ドヴォルザークとサンサーンスのチェロ協奏曲 (VC) M・ロストロポーヴィチ C・M・ジュリーニ Orch. LPO

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ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 ロ短調 op.104

 第1楽章 アレグロ
 第2楽章 アダージオ マ ノントロッポ
 第3楽章 フィナーレ:アレグロ モデラート

サン=サーンス:チェロ協奏曲第1番イ短調 op.33

 第1楽章 アレグロ ノントロッポ
 第2楽章 アレグレット コン モート
 第3楽章 アレグロ ノン トロッポ

サン=サーンスの巨匠の手遊びのような演奏もそれなりに爽やかでいいのだけれど、ここで聴くべきはドヴォルザークの第2楽章ですね。
ドヴォルザークのチェロ協奏曲はカラヤン盤、小澤征爾版、古くはターリヒの指揮でチェコフィルと演奏したものが録音としては記憶にありますが、チェコの名指揮者とチェコフィルの演奏はそれなりに一期一会の迫力がありました。ちょっとオケが『おらが国さの作曲家」に入れ込み過ぎていて好みではありませぬ。それでも序奏からチェロがソロで入ってくるところの迫力と音色と重音の恰幅と深さはは凄いですね。
このジュリーニとの演奏では遅いテンポに間延びすることなく絶妙なフレージングでチェロが歌います。特に第2楽章の望郷の歌は出色です。(楽器は現代のチェロと大きさがほとんど変わらぬストラドヴァリの『テュポー』
失礼な話ですが、ボクは初めてこの曲の第3楽章を聴いたとき、浦島太郎の歌のフレーズを想起してしまい、以来その旋律に引きずられてしまってこの年になるまで、第3楽章をあまり聴かなくなっております。例の『昔、昔浦島は』ってとこ。ドヴォルザークさんごめんなさい。(*´・人・*)

第2楽章についてはLabにあげました。

https://muuseo.com/Mineosaurus/diaries/246

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