Edgar Froese “Stuntman”

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とうとうやってきました。Edgar Froese (エドガー・フローゼ)の登場です。彼は独逸を代表する電子音楽グループTangerine Dreamの創始者であり,独逸電子音楽の最重要人物です。それで、バイオグラフィーを少しだけ。彼は東プロイセンのTilsitで生まれ、第二次世界大戦中であった為、ナチスに父親を殺されてしまいましす。それで、戦後、母親と家族はベルリンに住みつきます。幼少期からEdgarはピアノやギターを弾き始め、その結果、彼は絵画と彫刻を学ぶ為,西ベルリン芸術アカデミーに進みます。1965年に、サイケ〜R&Bまでを演奏するバンドThe Onesを結成しますが、ツアーでスペインに行った時に、芸術家サリヴァドール・ダリに会い、そこで彼はダリから大いなる影響(より実験的な方向に目指すようにしようと)を受けました。その後,ベルリンに戻った彼はThe Onesを脱退し、後にTangerine Dreamとなるフリーロックグループのメンバー募集を始めます。因みに彼は、ベジタリアン、絶対禁酒主義、非喫煙者であることを宣言し、ドラッグもやりませんでした。そして,ドラッグなどに苛まらていたDavid BowieやIggy Popを助け,また、彼ら以外にも、Brian EnoやGeorge Moorse, Volker Schlöndorff, Alexander Hacke及びFriedrich Gulda.とも交流がありました。しかしながら、Edgar自身は、2015年1月20日に肺血栓塞栓症によりウィーンで突然死しています。それで、シャルウェル名誉賞を死後に授与されましたが、彼がかつて言った言葉が、英国BBCで「死はありません。ただ私たちの宇宙における住所が変わるのです」と放送されています。Tangerine Dreamまでのキャリアは上記の如くで、亡くなる前の本人は達観していたのですね。
それで、本作品”Stuntman”なのですが、ソロ作品としては、5作目で、1979年にリリースされています。お馴染みの心地よいシーケンスと溢れるようなメロディとハーモニーから成るシンセ・ミュージックが洪水のように押し寄せてきますが,決して独善的ではなく,リスナーに心地よい気分を与えてくれる「自然音」としての電子音楽もしくは偶々傍にあったシンセを用いた「ポップミュージック」なのかも知れませんね。また、B面では伸び伸びしたギターも聴くことができます。後、本作で面白かったのは曲名で,例えば、B-1の「砂漠で酔っ払ったモーツァルト」とか。 A-3 の「デトロイトのスナックバーを夢見る人」とか。ちょっとお茶目ですよね。シンセを全面に押し出した音楽ですが、頭デッカチでは無く、「陽」のエネルギーに満ちた音楽ですので、皆さんも聴いてみてください❗️

A1 “Stuntman” (4:13)
A2 “It Would Be Like Samoa” (10:40)
A3 “Detroit Snackbar Dreamer” (6:26)
B1 “Drunken Mozart In The Desert” (9:55)
B2 “A Dali-Esque Sleep Fuse” (8:26)
B3 “Scarlet Score For Mescalero” (4:12)

https://youtu.be/zqJMB4W4rdE?si=dsZB6el_UwVtFpIH

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