Moebius-Plank-Neumeier “Zero Set”

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これはマスト・アイテムですね。Cluster/HarmoniaのDieter Moebiusとジャーマン・ロックを広く支えた名プロデューサーConny Plank、そして元々フリー・ジャズ・コンボSchlippenbachに入っていたが、ジャーマン・ロック・バンドGuru Guruを結成したMani Neumeierが、ガッツリ組んで、1982年に作製した作品が、この”Zero Set”です。元々、MoebiusとPlankは1980年作”Rastakraut Pasta”や1981年作”Material”でコラボをやっていましたが、1970年代中期の彼等の活動やスタジオでのHarmoniaとのセッションを見てきたNeumeierは当然(或いは必然的)との様に彼等2人とコラボすることになりました。そして、Moebiusは電子音に、Neumeierはドラムに、Plankはスタジオに最大限の注意を払い、可能な限りワイドレンジの録音作業を行なって、最終的な編集作業へと辿り着きます。 Neumeierは機械の様な正確さとスタミナでドラムを叩いてますが、それはMoebiusの電子音のシーケンスに同期させる為です(1970年からアナログのシーケンサーは使われている)。それだけでも大変なのに、Neumeierはリズムをキープしながら、複雑なパターンのドラミングを見せています。これは正に独逸電子音楽の救世主レベルですね。また、時にギターやパーカッションの音も聴取出来ますが、これは誰がやっているのでしょう?全部で6曲が収録されてますが、曲順や曲のヴァリエーションの取捨選択を同一のラインで行う為らしいです。それにしても、Neumeierのドラミングは凄いです。また一見、ミニマルなシーケンスや電子音も催眠的で、気持ち良く聴取できますし、全体の音の広がりが録音方法でこんなにも変わるのか?と思わせるPlankの技は特筆すべき点ですね。あとB-2”Recall”ではアフリカン・ヴォーカルとしてSudanのDeukaが入っていますが、これに目が行くと、アルバム全体が分からなくなりそうです(決してそれが悪いとかじゃなくて)。しかしながら、全体に渡る音のダイナミズムと躍動感は、電子音楽でありながら凄いです、こんな名盤をリマスターしてリイシューしてくれた仏レーベルBureau Bには感謝です。皆さんの機会がありましたら、是非聴いてみてください。マストですよ❗️

https://youtu.be/IR-gKanpvpA

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