Gene Loves Jezebel “Promis”

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Gene Loves Jezebel(以下GLJと表記)のファンと言うリスナーさんに会ったことはないんですが、もうこれは一種のポスト・パンク(或いはポジパン)ですね。このバンドはJay (本名John) Aston とMichael Astonと言う双子の兄弟が核になって1980年代初頭に結成されたバンドで、それまではSlavaryanと呼ばれてました。1980年にこのAshton兄弟が、Ian Hudson (G), Stephan Davis (B), Steve Snowy Evans (Dr)と言うメンバーでGene Loves Jezebelを結成しています。バンド名はロックミュージシャンのGene Vincentと彼の曲”Jezebel”から取ったとのこと。Ashton兄弟はウェールズとかもいたのですが、1981年にロンドンに移り住み、、直ぐにJulianne Regan (B), James Chater (Dr : 後にAssociatesのJohn Murphyと入れ替わります)及びRichard Hawkinsと言う新メンバーでGene Loves Decibelを名乗ってバンド結成して、ライブ活動を始めます。ライブを見に来てたレーベルSituation Twoの方が気に入ってくれたので、直ぐに契約しますか、バンドの方は1981年から1985年までメンバーの入れ替わりが激しくて、安定していませんが、1982年5月にレーベル側はデモとシングル”Shaving My Neck”を作れと言い、そこで、Jean-Marc Lederman (Kbd)が加入しますが、JulianneがAll About Eveを結成する為に一年間抜けます。それでIan HudsonがBを、Albie DeLucaがGの担当となり、Stephan Marshalが加入するまで、この編成でやっていきます。しかしながら、1983年には2枚のシング noル”Screaming (For Emmalene)”と ”Bruises”とファースト・アルバムである本作品 ”Promise”を作製をやり遂げます。結果、アルバムの方はUKインディー・チャートで8位まで行き、1984年にはあのJohn Peel Sessionにも出演していますし、あのVUのJohn Caleとも一緒にUKツアーもやっています。Gene Loves Jezebelは1985年の中頃、セカンドアルバム”Immigrant”をリリースして、長いUSツアーを敢行しますが、Ian Hudsonは疲弊してしまい、バンドを脱退してしまいます。代わりに、ChelseaやGeneration XにいたJames Stevensonが加入します。1986年にはバンドはSituation Twoの親会社である Beggar’s Banquet Recordsに移り、USでの配給はGeffin Recordsが行うことになります。この頃からヒットチャートに入るような音楽性に変わっていったようです。Michealはソロに移行し、残りのメンバーはGene Loves Jezebelとして2枚のアルバム”Kiss of Life”(1990年作)と”Heavenly Bodies”(1992年作)をリリースしています。と言う風に2つに分かれて活動していましたが、1993年にAston兄弟は再び一緒にバンドをやる事になり、その時のメンバーとして、James Stevenson の代わりにFrancois Perezが加入し、ドラムはRobert Adamがそのまま残りました。とまあ仲良くやっていたのですが、1997年のツアーの後、JayはJames StevensonとPeter Rizzoを戻さないなら、もうバンドはやらないと提案、その時はMichaelも賛成して、アルバム”VII”を英国で録音しています。しかし、Michaelはツアー日程の最終日を忘れていて、自分自身のパンドの作品を発売することに。その時にGene Loves Jezebelと言う名前を使ってしまいました。当然、Jayは怒って、1997年10月にJay, Peter JamesはMichaelが勝手にパンドの名前を使ったとして彼を訴えます。その結果、MichaelはUS版Gene Loves Jezebelを、JayはPeterとJameと共にUK版Gene Loves Jezebelをやる事になりました。と言う訳で2つの同名パンドが存在する事になり、現在に至ります。これがこのバンドのバイオグラフィーで面白いところですね。
それで本作品ですが(バイオグラフィー長すぎ!)、まあこの時代に良くあるポストパンクの典型みたいなサウンドになっています。特にドラムとベースがドンドコするパターンとフェイザーやフランジャーを掛けたギターが中心になって、ちょっとドロドロした過剰反応のようなヴォーカルが絡みつくと言えばいいのでしようか? このような音楽を今になって聴いて、「成程、これがポストパンクなのか?」とちょっとだけ、その時代のポストパンクが分かった気分になりました。まだまだ、若々しいヴォーカルが矢張りキモですかね? そう言えば少し前に聴いたVirgin Prunesとも通じるところがあるようにも聴く事できます。そんなポストパンクに興味がある方は聴いてみて下さい!

[full album+α]
https://youtube.com/playlist?list=PLMxy067kbpQhB9ViXuriMf35h_tOz2raf

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