Wire “Documents and Eyewitness"

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前回、紹介した英国のポストパンクバンドWireの初のライブアルバムで、名作”154”の後にRough Tradeからリリースされています。国内盤ありです。変則2枚組で、LPは、1980年2月にElectric Ballroomで行われたものであり、12インチEPは、1979年7月にNotre Dame HallとMontreuxで行われたものを8トラックレコーダーで録音して、後でミックスダウンしています。12インチの方は、冷たく燃え上がるライブトラックで、主に既報の曲をからなります。これはこれで良いのですが、問題は、LPの方の内容です。これは殆ど知らない新曲からなり、しかもそれぞれの曲がかなり実験的です。リズムボックスを使ったり、パーカッションだけで演奏したり、サックス奏者を入れたりで、かなり稀な形態での演奏みたいでした。どうも、この時のライブはステージングも特殊で、新曲ばかりではなく、バンドのメンバーは6’x12’の動くシートの後ろで演奏しており、頭に色んな被り物や小道具をして、彼等のマネージャー(Mick Collins))の指示書に従ってパフォーマンスを行なっていたとのこと。当然、そんなことを知らされていない観客のパンクスは苛立ってきました。ちょっと宥めようと初期のパンクな曲” 12XU”も演奏されましたが(本作品では15秒にコラージュ・短縮されている)、結局、ビール瓶を投げつけたりしてきたそうです(当たり前ですよね)。なので、この模様を伝える、この作品はWireが如何に先進的であったか?またメンバーがその後にDomeを結成する布石になっていたががよくわかります。そうです、彼等はデビューから一貫してパンクではなかった訳です。私もこのアルバムは初め、よく分からなかったんですが、今回、色々調べながら、聴いてみて,漸く分かりました。確かに「資料と目撃」ですね(ここら辺のタイトルの付け方もクールな彼等の付け方ですね)。そんな彼等の実験精神を感じてみたい方は、聴いてみてください。

https://youtu.be/scFu9YwYhv8

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