V.A. ”Herz Schritt Macher (Ich Bin Die Schönste, Ich Tanz Am Besten ...)“

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またまたのNeue Deutsche Welle (NDW: ノイエ・ドゥッチェ・ヴェレ)のコンピです。この頃は、NDW関係のブツをよく買ってた訳ですが、何も情報が無かったので、取り敢えず、コンピで良さげなグループとかを見つけて、購入指針の為の投資として、こう言うの買ってました。このコンピではそこそこ有名なグループも収録されていたので、まあ安牌ですね。それでは各グループと対応する曲を紹介していきます。
 A1 Ideal “Eiszeit”とB2 “Schwein“ : 以前にも紹介したBerlinのバンドで、NDWで最も重要な/成功したバンド。メンバーはAnnette Humpe (Vo), Ernst Ulrich Deuker (B), Frank Jürgen Krüger (G), Hans-Joachim Behrendt (Drs)。如何にもNDWとも言うべき、独逸語の語感を上手く咀嚼した歌を含めたポップな曲ですが、どこかに闇を感じますね。B2ではKbdも導入されており、これが良い塩梅になつています。
 A2 Joachim Witt “Goldener Reiter”とB4 “Kosmetik” : このアーティストも独逸ポップスの重要なスター的存在。NDWブームが後押ししてる。女性コーラスも入るポップソングで、独逸芸能界(んなものがあるのかどうなのかはよく分かりませんが)の中でNDWに上手く便乗した曲。B4なんかはNDW特有のユーモアも持ち合わせている。
 A3 Die Krupps “Wahre Arbeit, Wahrer Lohn”: 今話題の独逸鉄鋼王ことDie Krupps。この時のメンバーはJürgen Engler (Vo, G, Stahlofon), Ralf Dörper (Synth), Ralph Albertini (Perc), Bernward Malak (B)ですが、多分、同時期にリリースされているシングルとはテイクもメンバーも違っています。録音のレベルが低過ぎて、勿体ないが、メタパーとシーケンサーとドラムマシンで「真の労働、真の報酬」を❗️
 A4 Interzone “Hintermänner“: やや場違いな古臭いブルースロックバンド。メンバーは、Trotter Schmidt (B), Hans Wallbaum (Drs), Bibi Schulz (G), Leo Lehr (G), Heiner Pudelko (Vo)で、ソウルフルなVoや曲調からも、本作品の中では完全に浮いている❗️
 A5 Spliff “Heut' Nacht“: 元々、Nina Hagenのバックも務めてたバンドで、メンバーは、Manfred Praeker (B), Herwig Mitteregger (Drs), Bernhard Potschka (G), Reinhold Heil (Kbd), Alf Klimek (Vo)。p囁くようなVo、丁寧に刻まれるギターなどからは、ネオ・アコ系ニューウェーブな感じもしますが、NDWというよりネオ・アコっぽい感じです
 A6 Marius Müller-Westernhagen “Sex”とB6“Dass Du Mich Verlässt”: 独逸のミュージシャン兼俳優で、既にWagner Brothersからもリリースしている。この時の録音メンバーは、Marius Müller-Westernhagen (Vo, G, Perc)の他に、Lothar Meid (B, Perc), Dolphin Taylor (Drs, Perc), Gert Krawinkel (G), Phil Palmer (G), Mark King (G)と思われる。2曲ともは性急なビート曲でカッコいいです。B6はKbdがいい味出してます。
 B1 Die Doraus Und Die Marinas “Fred Vom Jupiter” : Andreas Dorauがメインで自作自演ですが、Die Marinasとして、そのコーラスで7〜8名の少女合唱隊を引き連れていました。この曲は彼のファースト・シングルのA面収録の曲で、当時はロリコン・バンドと揶揄されていましだ。しかしながら、そこら辺がまたNDWっぽいですね。
 B3 Foyer Des Arts “Eine Königin Mit Rädern Untendran”: 1981年にBerlinで、Max Goldt (Vo, multi-instruments)とGerd Pasemann (multi-instruments)によって結成されたデュオ。両名とも元Aroma Plusに在籍していますた。ビートを持った室内楽風な曲ですが、ポップス調のVoが存在するので、矢張り、この曲はNDWのもう一つの方向を示しています。
 B5 Nichts “Licht Aus“ : 1981年にDüsseldorfで、元Der KFCのメンバーだったTobias BrinkとMichael Claussを中心に結成されたパワーポップ調のバンドで、メンバーは、Tobias Brink (Drs), Michael Clauss (G), Andrea Mothes (Vo), Chris Scarbeck (B)。この曲は、真っ当なポップ・チューンになっています。
 とまあ、若干、メジャー寄りな選曲と言うか、メジャーに近いバンドの選出にもなっていますが、その中にも、NDWを体現していたバンドもありますので、このコンピは初心者向けではあると思いますよ。んじやッ!

Ideal “Schwen”
https://youtu.be/dkNa-yke21w

Die Krupps “Wahre Arbeit, Wahre Lohn”
https://youtu.be/D98JkEz6ckg

Spliff “Heut Nacht”
https://youtu.be/bfw-Ye0t938

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