ヨアヒム・ラフ / ヴァイオリン協奏曲第1番・第2番他

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Joachim Raff ・ヴァイオリン協奏曲第2番イ短調op.206 
        ・フォルカー - ハンガリー風 Op.203~ヴァイオリンと管弦楽編
        ・ 6つの小品 Op.85~第3曲『カヴァティーナ』~ヴァイオリンと管弦楽編                        
        ・ヴァイオリン協奏曲第1番 ロ短調op.161
       
        
 ミカエラ・パエチュ=ネフテル(ヴァイオリン)
 バンベルク交響楽団
 ハンス・シュタットルマイアー(指揮)

 録音時期:1999年
 録音方式:ステレオ(デジタル)

CDに収録された順番通りに並べたらこんなふう。2枚組ではないので音的にはちと詰めすぎている。それでも曲の印象を冷静に並べた結果でしょうね。
カヴァティーナは残念なことにラフの膨大な作品の中で一番よく知られている。他にも素晴らしい曲はたくさんあるけれど、いわゆる彼は『中庸の巨匠』であり、『類型の巨匠』である。
ただしこのような評価はクラシック音楽というものがこの世にはもう新たに生まれてこない『結果の時代』である現代に置いての評価であり、彼が生きていた時代では(「過程の時代」)押しも押されもしない巨匠であったという評価を受けている。注意しなければならないのは、クラシックという音楽の源泉が日本に知られるようになってから、まだまだ日が浅いということ。ブルックナーだって若い頃の小林和男や吉田秀和でも知らなかったんだからね。初めて聴いたブルックナーの第7番で吉田秀和氏は寝てしまったというくらいだ。
ここに収録された大小の4曲はどれも素晴らしい音楽です。
ただ、これを再現するオケがもう少し頑張って、共感してくれればもっと良かった。
ふたつのヴァイオリン協奏曲に関してはLabログの中で書きます。長いので。

ヴァイオリン協奏曲第1番第1楽章を(アレグロ・パティティーコ)

https://youtu.be/rRX64TPYW2E?si=1uLX0QoqBqbMdkIj

CDジャケット画像 アーノルト・ベックリン1866年”水の精”

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