Sex Gang Children “Song And Legend”

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これは、私的には意外なものかも知れませんね。ポジパン(ポジティブ・パンク)とかゴスとか言われていたSex Gang Children (以下SGChと表記)のアルバム”Song And Legend”です。私はこのようなポジパンのレコードはこれしか持ってないんですが、何故かその時に「食わず嫌いはダメだ」と思って購入した記憶があります。そんなSGChのバイオグラフィーを先ず紹介します。SGChは1982年初頭に英国ロンドンのBrixtonで、結成されています。その時のメンバーは、Andi Sex Gang (Vo, G), Dave Roberts (B), Terry McLeay (G), Rob Stroud (Drs)でした。その時の彼等の音楽は、かなり劇的で、ヘビーなベースライン、トライバルなドラム、突然の曲調の変化、そして歌劇的なVoによるものであったとのことです。これに加えて、キャバレー・サウンドも備えていたらしいです。彼等のバンド名ですが、元々はThe Panic Buttonsであったのですが、William Burroughsの小説からMalcolm McLarenが取ってきたらしいです。それで、彼等は先ずライブトラックから成るカセット作品”Naked”を1982年にリリース、同年、”The Beast EP”をリリース、Illuminated Recordsと契約します。彼等は唯一のスタジオ録音作品であり、本作品でもある”Song And Legend”を1983年にリリースし、そこからシングルカットされた”Sebastiane”が英国インディーチャート1位になります。その後、ドラムのStroudが別バンド結成の為、脱退し、代わりにTheater of HateのNigel Prestonがドラムで加入し、SGChの次のシングル”Mauritia Mayer”でプレイしますが、直ぐに、Death CultのドラマーRay Mondoに交代しています。今度は、ベースのRobertが1983年終わりに、別バンド結成の為、脱退します。そう言うことから、新ラインナップとして、Andi (Vo, G), McLeay (G), Cam Campbell (B), Kevin Matthews (Drs)で心機一転、活動を始めます(なお、せっかく加入したRay Mondoはシエラレオネ人だった為、国外追放になっています)。そして、1984年にはMcLeay (G)が脱退したキッカケで、バンド名を、Andi Sex Gang & the Quick Gas Gangと改名して、1985年に、アルバム”Blind!”をリリースしています。アルバムではギターはまだMcLeayが弾いていますが、この後のツアーでは、CrisisのLester Jonesが参加しています。そして、その後、バンドは解散してしまいますが、米国での人気の再燃を受けて、1991年にリユニオンしており、現在も活動中とのことです。
それで、本作品”Song And Legend”の内容ですが、先述のように、SGChにとって最初で最後のスタジオ録音です。そうですねー、全体の印象としては、ドカドカとタムを多用する手数の多いドラムと曲をリードするベースが各曲の中心な成している感じかな?それに、AndiのVoは初め聴いて時に女性?と思わせる中性的な感じでしたね。あとB面には逆回転やディレイ処理やらされまくっている実験的な曲も含まれているのも興味深かったです。まあ、見た目は、顔は白塗りでツンツンしたスパイキーなヘアスタイルなので、ゴスと言うか、日本で言うヴィジュアル系みたいな先入観もあるかも知れませんが、音楽そのものは、久しぶりに聴いたモノとして聴き応えがありました。なので、ゴス或いはポジパンを聴いてみたければ、一聴の価値があると思いますよ❗️

A4 “Sebastiane”
https://youtu.be/QvReaU_21cY

B2 “Killer K”
https://youtu.be/xyHMA-WUS5E

A2 “German Nun”
https://youtu.be/n8DabLYAQ-I

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