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Pharmakon “Bestial Burden”
Pharmakon、、、それは新しいものが生まれるアートの坩堝NYC生まれでNYC育ちのMargaret Chardietのソロ・ノイズ・ユニットのことである。と言う訳で、彼女のセカンド・アルバム”Bestial Burden”を紹介します。一言、凄まじいですよ、これ❗️その前に、彼女のバイオグラフィーを。先にも書きましたが、米国NYC生まれの生粋のニュー・ヨーカーですが、彼女は17歳の時から、NYCのアングラ・シーンに身を投じて、アイコンにもなっています。そうやっていることで、必然的に彼女は「音楽」を作ることになります。ですので、リリースが開始されたのは2007年で、その後、NYCの老舗レーベルBloodlust !からシングルCDRを2009年にリリースします。その後には、彼女は同じNYCのレーベルSacred Bone Recordsよりファーストアルバム”Abandon”を2013年に、そして本作品であるセカンド・アルバム”Bestial Burden”を2014年に、更にサードアルバム”Contact”を2017年に、4枚目のアルバム”Devour”を2019年にリリースしております。また、同レベールより”A Mixed Tape Made By Pharmakon”なるカセット作品を2019年にリリースしております(個人的には聴いてみたい!)。現在のところの活動は不明です。 それで本作品なんですが、最近、話題の女性パワ・エレ・アーティストがアメリカに居るとの噂を聞き付けて、初めて購入した作品になります。ですので、他の作品は聴いておりませんので、立ち位置がよく分からないと言うことをご承知おき下さい。Pharmakonと言う名を聴いた時、私は薬学関係の造語どと思っていたんですが、今回、調べてみたら、哲学用語としてちゃんとあるんですね。「治療・毒・スケイブゴート」の3種類の混合物を指すようで、どうもモルヒネなんかの作用のことらしいです。としたら、スラングで「ヤク」のことでは?と思いを馳せます。肝心の音ですが、全体の印象は、重厚なシンセの音やとシンセで作ったバスドラのトライバルな音に、ささくれ立った彼女の叫び声的ヴォイス(所謂、グラインド・コアで言うところのデスヴォイスではないが、B面最後の曲などはDiamanda Galasを想起させるヴォカリゼーションも披露してます)が絡みつくスタイルで、所謂、NYスタイルのパワ・エレの進化型と感じます。それと録音物と言うこともあって、女性の息遣いを多重録音した曲(A-1)や病気の男性の声を使った曲(B-1)もあり、アルバムの中では効果的に作用しています。また、重量盤と言うこともあって、音圧もあり、迫力は充分です。とてもダイナミックな音作りですね。あと、アートワークが上手く誤魔化しているようですが、捌かれた食肉や内蔵を写真を上手く使ってますね。こう言う悪趣味な所が、米国らしいと言えばらしいかな(もうこんなアートワークは使い古されて、ショック・タクティクスとしては機能しないですね) ? そんな彼女のぶっ壊れたパワ・エレに一度は触れてみて下さい。 [full Album] https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_lq11jwa6XbKcTp0SWdk7QFSosoZmo4Fm8 #Pharmakon #BestialBurden #SacredBoneRecords #NewYork #PowerElectronics #Female #MargaretChardiet
Power Electronics Sacred Bone Records 不明Dr K2
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Conrad Schnitzler, Borngräber & Strüver “Con-Struct”
こんな人生を送りたかった❗️と言う程にどんどん作品を作り続けていたConrad Schnitzlerが独逸ベルリンのChristian BorngräberとJens StrüverのデュオBorngräber & Strüverと共に作り上げた作品が、この”Con-Struct”です。一緒に作ったと言っても、実際に作曲・演奏したのはConradで、Borngräber & Strüverはアレンジとミックスをやっているだけなので、ほぼほぼConradの作品と言っていいかもしれません。それで、本作品の内容は、一言で言えば、アブストラクトな電子音が深みを持って立ち上がってくるような音楽でしょうか。それ程までにバチバチな音はなく、不明瞭なリズムはあるものの、寧ろ,全体の音像は、アンビエント風ではありますが、恐らくこれはBorngräber & Strüverによるアレンジとミックスのせいだと思います。ただ,元の音と思われる部分も、いつものConrad節ではなく,やや落ち着いた曲になっているようで、ここら辺を擦り合わせたのかなあと想像してしまいますね。しかも、明確な曲名も無く,”Con-Struct 1”, Con-Struct 2”などと素っ気ないものです。これは電子音楽が元々持っているAbstractnessに関係するのでしょう。全8曲で、各面4曲ずつを収録。このアルバムは「構築」ては無く,”Con”と”Struct”と分けられているように、「Con”Rad”が成し遂げた脱構築」であったのかもしれませんね(深読みかな?)。または,電子音楽とは元々抽象的なものであると言う確信を突き詰めたのかもしれませんね。いずれにせよ、ここにまた、新境地があるように思います。皆さんも如何でしようか?一度,聴いてみてね。因みにリリース元のM=MinimalはBorngräber & Strüverのレーベルです。 “Con-Struct 2” https://youtu.be/WKjuQPHkA5o #ConradSchnitzler #Borngräber&Strüver #Con-Struct #ElectronicMusic #Synthesizer #Collaboration #Berlin
Electronic music M=Minimal 2500円位?Dr K2
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Conrad Schnitzler “Brau”
続けて参りますよぉ〜。また、また、またのConrad Schnitzler翁のセカンド(?)ソロアルバム”Blau (青の意)”です。今回もバイオグラフィーは無しで。セカンド(?)としたのは、本作がリリースされた年に、本作を入れて4枚のアルバムが出ており,それを一つ一つ時系列で並べるのが面倒だからです。それで、本作も”Rot”と同様にA面1曲、B面1曲の構成からなります。A面 ”Die Rebellen haben sich in den Bergen verstekt” はややダークな電子音から始まり、ギターとEMSシンセが不安を掻き立てるように進行し、下降音階がややダウナーに続く長尺の曲になっています。B面 ”Jupiter” は,一転して、コロコロした可愛い電子音が転がっていくような電子音楽になっており、シンセのパルスに併せて音が踊っているようです。なので、こちらは、A面の「陰」に対して「陽」のように思えます。ひょっとすると、A面とB面で対の曲なのかもしれませんね。ここまでのConradの作品を聴いてきて思ったのですが、1980年代に日本に存在したDD. Recordsの首謀者 鎌田忠さんの音楽が近いなあ。勿論、Conradの方が早いですが、ここら辺に、プログレ(?)とインダストリアル/ノイズの接点があるのでは?と思った訳です。そう言う意味で、鎌田さんはConradの正統な継承者ではないかとも言えるでしょう(それはちょっと言い過ぎかもしれませんが)。でも、まあ、そんなことを想像させるConradの音楽は素晴らしいと思いますね。皆さんもどうですか? https://youtu.be/9Is0wvJbBPA #ConradSchnitzler #Brau #BureauB #Reissue #ElectronicMusic #DieTebellenHabenSichInDenBergenVerstekt #Jupiter
Experimental Bureau B (自費出版) 不明Dr K2
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Conrad Schnitzler “Rot”
未聴のレコ棚を探っていたら、また出てきました、Conrad Schnitzler先生のソロになってからのレコードとしてはファーストアルバム”Rot” (赤と言う意味)です。もう何度もバイオグラフィーは書いていますので、省略しておきます。時期的には、彼がメンバーであったTangerine Dreamのファーストアルバム”Electronic Meditation”を作製してから、このバンドから去りました。A面1曲”Meditation”とB面1曲“Krautrock”と言う長尺の曲がそれぞれ収められています。まあ、何と言うか、毎回、ポップ寄りだったり,実験的だったりと変幻自在な電子音楽を我々に聴かせてくれる訳ですが、この「色」シリーズも長尺ながら、EMS Synthi Aを存分に活かした曲になっております。A面はオルガンと思われる通奏低音の上で、ポッピングする電子音が深めのディレイ処理されている宇宙のようなです。B面では、何だかリズムらしき律動もあるんですが、基本的にノれるものではないです。また,その曲では、ギターも弾いているんですが、それで曲名が”Krautrock”なんて、如何にも彼らしい国内的にも国外的にも辛辣なブラック・ユーモアだと思いますよ。このアルバムが作られた時期は、世の中はサイケデリックが席巻してた訳ですが、そんなムーブメントとは別の立ち位置で、彼は彼なりの電子音楽を作製していきます。「音楽」の境界を押し広げ、アートの定義を拡張し続けることが彼の第一義だったのでしょうね。因みに、この盤はフランスのリイシュー・レーベルBureau Bが2012年にリリースしたものですが、ライナーノーツは,あのAsmus Tietchensが書いています。しかしながら、Conrad翁の制作意欲は凄いですねぇ。見習いたいものです。電子音楽に興味のある人であれば、そんな自由な音楽に触れてみては如何でしようか? https://youtu.be/xoiMF8avzFc #ConradSchnitzler #Rot #Meditation #Krautrock #Reissue #BureauB #ElectronicMusic
Experimental Bureau B (自費出版) 不明Dr K2
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AMM “AMMMusic”
来ました!1960年代中半にフリージャズ出身者達が、フリージャズの境界の拡大を計る為に結成したAMMのファーストアルバムです(私の持っているのは、リイシュー盤ですが)。まあ、フリーミュージックのお手本と言うべき作品ですね。簡単にバイオグラフィーを書いておきます。1965年、英国ロンドンでAMMが結成された時のメンバーはLou Gare, Keith Rowe, Eddie Prévostであり、翌年にLawrence SheaffとCornelius Cardewとが加わり,更に、Christopher Hobbs, Christian Wolff, Rohan de SaramとIan Mitchellも参加するようになったとのこと。John Stevens及びTrevor Watts, Paul Rutherford, Derek BaileyとEvan Parkerから成るSpontaneous Music Ensemble (SME)はよくAMMを誘って、ロンドンの外れにあるLittle Theatre Clubで演奏していました。最初は誰だか分からず、Cornelius Cardew Quintetと呼ばれたりしていましたが(半笑)、その内、CorneliusがKiethのギターアンプをフルテンにしてた為に、他の楽器の音が聞こえず、CorneliusとEddieはコンタクトマイクを使って、音を増幅していたとか。また、通常のメロやハーモニー、リズムは意図的に避けられ、また各楽器の演奏方法や技巧は限界まで拡張させられ、フリージャズと言うよりも何でもありのフリーミュージックになっていました。例えばprepared pianoやtabletop guitarなどが演奏に使われたりしています。それで翌年の1966年に、AMMの最初の録音が行われます。それが本作品です。今回はここまでにしておきますが、1968年作のセカンドアルバム”The Crypt”は初期AMMの傑作と言われています。ただ私は未聴。そんなこんなで、AMMは現在、Eddie PrévostとJohn Tilbury及びKeith Roweのトリオになって,活動中です。 それで、本作品ですが、まず参加メンバーと担当楽器は、Cornelius Cardew (Piano, Cello, Radio), Lou Gare (Tenor Sax, Violin), Eddie Prévost (Dr, Xylophone, Bells, Cymbals), Keith Rowe (E-G, Radio)及びLawrence Sheaff (Cello, Accordion, Clarinet, Radio)で、LondonのSound Techniquesで録音されています。はっきり言って「ジャズ臭さ」は殆ど無く、本当にFreeな演奏が奏でられています。聴き方によっては、増幅された物音系ノイズとも言えるかもしれませんね。各人が担当楽器と格闘しているのが手に取るように分かります。しかし、各々がそれぞれ勝手に出している音なんでしょうが、それが音塊となって聴覚を襲ってくるようです。米国NYCのDeath JazzトリオBotbetomagusとは異なりますが、個々の音との格闘がグループとして昇華されているようで、一見,アンサンブルにもなっていない様にも聞こえますが、その本質は、個々人の演奏云々を越えた「演奏の熱量」ですね。そんな熱量を感じたければ、本作を聴いてみてはどうでしょうか? https://youtu.be/BwgkBZ-FLW0 #AMM #AMMMusic #BlackTruffleRecords #FreeMusic #Improvisation #LouGare #KeithRowe #EddiePrévost #FreeMusic
Improvisation Black Truffle Records (Elektra) 不明Dr K2
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Bene Gesserit “Half-Unreleased Madness”
やっとこさ来ました、ベルギーの地下ポップの至宝Bene Gesserit (「ベネ・ジェセリ」と呼ぶ)の登場です。メンバーは、ベルギー地下音楽界のドンAlain Neffeとその妻Nadine Balからなるエレクトロ・ポップ・ユニットです。彼等はB. GholaとBenedict G.と言う偽名も使っていますね。それで、彼等は1980年にこのユニットを結成。Alain自身がPseudocodeやHuman Flesh, I ScreamやCortexなどの多数のユニットをやっており、更に自身のレーベルInsane Musicも運営していますが、それらの内の一つで、かつ長い間、継続しているのが、このBene Gesseritなんです。基本的には実験色の余り無いエレクトロ・ポップと言え、他のユニットと違って、生楽器や逆回転は殆ど使われ無い,割と「正統な」ポップミュージックをやっています。1980年前後と言うとT.G.などのインダストリアル・ミュージックが,世間を席巻していましたが、Alainは、そう言った流れを必ずしも良くは思っておらず、ノイズミュージックやインダストリアル・ミュージックとは一線を画して活動をしており、あくまでも「新しい」ポップ・ミュージックを狙っていたのだと思います。それで、このBene Gesseritの本作品ですが、A面は未発表曲7曲を、B面にはコンピなどに発表した曲5曲を集めて編集しています。基本的には、シンセとリズムマシンを用いた宅録的ポップ・ミュージックで、Nadineはベルギー語或いはフランス語で歌っています。如何にもヨーロッパ的と言うよりもInsane Music的と言いますか、独特のミニマル・ウェーブな音楽を奏でています。A-2はダブ処理していて興味深いですね。本作品は未発表曲とコンピでの既発表曲のコンパイルしたものですが、それ程違和感なく、一つの作品になっています。そこら辺は流石Alainの一押しユニットだと思いますね。皆さんもベルギーの地下ポップを体験してみて下さい。 https://youtu.be/UTSIBvK51Cc #BeneGesserit #Half-UnreleasedMadness #OrderStroomRecords #UnreleasedTrack #CompilationTrack #B.Ghola #BenedictG. #AlainNeffe #Electro-Pop #Bergium
Avant-pop OnderStroom Records 3000円位?Dr K2
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Elektriktus “Electronic Mind Waves”
これは渋い選択となりました。既にジャズドラマーとして確固たる立場を得ているAndreas CentazzoのソロプロジェクトElektriktusの唯一のアルバム”Electronic Mind Waves”の紹介です。Andreas自身はバリバリのジャズミュージシャンで、1974年からminimal music, free jazz, avant-garde jazzの世界ではパーカッショニストとして精力的に活躍しており、毎年のように参加アルバムをリリースしています。そんなAndreasが、1976年にこつそりとリリースした「電子音楽」の作品が本作になります。このElektriktusの作品はこれしかない唯一のアルバムで、1973-1976年にかけて、偶々手に入れた4トラックMTRを用いて自宅の個人スタジオで録音されています。メンバーはAndeasがKbdとPercで,一曲だけFranco Feruglioがダブルベースで参加していますが、ほぼほぼ彼のソロアルバムです。どうも彼は、シンセが世界に普及していく状況の中で、独逸のクラウトロックや英国の電子音楽の勃興,特にConrad SchnitzlerやHeldon, Spacecraftなどの作品と活動に刺激を受けて録音を始めたらしいです。指向性としてはコズミックな作品が好みのようでした。それで、本作品は当初、イタリアのレーベルPDUから1976年にリリースされますが、私の持っているのはスペインのレーベルWah Wah Recirdsからのリイシュー盤で、2011年にリリースされたものです。因みにこのユニット名は、彼の最初のアルバム”Ictus”と電気を意味する”Electricの合成から成ります。それで,内容ですが、全体的にシンセの電子音から成る曲なんですが、4トラックMTRでの録音のせいか、音が篭り気味で、貧乏臭い感じが否めませんね。それでも自分の本来の担当楽器ではないシンセを駆使して、何とかコズミックを狙って演奏している態度にグッときますね。何かに似てるなぁト考えていたら、The Future〜初期Human League辺りのインディー・レーベルから出ていた音源に近い肌触りなんですよ。やっぱり、シンセで曲を作るなら、良い機材と良い録音機材が必要ですね。でもA-3ではダブル・ベースと絡みもあり、興味深いです。そんなローテク・シンセ・ミュージックですが、元がジャズドラマーなので、一度聴いてみて下さい。 https://youtu.be/Tl2nlQg4OvM #Elektriktus #AndreasCentazzo #ElectronicSound #Synthesizer #JazzMusician #PDU #WahWahRecords #Percussionist #Cosmische
Experimental, Electronic Wah Wah Records (PDU) 不明Dr K2
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The New Blockaders “Schadenklang”
またまた、出しました❗️TNBことThe New Blockaders”です❗️その間には数多くのコラボ作がありますが,単独作としては13枚目になります。今回のメンバーは(多分、Richard) RupenusとMichael Gillham及びHal Hutchinsonのトリオでの録音になります。因みに録音場所はMorden Tower(TNBが最初にライブを演った場所)です。マスタリングはPhil Julianによるもので、金属音からの粒子の弾け飛ぶのが目に見えるようです。バイオグラフィーについては前回や前々回を参考にしてください。本作品は,恐らく,TNBが最も激しかった頃の作品で、縦横無尽にメタル・ジャンクが摩擦され、打撃され、ぶつけられて、キィキィ、ガシャガシャと叫び声をあげているかのようです。あと、ソロでもメタル・ジャンクを演奏しているHalの参加も大きいかと思います。メタパーではなく、メタル・ジャンクの演奏の録音は意外と難しいものなんですが,マスタリングも含めて、録音方法に工夫を凝らしているのではないでしょうか。あと,人は何故か金属音が好きなのも、面白い観点かもしれませんね。それからジャケのアートワークもRichardによるもので、統一感があります。そんなアンチでニヒリスティックな音楽は如何ですか? また1982年に出された声明文も再掲載されています。「我々はTNBだ。封鎖は抵抗だ!封鎖すること及び封鎖すべき者を呼び込むのは当然の義務である: アンチミュージック、アンチ・アート、アンチ・フイルム、アンチ・クラブ,アンチ・コミュニケーションのことである。我々は何らか或いは全てについてのアンチ・声明文を作る。指摘点の無い指摘を作るし,タイプライターはピアノになるー今こそが、我々がアンチ・シンフォニーを作る訳だ。我々は先に進むために破壊しなければならない。もう茶番は長すぎたのだよ。茶番こそを、一種の茶番にしてしまおうではないか!我々のから取り戻そう。貴方は有毒なクズなのだから。前進!前進!前進!我々は何の意味もない広報だ。我々は何も言わない演説者だ。我々は何も戦わない戦士だ。我々は破壊をする創造主である!」と。それからこの作品は350枚限定で、その内50枚はハンドメイド包装とのこと。もし、見つけたら即ゲットだ! YouTubeに上がっていなかったので、代わりにライブを。 https://youtu.be/78TQsHScLcY #TheNewBlockaders #TNB #Schadenklang #MetalJunk #RichardRupenus #MichaelGillham #HalHutchinson #Noise
Noise Hypnogogia 不明Dr K2
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M.B. “Regel”
皆んな,大好き、M.B.のセカンドアルバムだよ❗️もう少し後の作品かと思っていたら、1982年リリースなので、単独のレコードとしてはセカンドなんですね。M.B.のバイオグラフィーは前回書いたと思いますので、ここでは省略しますが、イタリアの宅録インダストリアル・ノイズの先駆者と言えましょう。ここで紹介するのは、2012年の再発盤(赤盤)で、同じイタリアのレーベルUrashima(浦島)からのリマスター・リイシュー盤になります。その為か、曲名の表示や、その一切のアートワークは付属しておりません。A面には、過去作の脱作曲・リクリエイトしたと思われる過剰なディレイ処理された電子音と僅かなリズムマシン音が延々も続き、時間感覚がおかしくなりそうです。B面は、割とハッキリはしていますが、それでも移ろいやすい電子音が単調で無愛想な旋律を奏で、そのバックに通奏低音のようなエコー処理が施されています。A面とは違い、一種の「讃美歌」の様にも聴こえます。多分、彼は真面目過ぎたのかも知れませんね。個体としての人間と機械(文化)の間でもがいていたのかも。そんな風景を抱かせる作品だと思います。一度,聴いてみてはどうでしょう。因みに”Regel”とは独逸語では”Rule”と言うことみたいです。これも彼の心象を解くカギになるかもしれませんね。 A面(part 1) https://youtu.be/dGTyyL1jA24 B面(part 2) https://youtu.be/ZOoZ6RFVljQ #M.B. #MaurizioBianchi #Regel #Industrial #Synthesizer #Noise #MectpyoSounds
Noise Urashima (Mectpyo Sounds) 不明Dr K2
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Vivenza “Veriti Plastici”
前回に引き続き,フランスの至宝Vivenzaのサードアルバムのリイシューです。バイオグラフィーは前回のを参考にしてください。今回のサードアルバム” Veriti Plastici”も1983年の作品なので、基本路線に変わりはありません。ショートループを軸に、様々な音(恐らくフィールド・レコーディングされたもの)を変調したノイズが実にクールに配置されており、その音が想起させる金属音的な印象と、それと同時にその即物性が最高にイカしています。確かに「インダストリアル」と言えば、そのループの同期性や金属質な音色はそうなんでしょうが、私か強く感じることはJean Tinguelyの作品と共通する音の質感と構築です(ただし、彼自身はLuigi Russoroからの影響と言っていますが)。その後、Ladd-Frithから出たライブ音源では、多数のループを無秩序に重ねたものですが、それはライブと言うことなんでしよう。しかし、私が思うに、彼のやっていることは、ミュージック・コンクレートだと思います。その為に、敢えて認識し易い「ループ音」を使っていますが、実はループ音の前後に配置された具体音が彼の本質のように思います。そのことは、本作品を聴いてみて、強く感じました。なので、反復に隠された「音の切り貼り」こそが、Vivenzaの真の魅力なんでしょうね。ジャケからはインダストリアルと言う言葉がしっかりきますが、それに惑わされないで、彼の音楽を聴いてみましょう。 A “Veriti Plastici: Partie 1” (18:54) B “Veriti Plastici: Partie 2” (17:53) [Original cassette full album] https://youtu.be/EJAywQh_Q3E?si=5q6uz4dNYk4LKRa B “Veriti Plastici: Partie 2” https://youtu.be/lZLOZroXjDA?si=anIxb6wrXIZ2ogpj #Vivenza #VeritiPlastici #Rotorelif #ElectroInstitut #ThirdCassetteAlbum #Reissue #LimitedEditions #333部 #JeanTingely #MusiqueConcrete #Loop #FactorySounds #Industrial #Noise #Jean-MarcVivenza #SoloNoiseUnit #FrenchUnderground
Industrial / Noise Rotorelif (Electro Institut) 不明Dr K2
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Vivenza “Modes Réels Collectifs”
やっと辿り着きました。フレンチ・ノイズの至宝Vivenzaの登場です❗️私はここら辺は詳しくなかったので、調べたところ、この”バンド”はJean-Marc Vivenzaの個人ユニットで,かつその苗字から取られていたんですね。ビックリです。それで、少しバイオグラフィーを書きます。彼は元々,GrenobleIn現代美術館で哲学を学び、また、そこで働いてもいました。1976年にフランス初のインダストリアルバンドGlaceを結成したいます。ただし、彼は作曲家、エッセイストかつ哲学者でもあったので、この「インダストリアル」と言う呼び名は彼にとっては余り良い形容ではなかったようです。それで、彼の音楽学理はイタリア未来派とロシア構成主義との接点にあったので、彼は自分の音楽を ”bruitist futurist”或いは単純に”Bruitist”と呼んでいました。特に彼は、1913年に騒音芸術を提唱したイタリアのLuigi Russoloに共感しており、Pierre Schaeffer のmusique concrèteからfuturist bruitism(未来派物質主義?)まで含んで音楽作製をやっていたみたいです。特に、Schaefferの「共鳴物質(Sonorous object)」に強い関心があったようで、その手法を応用することで、新しいミュージック・コンクレートが出来ると考えていました。そして、彼は1978年にMécanique Populaireと言うバンドを組みますが、他の2人はすぐに脱退した為、彼は自分の苗字からバンド名としてVivenzaを名乗り,また自身の音楽哲学や音楽実践を行う場(レーベル)として、1983年にElectro-Institutを作りました。1985年には彼は、Russoloの騒音機に現代の音響工学を取り込んだ作品“Réalités Servomécanismes”を作っています。彼は”Sonorous” (響き)に注力するようになり、その結果、工場での機械や人の出す音に興味を持ち、それらの音源を変調した作品を作るようになります。また,長くなりましたので、ここら辺はでやめておきます。 それで、本作品ですが、元々はVivenzaのファースト・カセット作品として1983年にリリースされた音源をRotoreliefレーベルがリイシューしたものです。あのVivenza独特の機械の駆動音を彷彿とさせる金属ループ音に、工場のフィールド・レコーディングして変調したノイズが織りなす個性的なインダストリアルノイズに仕上がっています。こうしてレコードで聴いてみると、意外に、後者のフィールド録音が効果的で、金属ループ音は寧ろサブの音なんだなあと感じ、目から鱗でした。しかしながら、この駆動音はやはりインダストリアルな「響き」を持っているのだなあと感心してしまいました。そんなVivenzaの音楽をちょっと覗いてみてください。 A “Modes Réels Collectifs: Partie 1” (20:14) B “Modes Réels Collectifs: Partie 2” (18:45) [original cassette full album] https://youtu.be/y5hzz5x52h8?si=uyRgU2PLZtswHG89 A “Modes Réels Collectifs: Partie 1” https://youtu.be/Z4b-GFnrAWg?si=wUP9JIhUT2gfJFjR #Vivenza #ModesRéelsCollectifs #Futuristbruitism #FactorySounds #Industrial #Noise #LuigiRossolo #Rotorelief #Electro-Institut #FirstCassette #Reissue #FrenchUnderground #LimitedEditions #575部 #Jean-MarcVivenza #SoloNoiseUnit #MécaniquePopulaire
Industrial / Noise Rotorelif (Electro Institut) 2010年代Dr K2
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Kluster “Zwei Osterei”
本作は”K”の方のクラスターで、彼等のセカンド・アルバムになります。オリジナルは1971年に独逸のSchwann AMS Studioからリリースされていますが、本作はリマスタリングされて、2012年に英国Bureau Bから再発されたものになります。Klusterに関しては私よりも詳しいリスナーの方々もいらっしゃると思いますので、ここでは簡単に触れておくこととします。オリジナル・メンバーはHans-Joachim Roedelius, Dieter MöbiusとConrad Schnitzlerで、1960年代後半にSchnitzlerとMöbius Düsseldorf Fine Arts AcademyでJoseph Beuysに師事していました。また、SchnitzlerとRoedeliusは1968年にベルリンでZodiak Free Arts Labに参加しており、Klusterの前身であるアヴァンギャルド・グループ Gerausche (「ノイズ」と言う意味)とPlus/Minusと言うデュオで活動していました。その後、Möbiusも誘い、1969年に正式にKlusterの結成に至りました。1969年から1971年まで、この名前で活動し、少数(300枚)ながら 3枚のアルバムをリリースしてきました。しかしながらサード・アルバムをリリースした時に、Schnitzlerは脱退し、RoedeliusとMöbiusはCluster名義(これが”C”のクラスター)で活動を続けることになりました。一方、Schnitzlerは、1971年-73年にEruption (Klusterのサードアルバムのタイトル由来)と言うバンド名で、Klaus FreudigmannとWolfgang Seidelとトリオでの活動をしており、その時には、(オリジナルKlusterの?)未発表音源も集めた6枚組のボックスセットもリリースしています。更に、2007年-(彼が亡くなる)2011年の間、Schnitzlerはアメリカ人音楽家Michael Thomas Roeと日本人音楽家Masato Ooyama (Ooy)と言うメンツでKlusterとして活動を再開し、CDRをリリースしています。ちょっと複雑な関係ですが、Klusterの大体の流れはこう言う感じです。 それで本作品ですが、片面1曲づつの長尺の曲が2曲収められています。A面は”Electric music und Texte”で、その名の通り、独逸語のテキストの独白とバックの演奏から成ります。このテキストの朗読は、ゲストのManfred Paetheが行っています。一方、B面は”Electric Music (Kluster 4)”で、ありとあらゆる楽器や非楽器の即興演奏から成ります。A面のバックも同様の即興演奏です。ただ、モロ電子音は使われておらず、G, organ, piano, celloやPerc(非楽器を含む)からの構成で、それにリバーブやディレイ、ディストーションなどのエフェクターを処理を施して、元の楽器/非楽器の音が分からなくなるまで加工され、茫漠たる音像を作り出しています。この自由奔放さがKlusterの真髄でしょう。また、ファースト・アルバムと同様に、エンジニアは、名将Conny Plankが担当しているのも重要でしょう。A面のテキストは独逸語ですので、その意味は良くは分かりませんが、Schnitzlerによると「独逸語が分からない方がいいよ」とのことです。ファーストアルバム”Klopfzeichen”と兄弟のようなアルバムですが、クラウトロックに興味のある方は是非とも体験して下さい。 A1 “Electric Music Und Texte” (22:31) B1 ”Electric Music (Kluster 4)” (22:17) https://youtu.be/uW-oyX4PVvI?si=wLhp2NudQr89-lPk #Kluster #ZweiOstrei #2ndAlbum #ConradSchnitzler #Hans-JoachimRoedelius, #DieterMöbius #BureauB #2012年 #Reissue #Remastering #1971年 #SchwannAMSStudio #Krautrock #Electronic #Improvisation #Effect #Engineer #ConnyPlank #Guest #ManfredPaethe
Krautrock, progressive rock Bureau B (Schwann AMS Studio) 不明Dr K2
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Barbara Proksch “Opto_Phon”
これは試聴して気に入ったので購入したBarbara Prokschのソロ・ワークです。Barbara Prokschは1943年ベルリン生まれのヴィジュアル・アーティストで、1982年からドローイングを中心にフリーランスとして活動しています。現在は、バイエルン自由州に在住。本作品は、ドローイング中に発生する音、またそれが結果として作品に与える影響に気づき開始したという、楽器として使われる特定の道具や素材を使ったドローイング・サウンドパフォーマンスの録音となります。その際使われたスクレーパー、ブラシ、ペン、ナイフ、小枝など様々なツールと支持体に付けられたコンタクト・マイクで、ガキガキ、ゴロゴロした硬質な音が表情豊かに収められています。特に、A面にはチェコの教会での初演時の抜粋が収められているのですが、協会の残響音によって、更に広がりのある音楽になっています(これは必聴ですね)。絵を描くことで生み出される音を、更に聴くことで、絵の方にも影響を与えると言うフィードバックからの音で、うるさくなったJeff Jermanとようにも聴くことは可能かと思いますが、コンセプトは面白いですね。また、B面には、ミシンの音を増幅した音源を使っています。時として視覚芸術のアーティストが演る「音楽」が興味深いことがありますが、本作品もその一つだと言えるでしょう。ビジュアル/オーディオの芸術に興味がある方は勿論、物音系ノイズに興味のある方も是非聴いてみてください。なお,300枚限定ですので、お早めに! A1 “Echoräume Der Unzählbarkeit” (11:01) “Zeile Für Zeile ... Schritt Um Schritt” (A2-4 medley) A2 “Laufschritt” (5:49) A3 “Tastschritt” (3:34) A4 “Versplitterung” (3:21) B “Räderwerk Durch Zeitzonen” (23:33) [“Opto_Phon”performance (2006)] https://youtu.be/8qdYh06gZiY?si=OiPjD-2FEcgM6v_4 B “Räderwerk Durch Zeitzonen” (23:33) https://youtu.be/2z4IAjnY3IY?si=qDlbOD7OdEqxrw2G #BarbaraProksch #Opto_Phon #EditionTelemark #LimitedEditions #300部 #Experimental #VisualArtist #ContactMic #物音系 #SoundArt #Salching #Performance #AmplifiedSewingMachine
Experimental music Edition Telemark 3420円Dr K2
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John Duncan &Joachim Nordwall “Conventional Wisdom”
今回、紹介するのは、LAFMSのメンバーでもあるJohn DuncanとスウェーデンでiDEAL Recordingsを運営しているアーティストJoachim Nordwallのコラボ作品です。John Duncan氏については、日本にも在住していたこともあって、彼のコンセプチュアルな音に対する姿勢や扱い方を知っている方もいるとは思います。その時代には、彼は人々の住んでいる世界を見渡す為に、短波ラジオを用いることで、電波の狭間にコミュニケーションとディス・コミュニケーションを現前化してきました。しかし、彼は、最近は、声と言うか「歌」を用いたライブやインスタレーションあるいはアルバムを発表してきています。その手法の変化は何に起因するのかは過分にして知りませんが、彼が次なるステップに入ったものと想像します。常に我々が知るべきことをいち早く知り得て、実践する彼のことですので、こちらもワクワクしながら、謎解きをしたいと思います。一方、Joachim氏ですが、彼はスウェーデンの実験音楽レーベルBorft Recordsを友人と運営し、1994年に独立してiDEAL Recordingsを始めています。私もここら辺の事情は良くは知らないのですが、最近亡くなったMika Vainioともコラボ作品を作成する電子音響系のアーティストとして認識しています。それで本作品についてですが、やはりJohn氏はヴォーカル、作詞及び短波ラジオを、Joachim氏はシンセ、ドラムマシン及びアレンジを担当しており、2018年にイタリアとスウェーデンで録音された音源を用いています。かなりドラマティックな音作りが為されている印象ですが、英語の歌詞がよく分からないので、分かればもう少し楽しめるかな?とも思います。しかしながら、先に「歌」があって、それにバックの音を加えたのでは?と思わせるミックスの技をJoachim氏かやってのけているは驚愕ですね。個人的には、A面2曲目や5曲目などが好みですね。まだ謎解きまでは行きませんが、そんな彼らの問いに触れたい方なら、聴いてみて下さい。それにしても、John Duncan氏のハスキーな声は一時期のBlixa Bargeldの声質に似てるようにも思える。 https://youtube.com/playlist?list=PLcH0Gm6p1-UqDTcnMMSfqXQTgQ8a-mYXz “The Red Hot Alternative” https://youtu.be/D80MJ6HP3eo #JohnDuncan #JoachimNordwall #ConventionalWisdom #Songs #Lyrics #ElectoacousticMusic #Experimental
Experimental iDEAL Recordings 不明Dr K2
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Van Kaye + Ignit “A Slight Delay”
Van Kaye + Ignitは1980年代にオランダで結成されたシンセ・ポップ・デュオで、メンバーはVan Kaye (本名Ed van Kasteren)とIgnit (本名 Ignatine Bekken)からなります。今の流れで言うと、シンセ・ウェーブとかミニマル・シンセとかになるのでしようか。また自分達のレーベルDing Dong Diskから作品のリリースをしていましたが、Discogsを見ても寡作であったようです。因みに、Synth/VoのVan Kayeは1970年代後半にはMonomenと言うバンドのシンガーでもあり、美術史研究を学んでいる学生であったとのことです。一方、Vo/SynthのIgnitの方は、美術の先生を目指していたパフォーミング・アーティスト/画家だったとのことです。 WizkopfことWilliam Wiusselinkも、元Monomenでしたが、1982年にこのデュオに加わったとのことです。当時は、私もメールアートをやっていたので、名前とかコンピなどの曲は聴いていたと思います。近年、良いのか悪いのか、1980年前後のシンセを使った/メインにしたユニットやアーティストの発掘による再発・リイシューが独逸Vinly-On-Demandや米国Dark Entry(本作もDark Entryからのリイシュー・編集盤)などのレーベルによって発表されていますが、ミニマルなのは、意図してそうしてた訳ではなく、当時の安価なアナログシンセでは複雑なシーケンスが組めなかったからではないでしようか? Van Kaye + Ignitもそのような機材的制約の中で、本作で聴かれるようなミニマルな曲を作っていたのだと想像します。A面1曲目の”Negroe In N.Y.”なんかは何度もリイシューされてる名曲ですね。その一方で、B面片面を占める”Into Plan A”は実験色が強いですが、恐らくはロッテルダムでのライブ録音かと思います。また、D面ではWizkopfがSynth/B/G/Tamで参加した曲が収められています。ここら辺は掘ればまだ出てきますし、この時代にしか出来なかった音楽がまだまだ埋もれているように思います。本作も、1981年にリリースされた、彼らのファースト・アルバムをオープンリールから起こし、さらに激レアなファースト・シングル”Picassos On the Wall”(1981年)から4曲も収録されています。まあ、レアな音源も聴けるようになったのは良いことかもしれませんね。 https://youtu.be/CXDByyrBeG0 #VanKaye+Ignit #Holland #MinimalWave #SynthWave #SelfCompilation #Synthesizers #FemaleVocal #1980年代 #DingDongDisc #DarkEntry #VanKaye #EdVanKasteren #Ignit #IgnatineBekken #Wizkopf #WilliamWiusselink #Monomen #PicassosOnTheWall
Minimal Synth Wave Dark Entry 不明Dr K2