Vivenza “Modes Réels Collectifs”

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やっと辿り着きました。フレンチ・ノイズの至宝Vivenzaの登場です❗️私はここら辺は詳しくなかったので、調べたところ、この”バンド”はJean-Marc Vivenzaの個人ユニットで,かつその苗字から取られていたんですね。ビックリです。それで、少しバイオグラフィーを書きます。彼は元々,GrenobleIn現代美術館で哲学を学び、また、そこで働いてもいました。1976年にフランス初のインダストリアルバンドGlaceを結成したいます。ただし、彼は作曲家、エッセイストかつ哲学者でもあったので、この「インダストリアル」と言う呼び名は彼にとっては余り良い形容ではなかったようです。それで、彼の音楽学理はイタリア未来派とロシア構成主義との接点にあったので、彼は自分の音楽を ”bruitist futurist”或いは単純に”Bruitist”と呼んでいました。特に彼は、1913年に騒音芸術を提唱したイタリアのLuigi Russoloに共感しており、Pierre Schaeffer のmusique concrèteからfuturist bruitism(未来派物質主義?)まで含んで音楽作製をやっていたみたいです。特に、Schaefferの「共鳴物質(Sonorous object)」に強い関心があったようで、その手法を応用することで、新しいミュージック・コンクレートが出来ると考えていました。そして、彼は1978年にMécanique Populaireと言うバンドを組みますが、他の2人はすぐに脱退した為、彼は自分の苗字からバンド名としてVivenzaを名乗り,また自身の音楽哲学や音楽実践を行う場(レーベル)として、1983年にElectro-Institutを作りました。1985年には彼は、Russoloの騒音機に現代の音響工学を取り込んだ作品“Réalités Servomécanismes”を作っています。彼は”Sonorous” (響き)に注力するようになり、その結果、工場での機械や人の出す音に興味を持ち、それらの音源を変調した作品を作るようになります。また,長くなりましたので、ここら辺はでやめておきます。
それで、本作品ですが、元々はVivenzaのファースト・カセット作品として1983年にリリースされた音源をRotoreliefレーベルがリイシューしたものです。あのVivenza独特の機械の駆動音を彷彿とさせる金属ループ音に、工場のフィールド・レコーディングして変調したノイズが織りなす個性的なインダストリアルノイズに仕上がっています。こうしてレコードで聴いてみると、意外に、後者のフィールド録音が効果的で、金属ループ音は寧ろサブの音なんだなあと感じ、目から鱗でした。しかしながら、この駆動音はやはりインダストリアルな「響き」を持っているのだなあと感心してしまいました。そんなVivenzaの音楽をちょっと覗いてみてください。

A “Modes Réels Collectifs: Partie 1” (20:14)
B “Modes Réels Collectifs: Partie 2” (18:45)

[original cassette full album]
https://youtu.be/y5hzz5x52h8?si=uyRgU2PLZtswHG89

A “Modes Réels Collectifs: Partie 1”
https://youtu.be/Z4b-GFnrAWg?si=wUP9JIhUT2gfJFjR

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