Ertrinken Kakuum “Landunter”/ Kurzschluss “s/t” from “Wahrnehmungen 1980/1981"

0

これから3回に分けて、1980年代初期に活動していた独逸レーベルWahrnehmungen (ヴァールネームンゲンと発音)の初期作をコンパイルしたBox setの内容を紹介していきます。世間的には、P.D.或いはP16.D4.のカセットレーベルと言う認識なんでしようが、それだけではない自由な表現をNDWの前後で行なっていたグループが取り上げられていますので、貴重な資料とも言えます。先ず、レーベルのことについて少々。Wahrnehmungenは、1980年初期に工業地方都市Mainzで、Joachim StenderとRalf Wehowskyによって運営されていたレーベルで、後にRoger Schönauerもヘルプで携わります。そこでは、1981年終わりから1982年末までに19本のカセット、2枚のLP、2枚の7㌅EPそして、1枚の7㌅ソノシートを出してました。それで1982年1月にSelektionと名前を換えて活動しています(ここら辺からは皆さんは知ってますよね?)。名前を換えたのには2つの理由があります。一つはJoachimが自分のレーベルTödliches Schweigenを始めたこと、二つ目は音楽の方向性が変わったことです。
それで、LP1はA面がErtrinken Vakuumの“Landunter”からの抜粋、B面がKurzschlussの作品からの抜粋になっています。Ertrinken Vakuumは、Thomas Memmlerのソロユニットで、作品”Kasperle Killerpilz”を出しています。彼は、Permutation Distortionのカセットアルバム”Brückenkopf”にも参加しています。更にThomasはRalf Wehowskyとのデュオで何回かデュオでも録音をしています。そんな彼の使っているのはオープン・リールのスクラッチ, B, G, Effects, Drum Programming, Noisesです。スクラッチとは言うもののテープ・ループですね。延々と続く、このループ音が何ともヒプノティックで癖になります。一時期のMerzbowがこのようなアプローチをしていましたね。B面はKurzschlussの作品なのですが、これはバンドと言うことではなく、概念的存在のことだとか。1980年春に独逸のMainzで行われたNo Wave Festivalで、最初のパフォーマンスを行ったらしいです。用いられた楽器は、Synth (Korg MS-20), Audio Generator (Radio), Drum Programmingで、パフォーマーはJoachim StenderとRLWことRalf Wehowskyです。これはかなりノイズ度が高いですね。ノイズと即興の融合と言えばいいのでしょうか。初期音源としても面白いです。まだ、未整理な音源を聴くことが出来ます。
次もきっと面白い音楽が紹介できますよ。

Ertrinken Vakuum “Landunter”
https://youtu.be/ibtnWPWHUEw

#Wahrnehmungen #ErtrinkenVakuum #Landunter #Kurzschluss #Mainz #VinylOnDemand #Germany #Experimental #Noise #JoachimStender #RalfWehowsky

Default