PENTAX Super-Multi-Coated TKUMARE F2.5/135mm 前期型

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PENTAX Super-Multi-Coated TKUMARE F2.5/135mm 前期型

135mm望遠レンズと言うのは、よく言えば使い易い万能中望遠レンズ、悪く言えばこれと言った主張のない中途半端なレンズと言う事になるように思いますが、ASP-Cサイズのセンサーを持つカメラに着装すると、200mm望遠レンズに匹敵する望遠レンズと言う事になります。
ASP-Cカメラにとっては、面白いレンズと言えるかもです。

さらにF2.5の明るさを持つ望遠レンズとなると価値は一気に上がってきます。
このレンズは高価な望遠レンズとしての条件を満たしている魅力的な一品ですね。

このSuper-Multi-Coated TAKUMAR F2/135mm(前期型)は、1968年に開放F値「f2.5」の明るい中望遠レンズとして発売となりましたが、その後、1973年に発売されたものが「後期型」タイプとなります。
F2.5と言う明るさの関係から大玉の光学系を装備しておりズシリと重みを感じるモデルとなっています。

Super-Multi-Coatedタクマー135mmF2.5のレンズは、前期型と後期型の2種類があります。写りの感じはどちらも似ていて、少し柔らかめで線の細い、しっかりとした描写になります。かなり細かな部分まで描写して、開放側ではボケ味もきれいで、SMCタクマー135mmF2.5は、デジジタル一眼レフ・カメラにおあつらえ向きのレンズではないでしょうか。前期型と後期型、どちらも似た描写をしてくれますので、携行性等も考慮して好みに合わせて使い分ければ良いのではないでしょうか。

この、「前期型 PENTAX Super-Multi-Coated TKUMARE F2.5/135mm」のレンズ構成はエルノスター型4群5枚と言う事です。

エルノスター(Ernostar )はルートヴィッヒ・ベルテレが1923年エルネマン在籍時A.クルーグハルト(A.Klughardt )とともに発明したレンズである。名称は"エルネマンの星"の意。当初設計されたのはエルノスター10cmF2とエルノスター12.5cmF1.8である。これらのレンズは当時世界最高速(写真レンズにおける"高速"とは、低照度の撮影条件下で高速シャッターが切れる、すなわちF値の小さな明るいレンズであることを意味する)であり、エルネマンのカメラエルマノックスに装着されて夜間の手持ち撮影を可能にした。1925年には映画撮影機用のエルノスターF1.0、写真機用に画角40度を持つエルノスターF2.9が設計され、1929年には写真機用に画角40度を持つエルノスターF1.6が設計された。後にゾナーの原型となった。

エルノスター型レンズは中望遠レンズに適した特性を持っており、現在でも中望遠レンズの設計のお手本として普及している。

一方、「後期型」では6群6枚に設計変更しテレフォト型となっています。

望遠レンズは3種類に大別されます。
レンズ全長を縮めるために主光学系の後ろに凹レンズを配した「望遠型(テレフォトタイプ)」、そして対称型レンズ構成の「長焦点型」、これとはまったく別の反射鏡を使った「反射望遠型(ミラーレンズ、レフレックスレンズ、カタジオプトリックタイプ)」です。
 まずは現代の望遠レンズの主流であるテレフォトタイプから紹介します。
望遠レンズで問題となるのは広角レンズとは逆にフィルムからレンズまでの距離が長くなり、レンズの全長が長くなり、またピント合わせの際の繰り出し量も膨大なものとなり撮影に支障をきたすことです。
そこで広角レンズのレトロフォーカスとは逆の発想で、主光学系の後ろに凹レンズを配して実焦点距離よりもレンズの全長を縮めたのが「テレフォトタイプ」(望遠型)と言う事です。

「Super-Multi-Coated」は7層に及ぶマルチコーティングを意味します。

参考動画:https://www.youtube.com/watch?v=5RJMSFwn2lc
https://www.youtube.com/watch?v=P06CyIHLndo
https://www.youtube.com/watch?v=Gztz-P0fWR0

【製品概要】
重量 : 449g(実測)
レンズスペック : 135mm /F2.5
絞り : f2.5〜f22(6枚羽)
レンズ構成 : 6群6枚
最短焦点距離 : 1.5m
フィルター径 : 58mm
フード径 : 58mmねじ込み
マウント : M42マウント

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