AMM “AMMMusic”

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来ました!1960年代中半にフリージャズ出身者達が、フリージャズの境界の拡大を計る為に結成したAMMのファーストアルバムです(私の持っているのは、リイシュー盤ですが)。まあ、フリーミュージックのお手本と言うべき作品ですね。簡単にバイオグラフィーを書いておきます。1965年、英国ロンドンでAMMが結成された時のメンバーはLou Gare, Keith Rowe, Eddie Prévostであり、翌年にLawrence SheaffとCornelius Cardewとが加わり,更に、Christopher Hobbs, Christian Wolff, Rohan de SaramとIan Mitchellも参加するようになったとのこと。John Stevens及びTrevor Watts, Paul Rutherford, Derek BaileyとEvan Parkerから成るSpontaneous Music Ensemble (SME)はよくAMMを誘って、ロンドンの外れにあるLittle Theatre Clubで演奏していました。最初は誰だか分からず、Cornelius Cardew Quintetと呼ばれたりしていましたが(半笑)、その内、CorneliusがKiethのギターアンプをフルテンにしてた為に、他の楽器の音が聞こえず、CorneliusとEddieはコンタクトマイクを使って、音を増幅していたとか。また、通常のメロやハーモニー、リズムは意図的に避けられ、また各楽器の演奏方法や技巧は限界まで拡張させられ、フリージャズと言うよりも何でもありのフリーミュージックになっていました。例えばprepared pianoやtabletop guitarなどが演奏に使われたりしています。それで翌年の1966年に、AMMの最初の録音が行われます。それが本作品です。今回はここまでにしておきますが、1968年作のセカンドアルバム”The Crypt”は初期AMMの傑作と言われています。ただ私は未聴。そんなこんなで、AMMは現在、Eddie PrévostとJohn Tilbury及びKeith Roweのトリオになって,活動中です。
それで、本作品ですが、まず参加メンバーと担当楽器は、Cornelius Cardew (Piano, Cello, Radio), Lou Gare (Tenor Sax, Violin), Eddie Prévost (Dr, Xylophone, Bells, Cymbals), Keith Rowe (E-G, Radio)及びLawrence Sheaff (Cello, Accordion, Clarinet, Radio)で、LondonのSound Techniquesで録音されています。はっきり言って「ジャズ臭さ」は殆ど無く、本当にFreeな演奏が奏でられています。聴き方によっては、増幅された物音系ノイズとも言えるかもしれませんね。各人が担当楽器と格闘しているのが手に取るように分かります。しかし、各々がそれぞれ勝手に出している音なんでしょうが、それが音塊となって聴覚を襲ってくるようです。米国NYCのDeath JazzトリオBotbetomagusとは異なりますが、個々の音との格闘がグループとして昇華されているようで、一見,アンサンブルにもなっていない様にも聞こえますが、その本質は、個々人の演奏云々を越えた「演奏の熱量」ですね。そんな熱量を感じたければ、本作を聴いてみてはどうでしょうか?

https://youtu.be/BwgkBZ-FLW0

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