Rip Rig + Panic “I Am Cold”

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否が応でも聴かざるを得ないバンド、それがRip Rig + Panic (以下RRTPと表記します)です‼️勿論、いきなり本作品から入ってらっても構いませんが、The Pop Groupが分裂して出来たバンドですので、まあ、時系列で聴いた方が良いでしよう。本作品はRRTPのセカンド・アルバムになります。これの前にファーストアルバム”God”があります。それで彼等のバイオグラフィーを少々。このバンドは先述のように驚異のポストパンクバンドでもあったアンファン・テリブルな英国ブリストルのThe Pop Groupが解散して、そのメンバーによって結成されました。RRTPの結成は1980年で、解散は1983年です。グループ名はRoland Kirkよるジャス・アルバムから引用されているらしいです。メンバーはSean Oliver (B), Mark Springer (Piano, Sax, Vo), Gareth Sager (G, Sax, Kbd, Vo)とBruce Smith (Dr)で、内GarethとBruceがThe Pop Groupのメンバーでした。そして、シンガーとしてNeneh Cherryも加わります。また、このコアメンバー以外にもFlashことDavid Wright (Sax), Andi Oliver (Vo), David De Fries (Trumpt), Sarah Sarhandi (Viola), Jez Parfitt (Sax), Giles Leaman (Perc), Steve Noble (Dr), Debbie (Cello), Alph Wait (Trombone)も加わります。RRTPはThe Pop Groupが政治的で前衛的な態度であったのとは異なり、フリージャスやレゲエのルーツを探求する方向に変わっています(しかし、当時、私はThe Pop Groupの遺伝子を最も濃く受け継いだバンドと認識していました)。1981年9月3日にVirgin Recordsからリリースされたデビューアルバム”God”は、フリージャズ と即興演奏をポストパンクやファンクやレゲエと言った音楽に融合させたユニークな音楽であり、卓越した演奏能力と難解なユーモア(これは私には分かりませんでした)のセンスで、音楽誌NMEでも高い評価を受けています。レビューでは「騒動に対する信仰行為」と呼ばれていました。その後、リリースされた本作品では、ジャズやワールド・ミュージックの影響をさらに取り入れながら、より商業的なサウンドへと向かっていったと評されており、Andi Oliver(Vo)とDon Cherry (Trumpe)の協力を得てレコーディングされています(Don CherryはNeneh Cherryの継父で、有名なジャス・ミュージシャンです)。それ以外にも先述のゲストミュージシャンも参加しています。その後、サードアルバム”Attitude”をリリースしますが、最も聴き易い音楽になっていましたが、これが最後のアルバムになりました。その後もメンバーは音楽に関係した活動を続けています。大体、バイオグラフィーはこんな感じになります。
それで本作品”I Am Cold”ですか、私が購入したのは、LPではなく、12インチEP2枚組と言う音質重視の装丁の盤です。初め聴いた時には、フリーキーで鋭角的なピアノ、強靭で複雑なリズム隊、そしてNebehの伸びやかなヴォーカルが組んず解れず有機的に絡み合って、それまで聴いたことの無い音楽に驚きましたが、それでも、「黒っぽい」音楽が苦手な私は余り熱心に聴いてはいませんでした。今回、聴き直してみて、矢張り彼等だからこそ出来た音楽だったのだなと感心し、唸りましたね。兎に角、凄い熱量です。しかもそのエネルギーはあらゆる方向に向かられています(政治的意味ではないです)。因みに、ジャケはPablo Picassoによるランボーの肖像画のリトグラフが使われています。それも含めて、カッコいいですね。全てが交わった音楽がここにはあります。未聴の方は是非❗️

https://youtu.be/cLWFwORmW8c

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