのですが、当時、買って早々プラケースを、転ばぬようにしっかりと床を踏みしめてヨチヨチ歩き始めたばかりの長女に踏んづけられ、ひびが入り壊れたままであります。 ただ、このミケランジェリの1957年だかの録音盤はアナログを手放した後もCDを買い直し、よく聴きました。 モーリス・ラヴェルのト長調の協奏曲とのカップリングでこのラフマニノフの比較的短いト短調の第4番が入っています。 ミケランジェリの協奏曲の録音はステレオになってからは数えるほどしかなく、ベートーヴェンで4曲(大好きな第4番は発売されませんでした。何故か中国版の違法録音のようなものがYouTube にありましたが、録音が悪かったですね。)後シューマンやリスト、モーツァルトで3曲か4曲。晩年のものは牛刀でニワトリを裂いているような感じでした。15番は素晴らしかったんですけどね。) 昔、吉田秀和氏が、ミケランジェリに『あなたはラフマニノフでは何故4番しか録音していないのですか?』と尋ねたそうです。 そしたら、ミケランジェリは『1番から3番まではラフマニノフ自身の完璧な演奏がある。ところが彼は第4番に関しては何故か完璧とは言えない演奏しか残していない。だから、私が演奏してみても意味があるのかもしれない」と思ったとのことでした。 この辺に音楽に対する彼の向き合い方が見えたような気がします。よく演奏をキャンセルする人であり、スタジオレコード録音に馴染まない作品は頑として録音しないし、ベートーヴェンを全集で録音するために納得がいかなかった第4番の発売許可を出さなかった彼の姿勢が見えるようです。(ちなみにベートーヴェンの第4番は昔モノラルのライヴ演奏を録音したもので第5番と演奏もオケも指揮者も別々のを擦り切れるまで聴いていました。某新宿のレコード店で見つけたで中古品でしたね。 このモノラル2枚組は擦り切れるほど聴いていたのに当時のヤフオクで高値で売れたのはびっくりでした。 このラフマニノフの第4番の協奏曲は名演です。彼の持つソノリティが彼のための作品のようにぴったりフィットしています。 音の切れ、絶妙のペダリング、厚い響きの物理的に感じるほどの滑らかな質量、唯美的と言えるほどにステレオ創成期とは思えない鳴りきった音たちのナハトムジーク。凄いです。 フィルハーモニアO 指揮はエットーレ・グラチスです。 『第4番ってこんなにいい曲だったのか!』そう思わせる演奏です。 ちなみにショパンコンクール優勝後、一時期彼を師事していたマルタ・アルゲリッチもラヴェルのト長調とこのラフマニノフの第4番をカップリングしたものをリリースしています。こういう組み合わせはこの二人以外ではボクは知りません。 ラヴェルはラ・ヴァルスとか良く左手のための協奏曲とカップリングしますよね。 https://youtu.be/t3hUstkcrUM?si=Q3fCdoCm25SSFlHr
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スーパーサウルス 巨体に模様は不要か?
スーパーサウルス ジュラ紀後期から白亜紀前期にかけて、高温多湿の気候にあったと思われる北アメリカ大陸に繁栄した史上最大級の陸上動物。全長は30メートルに及ぶ。全体の三分の一程度の骨格が発見されている。竜脚類は巨大化するに突いた様々な身体的進化がが生じていて、骨格の軽量化頭部から尾末までを四肢で支えるブリッジスタイル。長寿であり、50年くらいは生きていたようだ。 天敵と呼ばれる獣脚類もさすがにこの巨体を敢えて襲うとは考えにくい。 ライオンだって大人の像をオスうことはまずない。襲うとすれば幼体だろう。 ただ、衰弱し、倒れてしまった巨体に関しては論外である。 最も可能性があるのは当時の暑さである。この巨体の体温の上昇を抑制することは至難と言える。 体温の上昇を抑制しきれない衰弱した巨体は格好の獲物となるだろう。 天敵から身を守る必要がない巨体を有する生き物、特に肉食の生物から身を守る必要がない健常な成体であれば、、穏健な食性を有する生物はその体を周りの風景に溶け込ませ、身を守る工夫は必要がないと思われる。 だから僕自身、そういった大型の竜脚類を描くとき、比較的地味な体色とし単色系に着色することが多かった。 多分に面倒くさいという思いもある。( ´艸`) でも、現代動物に関する体色模様をいろいろ考えていて、その中でキリンやシマウマの模様についての研究が目を引いた。特に白と黒の明確な縞模様の意味を研究した結果の仮説が興味深かった。 単純に言うと、黒は熱を吸収し白は逆に反射する。そこに黒から白への温度差による渦巻き状の気流の流れが生まれ、冷却効果が生じるという渦冷却理論だ。まあ、自家製のクーラーだね。 シマウマは生息地域の温度の違いによってそこに暮らしているシマウマの黒縞の数や面積が異なるそうだ。 もちろん縞模様の効果は害虫回避やカムフラージュ、個体同士の識別とか考えられる役割はいくつも考えられている。 でも、渦巻き理論はスーパーサウルスのような大型の竜脚類が、もし縞模様を持っていたら、それはそれなりに理にかなったものだろうと思わせてくれる。 原画サイズ 5000×2700pix 46.4MB(Tifファイル)解像度320dpi 展示サイズ原寸の25% https://stock.adobe.com/jp/contributor/207845428/Mineo https://creator.pixta.jp/@prof1826791/illustrations
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ハツェゴプテリクス 体重70キロを超える鳥(翼竜)は空を飛べるか?
ハツェゴプテリクス アズダルコ科に属する史上最大の翼竜のひとつ。 ケツァルトコアトルスとほぼ同じくらいの全翼開長11~13mと推定されている。 頭部だけで推定3m。ケツァルトコアトルスの骨は合理的に空洞化され、軽量化されており、『飛べるのか?』と言われれば、ちょっと目が泳ぐけど、『まあ、何とか…』とか返答するかもしれないけど、この兄さんは重い。骨もさほど軽量化されていなかったようだ。 問われれば俯いたまま『まあ、昔は飛べたんじゃない?』と返答するしかない。 最近フェイスブックなんかで海岸に打ち上げられた巨大な海棲爬虫類の死骸に群がる3Dビデオなんかをよく見るけど、うまくできてるけど、爺の頭には、こいつが片翼6mくらいの翼で羽搏いて悠々と空に舞い上がる絵が浮かばない。 物凄く高い断崖の上から上昇気流に乗って舞い上がることはできても、下に降りたらどうすんの?またぞろヨッチヨッチと高い断崖の上までこの絵のような恰好で這いあがるのかね。 それにビデオでは死骸の肉をむさぼるんだけど、この長い嘴を開閉するには相当な筋力がいる。 そういうもろもろを考えると70キロを超える自重になるんだろうね。 ただ、こういうものが空を自由に羽搏いていたとすれば、それは現代の科学的分析では測れない数式から外れたsomethingがあったのかもしれない。 パズルのピースががそろっていないんだから。物理的帰結は諦めて夢を飛ばそう。 ぼくらは数十トンの怪鳥ラドンがマッハを超える速度で飛翔するのをワクワクとしてを受け入れた種族だからね。70キロくらい頭の中で飛ばすのは屁でもない。 原画:2025.02.17 TIFファイル サイズ:4000×5000pix 57.3MB 解像度 320dpi ライセンス販売 Adobestock png原画サイズ Muuseo展示サイズ ×1/4 png
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メンデルスゾーンとブルッフノ2台のピアノのための協奏曲 ラベック姉妹
フェリックス・メンデルスゾーンとマックス・ブルッフの2台のピアノのための協奏曲 ピアノ:カティア&マリエル・ラベック姉妹 セミョン・ビシュコフ指揮フィルハーモニア管弦楽団 ラベック姉妹は彼女たちのデビューアルバムを聴いて以来だった。ブルッフのあまり聴けない協奏曲を聴くために購入したと記憶している。 ラベック姉妹のデビューは彼女たちのラグタイムのアルバムだった。ラプソディー・イン・ブルータイトルナンバーを中心に切れのいいピアノで近づくジャズの雰囲気も感じさせるいい演奏だった。 当時若手のタラコ唇の(ロシアの音楽家でタラコ唇と言ったらヴァイオリニストのギドン・クレーメルがすぐ頭に浮かぶが、この人はさらにその上を行く。ビシュコフの指揮で2曲の長ーいピアノ協奏曲を弾いているのだが、作品が作品だけに、いかなラベック姉妹でもどうしようもない部分が出てくる。 メンデルスゾーンの方は確か彼が14歳かそこらで作曲した曲で当時2曲作った若書きの最初の作品だ。 変イ長調の二作目と同様姉のファニーと弾くために作ったようだ。同等それ以上のピアニストでもあったファニーと二人で弾くために作品ふたつ分の弾きどころをつくるのでどうしても冗長になる。酔っぱらったモーツァルトみたいに長い。作曲した14歳の天才もまだモーツァルトの影響を色濃く残している。 ブルッフの方は4楽章のすっごい作品だけど、最初に聴いたときの(誰の演奏だったか忘れた。ジョン・オグドンと誰かのピアノだったか…)その時の第1楽章に重厚さに引っ張られて買ってしまった。 ブゾーニほどの衝撃はないけど、作品としてはいいと思う。アダージオも美しい。作曲者の意思を無視した楽譜の変更や演奏が多く、数奇な曲でもあるね。 この作品はかなり重量級のロマンティックな作品です。 第1楽章を https://youtu.be/-olUVvD5-p0?si=_ADZnqjDXZRxvnSV 姉のカティア嬢の初期のユーリズミックスのアニー・レノックスを彷彿とさせる目力と魅力的なブルーに見とれつつ、聴いたね。 ブルッフの方は後に 同じメンバーでベルリン・フィルとライブ録音の音源もあるみたい。全曲聴くならこっちだね。
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BlogCats-37 Kahlu (カール)
鴨吉食堂 鴨吉さんちのかるちゃん 2014.06.29作画 1875×1322pix 9.21MB tif 360dpi ソネブロは昨今のso-netのやる気のなさを反映した形でとうとうHPサービスのみならず、ブログも終了した。全てのバックアップを完了することはできなかったが、原画は何とかそろっているので記憶を頼りに展示を続ける。 さて、このカルちゃん、 顔の特徴というより、全体に醸しだされる大物の風格と物静かで温和な性格のギャップが可愛い。 お顔の中心のブルーがシャムの特徴を残しているが、体格はやはりペルシャ。 眼力があるのだけれど、生来のオットリがぜんたいからにじみだしていて、印象からくる可愛さとともに 内面のゆるさが見えて、なんとも愛くるしい。 福々しい生後間もない赤ん坊のイメージがボクにはある。 種に確固とした特徴があり、こういう取り合わせで新種を作り出すアメリカ人の影を全く感じさせない。 良い猫です。 鴨吉さんちには猫だけでなく、犬やらインコやら多くの動物が住んでいました。 あの頃のブログの知り合いは散り散りになってしまったようです。 音楽はマックス・レーガーの6つのピアノ小品作品24から第1曲「即興的なワルツ」を。 https://youtu.be/hFxC_7w1834?si=91v7QdqOo5KKwYHG レーガーの作品は灰汁が強く、しかめっ面をしているものが多いのは確かですが、ピアノ曲にはドラマティックなものからリリカルなものまで幅広く、変奏曲の分野では非常に優れた仕事をしています。 弦楽三重奏曲やクラリネット5重奏曲にある晦渋はこういった作品には気配を感じさせない。 器用なんですね。厳めしい風貌からはちょっと意外だけれど、緻密さはやはり間違いなく彼の本性だね。 やはり血は赤い。ちょっと似てないかい? いやさ、ヒマラヤンと…無理か
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クリスタトウサウルス わずかな違いで出遅れたバリオニクス亜科
クリスタトゥサウルス(Cristatusaurus lapparenti) アフリカのニジェールで発見されたスピノサウルス科の魚食性恐竜 この個体は1973年にニジェールの白亜紀の地層から発見されたが、そこからは約1か月後日本でも初めての恐竜博でお披露目されたスコミムスが発見されている。 大きさはスコミムスほどでなく、バリオニクスにも及ばない。発見された場所が同じであり、当然共通性があることからスコミムスと同一種であるという意見が当然のように出ることになる。 同一説はスコミムスとこの恐竜の発見された化石数の多寡を第一に挙げ、微細な相違点には目をつむった。 反対説は主に大きさの違いやごく少ないながら骨格の意相違点をあげた。(この点はさらに化石が発見されると微細な相違は個体変異や、明確な相違を証明する可能性も出てくるので何とも言えない。) ただ問題はスコミムスと同一種であるとなると、生物の命名優先順位は先に発見され、命名されたものになる。 例えばせっかく名付けても知れ以前にカブトムシの一種にその名前が付いていれば、訂正し、新たな名前をつけなければならない。昆虫と恐竜でも先命名に優先権がある。 従って、スコミムスという名はクリスタトゥサウルス(スコミムスはシノニム)となる。 これは、スコミムスの発見者としてはちと承服しかねる結果である。 そこで2021年基準として当面別種として扱うことになったようだ。政治的判断だね。2000年の恐竜博ではもしかしたら現在のスコミムスはクリスタトゥサウルスの名で展示されていたかもしれない。 しかし、スピノサウルス科でもバリオニクスに近い形態であることは共通しており、爺の絵も現在のスピノサウルス亜科で意識的に描く幅の広い尻尾は控え、バリオニクスの体形に描いた。 2025.03.07作画 サイズ:35.8MB(tifファイル) 5000×2500pix 解像度320dpi ライセンス販売 Adbestock Pixta (登録準備中)
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BlogCats-37 kanntaro
2013.2.8 完成 2.14MB tif 709×791pix 360dpi ohbayashi さんちの勘太郎君 記録では当時140匹目に描いた猫さん。 牛柄でもこの柄行は意外と多い。 飼い主さんはカメラに詳しいだけあってステキに凝った写真が多かった。 でもその中でボクの描写意欲をそそったのは男前の彼の立ち姿ではなくて、この絵のようなポーズだった。 立ったままのこの勘太郎君の半眼。 釈迦の半眼は霊界と現世の中間を見ているというか内と外を観ているのだと言われておりますが、ボクはその半眼と、昔初めてソニーがウォークマンのCMで有名になった猿を思い出した。 このポーズにはあの猿を使ったCMを流した際のあの言いようのない陶酔と、幽かに眉根(猫に眉ってないけれど)に皺をきざみ苦悩の翳りを見せる芸術家の人生の深みを同時に想起しました。 まあ、本当は本人、暖かくて猫座りのままうとうとしたのが真実だろうけどね。 それはそれで、まだ幼稚園前くらいの小さな子供が夕ご飯時に遊び疲れて食べながら寝てしまうあの汚れのない無辜の眠りに繋がる愛らしさを感じてしまうのでした。 深読みすれば(読む必要もないんだけど) 欠席を続けている全日本頭部牛柄連盟の理事会(そんなものがあるかね?)に対して任期前に一身上の都合による退任届けをを出そうかどうしようかと迷っているようにも思えますね。 半眼で観なければならない猫の内心てどんなんだろうね。 単に寝てるだけだろうけど、何か想像させられる表情なんだねこの姿は。はは。 猫の額に石灯籠の感はあるけれど、音楽はベートーヴェンのピアノソナタ代29番から。もう何度も紹介してるけど アダージョ・ソステヌート~アパッショネート エ コン モルト センティメント https://youtu.be/HwjfuYv1yfg?si=H4gvM4s2YADvBx9t 音楽がとても小乗的。 私的な内面との対話において成立しつつ、その超個性的な精神世界が外面の開かれた世界の中に内包される各々の感性に名状し難い動揺を与える。 『個』が『全』に重なってゆく。 半眼の音楽。 長大なアダージョですが、そこに自分で立ち込んでみなければどれだけ早く強い流れか判らない、澄んでいて深さがはっきりしない真っ直ぐな河のような音楽です。
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リトロナクス T-rexへの直接的な進化を想像させてくれる
発見された地層の位置から、最も古い年代にあるティラノサウルス類とされる。推定全長は8メートルとティラノサウルス亜科としては大きくはない。ティラノサウルスが肉食恐竜の、つまりコエルロサウルス類でありティラノサウルス科の恐竜として進化の頂点に達していたとされるが、白亜紀末の大絶滅がなければティラノサウルスの進化はまだ続いたのかもしれない。 それに比べるとこの恐竜は固有種であるが、ティラノサウルスほどには繁栄は出来なかったようだ。 ただ、持っていスプレトサウルスやタルボサウルス、アルバートサウルスなどよりも眼窩が前に突きでており、両目が前を向いている点で、直接ティラノサウルスをイメージさせる。 恐竜の頭部の稼働を維持する筋肉は頭蓋骨の内部に上下左右に配置されていて、表面の凸凹はあんまりなかったとされている。目の位置を決めるのもその筋肉の力関係だと言われる。ティラノサウルスの咬む力を最高のものにしているのはその後頭部に盛り上がった後翼状筋なのだが、肉付きとして描かれることが多いので、イメージしやすい。 発見されたリトロナクスの頭骨の破片から最近の科学技術で推定されたフォルムは口吻から目までの距離はティラノサウルスよりも短い。後頭部の頭蓋の幅の広さは異なる点もあるが、おおむねティラノサウルスそのものに似た体系だったのではないだろうかと想像している。 この恐竜、T-rex直系の進化についてどういう位置づけにあったのだろうか。 原画 2025.04.16 Data ファイルサイズ:42.9MB TIF(TIFF)ファイル 大きさ(ピクセル) :5000×3000Pix ライセンス販売予定pngファイル
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エーリッヒ・クライバーの ベト3 一番多く持っていた楽曲のレコード(CD)で一番よく聴いた演奏
エーリッヒ・クライバー指揮ウィーンフィルハーモ管弦楽団 ベートーヴェン交響曲第3番 と言えば英雄『エロイカ』と言われる。これは田園のような標題音楽ではない。正式な献辞は『ある英雄の思い出のために』と彼自身が改題している。 元々はナポレオンのために書かれた音楽であったことは確かなようだが、現存するウィーン学友協会の浄総譜の表紙には『ナポレオン』という献名と献辞がペンで消され、上記の題が付されたことがわかっている。 このことが尊敬していたナポレオンが皇帝になったことへの落胆と怒りによって献呈を取りやめたというストーリィを作り出していったみたいだ。 でも、この古典音楽の革新的な構成とオーケストレーションを持つ彼の代表作には第2楽章にMarcia funebre(葬送行進曲)というタイトルがある。 皇帝になった人物にいくら批判的になったとしても、葬送音楽をメインに据えた音楽を献呈するのはあまりにも思い切った表現ではなかろうかということを考えると、彼自身が献呈を控えてもうこの世にはいなくなった人物のためにという題をつけて世に出したというのが正しいような気がする。 ナポレオンの死後書いたんならわかるけどね。 まあ、経緯はどうあれ、ナポレオンには献呈されなかった。彼がこの曲に付けた『ある英雄』って誰なんでしょうかね。 第1楽章 アレグロ・コンブリオ 第2楽章 Marcia funebre:アダージオ・アッサイ 第3楽章 スケルツォ:アレグロヴィヴァーチェ 第4楽章 フィナーレ:アレグロモルト https://youtu.be/ImsUNSAU8NE?si=OSnY6r2AJQak0Mkk エーリッヒ・クライバーと言えばご存知カルロスの父上だけど、この演奏はスケール感はないけれど、清新で 峻烈。初めてこの演奏を聴くまで、ボクは何で同じ曲にこんなにいろんな演奏がズラリと並んで売っているんだろうと思ったものです。シカゴのブラスロックのレコードを聴きながら、狭い聴き方をしていた子供の頃を思い出します。この演奏を初めて聴くまでは、好きな音楽は合ったけれど、好きな演奏っていう楽しみ方はなかったのでした。ビートルズはビートルズで、シカゴはシカゴ、ツェッペリンは、ツェッペリン。クラシックは作曲者が存在しなくなった音楽として、ある意味表現者というプロフェッショナルの活躍する場がメインなのですね。 今の音楽にはふと気が付くとそんなものが次第に増えてきてますね。ボカロPがボカロに歌わせるために作った曲を表現者としてのAdoやいくらさんが歌う。OWAKAの傑作『ワールズエンド・ダンスホール』の初音ミクの超速のノンブレスのフレーズを肉声でいろんな表現者がソロで、グループで歌ったものがたくさん聴ける。 音楽は今でも広がり続けて過去に揺り戻しています。温故知新です。
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BlogCats-36 リンタロウ
続 桜子ちゃんのおネムな日々 華桜子 さんちのリンタロウ君 3月31日付でソネブロが廃止された。HPもとっくに廃止され、100万アクセスを超えていたwebJurassicGallery は新たに立ち上げた時はもう名前が付けえなくなっていた。ソネブロのデータもすべて取り出すにはあまりにも長く使用していたので残念でした。考えて見れば、プロバイダとしてJustNet以来のお付き合いでしたが、もうSo-netというプロバイダを使い続けるメリットはなくなってしまいました。もっと安いのを捜しますわ。 さて、画像だけは手元にありますので続けていきます。 ブログの題名は白いポメの桜子ちゃん。でした。(4枚目) ママさんの名前だったと思っていたらよく判らなくなった。 この時点ではワンちゃんはあんまり描いていなかった。今もだけど、べつに意味はない。強いて言えば目かな。親和すぎて人が映り過ぎるところが苦手かな。狼の目の野生がわんちゃんにはあまり見られない。 このリンタロウ君は相当親和だけどね。 ノルウェー・フォレストジャンという種類の猫は長毛で体色や柄行は色々あるんだと言うことがいろんな飼い主さんちでよく判っておりましたが、ここでも魅力的な瞳の男前に遭遇しました。 まだちょいと幼さも見えたりしますが、体格は桜子ちゃんをはるかに凌駕していますね。非常に目のつぶらな犬的な穏やかさが感じられる雰囲気のある猫です。 一時携帯の待ち受けにしたことがありました。 鼻梁を中心にして左右の白のバランスがちょっとずれているところが何ともいえずいい。 偶然が作るアンバランスの妙です。これが左右パチッと同じ柄だとちょっとクールな顔立ちになるんですが、ずれているので何となくふんわりした雰囲気ができています。 バスタオルを被っている写真がいくつかあって細部はよく判らないのですが、その中のひとつをモデルにデッサンしました。 ちょっと寝不足が祟っていたらしく、普段なら精確に引けるはずの(これが特技なのですが)ラインを珍しく何度か引き直しました。 一度止めて次の日に仕事の合間にデッサンを起こし直したら、うまく引けました。 寝てないとダメですねえ。 文章とか耳からはいる音楽はあまり影響がないみたいですが、タブレットで引く線は指と目と頭がイメージ通りに一致しないとうまくいきません。 ジジイなので、そろそろ集中力も衰えてきております。 原画作成 2011.4.13 大きさ 974×884pix サイズ:3.28MB ファイル:tif 解像度 350dpi 音楽はペッテンション-ベリエルの「フレースエーの花々」第1巻 Op.16:第5曲 お祝い https://youtu.be/bNCfvkjKR0E?si=FIo56ZiRpE06sfr3 ヴィルヘルム・ペッテション=べリエルはあまり聞かない名前ですが、音楽評論家としては毒舌で知られたスウェーデンの作曲家です。スウェーデンWho'sWhoです。ぼくはこの『フレースエーの花々』しか知りませんが、テクニカルな作品ではなく、第1巻から第3巻まで全21曲の美しいピアノが魅力的です。
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フクイサウルス 日本の恐竜 イグアノドン類の固有種として正式に名称が確定した。
Fukuisaurus tetoriensis という名称で正式に記載されている。イグアノドン類特有の体形をしている。 今や恐竜で有名な県となり、大学に恐竜学部までつくってしまった福井県のシンボルのような草食恐竜。 化石は最近発見されたムカワリュウのような完全体ではないが、このクラスの大きさの草食恐竜が固有種として棲息していたことは以前から知られており、以前はフクイリュウという呼称であった。 描くについてあまり個性的な体型ではないので化石から固有種と認定されても、その見た目は個性的というわけでもない。 ただこの恐竜のような草食性の恐竜は集団で生活するのが一般的で、それなりの大型の肉食恐竜のニッチ(食物連鎖の下層に位置する。ライオンとヌーやシマウマのような関係が自然の食物連鎖の形をとっていたはずだ。 ということは福井県にもティラノサウルス類の存在があっても不思議ではない。 そうでないと自然のバランスが取れないよね。果たしてこの地域からも、ティラノサウルス類の特有のD型の断面を持つセレーション(肉食恐竜の歯についているステーキナイフのようなギザギザ)の付いた歯の化石が発見されている。 その歯だけから、そのティラノ意サウルス類の想像図を描けるほどの想像力は爺にはない。( ´艸`) 作画 2025.2.27 原画サイズ 4000×5000pix 57.3MB tifファイル ライセンス販売 Adbestock Pixta pngファイル
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グレングールドのブラ―ムス 10曲の間奏曲とバラード、ラプソディそれぞれ2曲
1961年のレコードから聴きなれたグールド。素晴らしい演奏。CDは間奏曲だけのバージョンも出ている。日本だけじゃなくてドイツ版もそういうのがある。 これはバラードから第1曲と2つのラプソディの第2曲が入ったレコードと少し違う編集になっている。 レコードでは4つのバラードからは第1曲と第4曲が2つのラプソディロ短調の第1曲とト短調の第2曲が聴けた。 CDにもこのタイプがあるみたいだけど、レコードを手放して買ったCD はちょっとかけてたな。 ただね、クララが弾いた第6番まではちょっと違うブラームスの内面がある。 長くなるのでそっちはLabの方に挙げる。( https://muuseo.com/Mineosaurus/diaries/272 ) 1 間奏曲集 間奏曲変ホ長調 作品117-1 2 間奏曲集 間奏曲変ロ短調 作品117-2 3 間奏曲集 間奏曲嬰ハ短調 作品117-3 4 間奏曲集 間奏曲変ホ短調 作品118-6 5 間奏曲集 間奏曲ホ長調 作品116-4 6 間奏曲集 間奏曲イ短調 作品76-7 7 間奏曲集 間奏曲イ長調 作品76-6 8 間奏曲集 間奏曲ロ短調 作品119-1 9 間奏曲集 間奏曲イ短調 作品118-1 10 間奏曲集 間奏曲イ長調 作品118-2 11 4つのバラード 作品10より 第1曲 ニ短調 12 2つのラプソディ 作品79 第2曲 ト短調 10番までの間奏曲を https://youtu.be/dtoI1SFR8R8?si=w0laUuWqPX8kqUHA
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