Permutative Distorsion “Brückenkopf" / LLL “Schlagt Sie Tot!!!” from “Wahrnehmungen 1980/1981”

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さあ、”Wahrnehmungen 1980-1981”の続きです。今回は、2枚目のLPです。先ずA面にはPermutative Distortionで、1981年リリースのカセットアルバム”Brückenkopf”からの抜粋です。メンバーはJoachim Stender (Synth, Perc, Vo), Ralf Wehowsky (G, Synth), Thomas Memmler (Vln)です。殆ど同じ人物が名前を変えてやっている感じですね。このユニットは割と短めな曲を、何とも間の抜けたパーカッションとヴァイオリンで構築されており(と言うか適当に積み上げてるだけ?)、それにギターやシンセとかがビコーンって絡む曲ばかりです。初めて聴いた時は「何とまあチープでスカスカな音楽だなあ」と落胆してしまいました。しかし、このユニットは「先ず最初にテクストありき」で作られたものらしいです。多分、当時、流行っていたNeue Deutsche Welleへのコマーシャリズムの侵入について、かつての独逸表現主義と同じ没落を招くのでは?と言う命題に取り組んで作られた作品のようです(ここら辺は如何にも独逸らしいですね)。因みにカセット作品は”Brückenkopf”と題されたものがありますが、EPでは”Brückenkopf Im Niemandsland”と題されて、後のSelektionからリリースされています。
次にB面ですが、ここではLLL の”Schlagt Sie Tot”からの抜粋が収められていますが、この題名ではリリースはされておらず、実際には”LLL2”と言うタイトルでリリースされています。ここには2曲が収められていまが、この2曲は電子楽器は使われておらず、全くのアコースティックな楽器のみからなります。B1ではアコギとVoiceとノイズが、B2ではフルートのソロがめちゃくちゃLo-Fiに(ポータブル・モノ・カセット・レコーダーで録音)録音されています。このユニットはJoachim Penseのソロユニットみたいですが、彼は、この後に、Joachim StenderとRalf Wehowsky と一緒にPDを結成することになります。Wahrnehmungenちは2本のカセット作品を残していますが、予定では3作目は1983年にSelektionからLPを出す予定だったとか。内容的には前述の如くですが、ここまで脱力させられたのは凄いです。と言う訳で今回も度肝を抜かれる盤でしたね。次回はどうかな?

Permutative Distortion “”Brückenkopf Im Niemandsland”より。
https://youtu.be/w3X36dHLc5k

LLL “Schlagt Sie Tot”はなかったので”Hoffnung”を
https://youtu.be/ZKdYaOTDGaQ

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