Eddie Prévost / Organum “Flayed / Crux”

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英国最強の即興集団AMMの脅威のパーカッショニストEddie Prévostと英国金属ドローンの猛者David Jackman率いるOrganumのスプリット・アルバムです。
 Eddie Prévostは、あの有名な英国即興集団AMMのメンバーにして創始者です。1960年代中頃に結成されたAMMはEddie以外に、Lou Gare, Lawrence Sheaff, Keith Rowe, Cornelius Cardew, Christian Wolff, Christopher Hobbs, John Tilburyが在籍したいましたが、変遷を経て、今はJohn TilburyとEddie Prévostのデュオとなって活動しています。EddieはAMM以外にもソロやデュオなど多数の作品を作っており、自身のレーベルMatchless Recordingsや他のレーベルからもリリースは沢山あります。
 一方、OrganumはDavid Jackmanのノイズ・プロジェクトですが、音楽的実験のフィールドに属して、Scratch Orchestraと共に25年以上、その内、ここ15年はドローン・ミュージックを心酔しています。また、Organumは不定形と言うか流動的と言うか、メンバーにDavid Jackmanがいれば、基本 Organumと言うことになるみたいです。また、最近は、Organum Electronics名義でまた盛んに活動しているみたいです。
 それで、本作品ですが、スプリットなので、基本、両A面仕様となっています。Eddie Prévostの方は、Eddieがドラム、David Jackmanがエレクトロニクスとシンバルの弓弾きで、壮絶な音の塊とその放出からなっています。手数は多いが自由度の高いドラミングで、その間に持続音が微かに聞こえる曲”Flayed”は片面全部を使ってます。一方のOrganumはAndrew Chalk (Gongの弓弾き), David Jackman (Drone Flute, Gong, Pianoの弓弾き), Dinah Jane Rowe (Drone Flute), Steve Stapleton (Metal Chair)からなりますが、どの音が誰かは分からない位の深海系ドローン・サウンドになっています。そう言えば、CanのJaki Liebezeitが最初、シンバルの弓弾きをやっていたら、他のメンバーからそんなことはするな!ハンマービートを叩け!と言われたとか。まあ、それはそれとして、この頃にはあらゆるものが弓弾きされていたのだなぁと思う。なお、Organumサイドも”Crux”のみの片面一曲です。どちらも時間を感じさせない出来で秀逸な出来映えですので、このアルバム、見つけたら即ゲットしてください。

★A Eddie Prévost “Flayed” (19:54); Eddie Prévost (Drs), David Jackman (Electronics, Bowed Cymbal)
★B Organum “Crux” (18:30); Dinah Jane Rowe (Flute), David Jackman (Flute, Gong, Bowed Piano), Andrew Chalk (Bowed Gong), Steven Stapleton (Metal Chair)

A Eddie Prévost “Flayed”
https://youtu.be/t3lW68FxmXI?si=4nibvuQs2rNlRZlL

B Organum “Crux”
https://youtu.be/CVmDpCf1V48?si=27J6fJBoiQMKDxzc

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