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BlogCats-21 ココア姫
この猫は描いた当時はまだ成猫ではなかった。今、存命であるかもわからない。
でもこの猫さんは僕の心に残っていて再三いろんな形でいろんな場所で紹介させていただいている。
『心暖姫』と書いて『ここあ姫』と読む。
当時描こうとしていたのは成猫であり、子猫は可愛いがボクの描く対象ではなかった。
ブログ猫は基本的に成猫と店主が感じた猫を趣味的に描写している。
心暖姫(ここあ姫)は決して例外というわけではない。
まだ数少ない彼女の写真とその身に起きている喪失とそれを暖かく埋め尽くした飼い主さんの思いが、胸に来る。
真っ直ぐ正面を見据えた瞳の中に毅然を感じさせ、数瞬幼さを一気に消し去る。
たとえ愛猫家でなくてもその心を愛情を確実に鷲づかみにするために与えられえた愛くるしい瞳は彼女にはない。
他と比較できぬ生き物のもつ命の迫真が、無言で主張する。
限りなく黒に近いココア色かその基本になる色がどちらにあるのか写真では解りづらかったけれど、敢えて受けた印象をそのまま描いた。
でも、写真から受ける訴えかけがあまりにも直截的なので、ボクはおそらく猫舌だろう姫にカップを抱かせて一呼吸させて頂きました。
『生き物を飼う』という、一緒に生きてゆくというスタートラインは必ずしも同じレベルから始まるものではないだろうけれど、
彼女の周りで世話を焼く兄猫たちにはどこから始まろうが構わないようだ。
人もそうありたいね。
そうある人が少なくてもここに一人いらっしゃった。
原画 2010.06.09
1346× 1835pix
tifファイル 9.43MB 350dpi
レイナルド・アーン クロリスに フルート版
https://youtu.be/c9iIsqjzAmE?si=nDZWznM5MEhG3UuU