Vivenza “Veriti Plastici”

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前回に引き続き,フランスの至宝Vivenzaのサードアルバムのリイシューです。バイオグラフィーは前回のを参考にしてください。今回のサードアルバム” Veriti Plastici”も1983年の作品なので、基本路線に変わりはありません。ショートループを軸に、様々な音(恐らくフィールド・レコーディングされたもの)を変調したノイズが実にクールに配置されており、その音が想起させる金属音的な印象と、それと同時にその即物性が最高にイカしています。確かに「インダストリアル」と言えば、そのループの同期性や金属質な音色はそうなんでしょうが、私か強く感じることはJean Tinguelyの作品と共通する音の質感と構築です(ただし、彼自身はLuigi Russoroからの影響と言っていますが)。その後、Ladd-Frithから出たライブ音源では、多数のループを無秩序に重ねたものですが、それはライブと言うことなんでしよう。しかし、私が思うに、彼のやっていることは、ミュージック・コンクレートだと思います。その為に、敢えて認識し易い「ループ音」を使っていますが、実はループ音の前後に配置された具体音が彼の本質のように思います。そのことは、本作品を聴いてみて、強く感じました。なので、反復に隠された「音の切り貼り」こそが、Vivenzaの真の魅力なんでしょうね。ジャケからはインダストリアルと言う言葉がしっかりきますが、それに惑わされないで、彼の音楽を聴いてみましょう。

A “Veriti Plastici: Partie 1” (18:54)
B “Veriti Plastici: Partie 2” (17:53)

[Original cassette full album]
https://youtu.be/EJAywQh_Q3E?si=5q6uz4dNYk4LKRa

B “Veriti Plastici: Partie 2”
https://youtu.be/lZLOZroXjDA?si=anIxb6wrXIZ2ogpj

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