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PENTAX Super-Takumar F1.4/50mm 8枚玉 前期型
PENTAX Super-Takumar F1.4/50mm 8枚玉 前期型
PENTAX Super-Takumar F1.4/50mmは、1964年に発売された大ヒットカメラ、一眼レフの傑作機Asahi PENTAX SP用のフラッグシップ標準レンズです。
このレンズは旭光学としては初めてのF1.4クラスのレンズでしたが、当時はF1.4レンズは各社のフラッグシップレンズだったのですが、52mmや55mm、58mmといったものが多く、国内で50mm F1.4に一番乗りしたニコンの“Nikkor-S Auto 50mm F1.4”に続いて発売されたのが“Super- Takumar 50mm F1.4”でした。
この“Super- Takumar 50mm F1.4”の初期は6群8枚構成という大変珍しいレンズでした。一般的にレンズ枚数は増えれば増えるほど修正できる収差も増える為、高性能になる傾向があると言われています。しかし、その反面、生産コストが上がってしまうため技術革新に合わせて枚数を減らすケースが殆どで、ペンタックスでもごく短い期間のうちに再設計されて7枚玉に変更されています。
この結果、Super- Takumar 50mm F1.4には、前期型と言われるタイプと後期型と言われるタイプが存在する事となりました。そしてさらに複雑なポイントとして、前期型のも二つのタイプが存在しているようです。(銘板で見分けることが出来るようですがここでは詳しく触れません)
今回のレンズは、8枚玉の前期型になりますが、このレンズは生産数が少ない(1年ほどしか販売されなかった)ことから大変な人気レンズで中古レンズ市場でも貴重品として高値で取引されているようです。
後期型の7枚玉の“Super- Takumar 50mm F1.4”も人気が高いレンズですが、後期型に比べ3~4倍くらいの価格になる事が多いようです。
後期型は有名なトリウムレンズ(アトムレンズ)を採用し解像度の高い大変優秀な高性能レンズなのですが、トリウムレンズが極極僅かな放射線を出す事や、経年変化でレンズの黄変が起こってしまう事などの欠点が有るのですが、前期型にはそのような問題が起こらない事も人気の一つではないでしょうか。
ただ、あくまで個人的な感想ですが、カラーバランスや解像度などは撮り比べてみたところ後期型の方により魅力を感じるのですが、この辺りは個人個人の好みの違いだと思います。
後期型のレンズの黄変については、レンズに紫外線照射をする事によって黄変の除去をする事が出来るので致命的な欠点という事にはならない点と、最近のデジタル一眼レフカメラに装着してオールドレンズ撮影を楽しむのであれば、カメラのオートホワイトバランス機能により黄変レンズでも問題なく撮影をすることが可能だと思うので、中古レンズの価格差程レンズの実力には差は生まれ無いのではないでしょうか。
参考動画:https://www.youtube.com/watch?v=DA3OhNHI0sE
https://www.youtube.com/watch?v=bTj9rIyqp40
https://www.youtube.com/watch?v=NhTzYaLqyR8
https://www.youtube.com/watch?v=xGBeQ5C4ktg https://www.youtube.com/watch?v=PPfn6CJxAjw
【製品概要】
販売開始 1964年
焦点距離 50mm
最短撮影距離 45㎝
開放絞値 F1.4
最大絞込地 F16
絞り羽根枚数 6枚
最短撮影距離 45㎝
フォーカス MF
フィルター径 49mm
重量 245g