Hajime Tachibana (立花ハジメ) “H”

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本業がグラフィック・デザイナーでありながら、Plasticsのギタリストとして人気を博した立花ハジメのファースト・ソロ・アルバム”H”がこちらです。立花氏は1981年のPlasticsの海外ツアーの途中で、サックスを購入しています。1982年のPlastics解散後は、ギターからサックスに転向し、またAlps(アルプス)1号と名付けられた自作楽器も考案。プロデューサーに高橋幸宏を迎え、このアルバムを作製しています。作製に当たって,バックを支えたミュージシャンは、細野晴臣 (B, Marimba), 高橋幸宏(Dr, Kbd), ながたどんべい (B), 鈴木さえ子 (Dr, Kbd), 坂本龍一 (Dr, Piano), 浜口茂外也 (Perc), 上野耕路 (Sampler), Robin Thompson (Soprano Sax, Bass Clarinet), はらまさし(Tenor Sax)に及び、本人もAlto Sax, G, Alps1号で参加しています。多分、Plasticsを思い浮かべた方は意外だったのではないでしょうか。また、立花氏は鈴木さえ子さんや矢口博康達とHと言うユニットも結成して、ツアーもやっています。その後も更にサックス・プレーヤーを加えて、セカンドアルバム”Hm (エイチ・マイナー)”を作製しています。その後はテクノポップに回帰しているらしいですが、私は未聴。
それで本作品の内容ですが、かっちりした硬質なビートに、軽妙でやや無機質なサックスが記号の様に配置されたある種ミニマルな構造になっており、ジャズやファンク、勿論クラシックでもない、テクノポップを通過した後の、サックスによるコンテンポラリー・ミュージックになっている様に思います。なので、当時も今も斬新な音楽で,他に類を見ないものと思います。ただ正直に言うと”Alps”と題された曲も2曲あるのですが、その音色は余りはっきりとはわからないです(多分、ジャケに写っているのが,アルプス1号だと思いましたが)。新感覚なサックスが聴ける、このアルバムも是非聴いてみてください。

A1 “If” (0:53)
A2 “H (Theme From Clubfoot)” (3:14)
A3 “Robin's Eye View Of Conversation” (3:52)
A4 “Alps 2” (4:50)
A5 “Soprano Silhouette” (3:29)
B1 “The Bassman From LDK” (4:13)
B2 “BQ” (2:27)
B3 “Piano Pillows” (1:45)
B4 “Alps” (3:42)
B5 “Guitar Genius” (3:08)
B6 “Memorial” (1:38)

https://youtu.be/ocmsCL6-x-g?si=qO_iodCG_CbqaFEg

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