Guru Guru “UFO”

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さてさてきましたよ、独逸が世界に誇るヘビーサイケなバンドGuru Guru (この名称は独逸語でカエルの鳴き声「ゲロゲロ」とのこと)の登場です。買ってたのすっかり忘れてました。このバンドは元々、The Irene Schweizer Trioと言うフリージャズのトリオにいたドラム魔人Mani Neumeierがフリージャズはもう飽きたと言って、ベースのUli Trepte を誘って、1968年に結成したGuru Guru Groove Bandが母体になっています。その頃はめちゃくちゃ喧しくて、初期のライブのいくつかは「社会主義ドイツ学生連盟」がサポートしてました。初代ギターはEddy Naegeliでしたが、米国人のJim Kennedyに交代、しかしかJimも健康上の理由でステージ上で倒れた為、1970年に元Agitation FreeのAx Genrichに代わり、ヴォーカルを無理矢理ギターに代えて鉄壁のトリオが生まれ、名前を短縮してGuru Guruになりました。その頃はJimi Hendrix & The ExperienceやCreamと並び称されるように人気があったようです。それでその年1970年にファースト・アルバムである本作”UFO”を西ベルリンの独逸ロック専門のレーベルOhrからリリースします。その後のことはちょっと省きますが、1996年に初来日した時に、Maniは「グルグル」と言う言葉は日本語で「回転」を意味すると初めて知ったとか。それ以来、度々、ソロでも来日しています。なお、バンドの方もメンバーを替えながら、彼を中心に現在も続いているみたいです。
それで本アルバムですが、基本的にはロックのジャム・セッションから成るみたいで、ドラムは叩きまくり、ギターはギュイーンとファズかけて弾きまくってます。ベースはこれらの音がバラバラにならない様に一生懸命キープしたり、ぶち壊すかの様に弾きまくったり。ヴォーカルもあることはあるのですが、殆ど呟きにしか聞こえないですね。基本、インスト・バンドとして考えた方がいいです。A面までは、ノリみたいなものが感じられ、特にA-2”Girl Call”からA-3”Next Time See You At The Dalai Lhama”の繋ぎはカッコいいです。なお、クレジットを見ると、ラジオとかコンタクトマイクとかテープとかも使っているみたいです。それらを使って、B面は更に混沌としていきます。特に表題曲B-1”UFO”は面白いです、「コイツら楽器、演奏する気があるのか?」と言った意味で。これも彼等のジャム・セッションなんでしようね。そんな彼等の混沌を是非堪能してください。

https://youtu.be/4mmK6etUMQ0

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