PENTAX SMC TAKUMAR F1.8/55mm

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PENTAX SMC TAKUMAR F1.8/55mm

以前に、「SMC TAKUMAR F1.4/50mm」というレンズをご紹介いたしましたが、その弟分と言えるのがこのレンズです。開放値をF1.4からF1.8へとダウングレードされている訳ですが、やはりこの0.4の明るさの差は大きいようで開放値でのボケ感には違いが出るようです。
絞り込んでいけばそこまで差がある様には感じませんので、価格差を考えるとこの、「SMC TAKUMAR F1.8/55mm」を選択するのも悪くは無いのではと思いますが。

Aoto Takumareから、Super-Takumar、Super-Multi—Coated TAKUMARE,そしてSMC TAKUMARへとM42スクリュウーマウントのペンタックス標準レンズは続いていくのですが、個人的には新しくなっていくほど解像力にしても、ゴーストやケアレ対策なども進化を続け改善されてきたのは間違いはなく、レンズの総合的な優秀さにおいてはSMCシリーズが最強ではないかと思います。

しかし人気というものはそれほど単純ではない様で、希少価値や、新しいレンズの抱える問題点などの影響で大きく変わってしまうものの様です。

特に、Super-Takumarの後期型から採用が始まった、極めて優秀なアトムレンズを使ったレンズ群は、ごくごく微弱な放射性物資値が含まれていたり、その影響でレンズが黄変すると言ったことから、必要以上に敬遠されている状況ですね。
(SMCタクマー F1.8/55mmの最終バージョンにはアトムレンズが使われなかったようですが・・・)

逆に考えれば、上記のような問題を気にしなければ、とてもリーズナブルに購入できるハイコストパフォーマンスなレンズではないかと思います。
毎日肌身離さず持っていたりしなければ安全上全く問題になりませんし、黄変レンズも紫外線照射で改善できるので、“空気をも写す”と例えられるアトムレンズの描写力を満喫できるのですから。

参考動画:https://www.youtube.com/watch?v=vWofZJxgaJg
https://www.youtube.com/watch?v=Lu4wV_G9Cz0
https://www.youtube.com/watch?v=qD2on8ks8Gk

【製品概要】
製造国 : 日本
販売開始時期 : 1971年~
撮影距離 : 45cm〜無限
開放絞り値 : F1.8
最小絞り値 : F16
絞り羽 : 8枚
マウント : M42マウント
フィルター径 : 49Φ
サイズ : (約)4.4cm×5.7cm
フィルター径 49Φ
備考 トリウム含レンズ(アトムレンズ)の関係でレンズが黄変しやすい

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