CockC’Nell / Sighing-P Trio “s/t”

0

これは、レア中のレアなブツですよ、何と、1980年代初頭に活動していたPinakotheca Records (ピナコテカ・レコーズ)が出していたカセット作品特集の一環で、何とCockC’Nell (コクシネル)とレーベル・オーナーでもあった佐藤隆史さんのバンドSighing-P (Trio或いはOrchestraになることも)のスプリット・カセットです。今や、中古市場にも出回らない、出てもめっちゃ高価なアルバムです。A面はCockC’Nell のライブ録音で、5曲が収められています。一方、B面はSighing-P Trioとして2曲の長目のライブ曲が収められています。CockC’Nellは基本的に野方攝(のがた せつ: Vo, G)さんと池田洋一郎(G)さんが中心になって1980年頃に結成されたバンドです。解散前に2枚のアルバムと7㌅シングルなどを出しています。2002年にリユニオンされ、今でも活動しています。ここでのメンバーは先述の2人に加えて、今井次郎 (B, Kbd, Vo), 石渡明廣 (Dr), 島根孝典 (Sax)が加わった編成となっています。メンバーも音の表層的構造は変わりましたが、今は金沢に移って、新たな活動をしているみたいです。オリジナル・メンバーは池田さん、野方さん以外に、工藤冬里 (Kbd)、前衛劇団「時々自動」の故今井次郎 (B)、近藤達郎 (Dr)、「喜多郎グループ」故小島康夫 (Vln)、故島根孝典 (Sax, Vln)、早川岳晴 (B)、石渡明廣 (Dr)が初期メンバーで、金沢へ移ってからは当時美大生だった山際英樹が加わったとのこと。日本のロックはCockC’Nellが居れば充分と言わんばかりの、歌詞とそれに同期したバンドのスポンティーニアスな音。完璧です。野方さんの力強く、一語一語をハッキリと発音する歌は本来、そうすべきであった日本のロックだと確信しています。一方、Sighing-Pに関しては、情報が殆ど無く、また音源も殆ど無いので、うろ覚えの知識で書きますが、レーベル・オーナーの佐藤隆史さん(Piano, Ring Modulator)が中心となって、1979年に結成されたプロジェクトで、毎回メンバーを誘ったり、参加は自由と言うスタンスだったりで、Trioの時もあれば、大人数のOrchestraになることもあったようです。私は大学生の頃、彼等の演奏(その時は4、5人だったような?)を生で観ていて、特にリング・モデュレーターを繋いたエレピを弾く佐藤さんに釘付けになりました。ピアノでこんな音出るんだぁと感心してた訳です。本作品のSighing-P Trioでは佐藤さん以外に、大村礼子 (Vo: 現工藤礼子)そんと工藤冬里 (Dr)が参加しています。この録音で残念なのは、佐藤さんのモデュレーション・ピアノの音が余り聞こえないことですね。佐藤さん、ピナコテカを畳んでから、実家に戻ってからは、音楽関係者とは連絡不能状態なので、これ以上のことは書けません。悪しからず。またSighing-Pの音源はオフィシャルなモノはこれしか無いので、このカセットは親を売ってでも入手して下さい。またピナコテカのこのシリーズほカセット作品は当時も余り出回っていませんでしたので、レアものが多いと思います。見つけたら即ゲットです❗️

CockC’Nell “せんそう”
https://youtu.be/tJJ9i2bemx8

#CockC’Nell #Sighing-PTrio #PinakothecaRecords #YojiroIkeda #SetsuNogata #TakafumiSato #日本のロック #FreeFormImprovisation #CassetteAlbum #SplitAlbum

Default