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細野晴臣 (Haruomi Hosono) “フィルハーモニー (Philharmony”
やっと入手しました!細野晴臣氏のソロアルバム”フィルハーモニー (Philharmony)”で、純粋なソロアルバムとしては5作目になります。このアルバムはヤフオクでも高値で取引されていて、中々、入手困難でしたが、やっと落札出来ました。私は、YMOはそれ程好きではないですが、唯一好きなアルバム”BGM”の中でも、細野晴臣氏の曲(“Rap Phenomenon [ラップ現象]”と”マス [Mass]”)が大好きだったので、多分、私の中で細野晴臣氏は別格化されたのかも知れませんね。それで、今回は、ゲストに、Hajime Tachibana (立花ハジメ), Kazuhiko Katoh (加藤和彦), Keiko Shinozaki, Koji Ueno (上野耕路), Masayoshi Sukita, Moro, Namu, Ume, Yukihiro Takahashi (高橋幸宏), Yukimasa Okumuraを迎えて制作されていますが、誰がどの曲で何を担当していたのか詳細は不明です。 と言う訳で、本作品の内容について紹介していきます。 ★A1 “Picnic (ピクニック)”は、不明瞭なシンセの調べから始まるワルツのリズムの曲で、サンプリングした声をリズムに乗せたり、シンセと重ねたりと色々試しています。 ★A2 “Funiculi Funicula (フニクリ, フニクラ)”は、童謡をテクノでやったと言う曲ですが、歌詞は日本語で、結構、シーケンスが1980年代的で懐かしい感じです。 ★A3 “Luminescent / Hotaru (ホタル)”は、ガムランっぽい打楽器音をシンセで作って、簡素なシンセとヴォイスが色を付けると言った曲で、ミニマルですね。 ★A4 “Platonic (プラトニック)”は、ドラムが入って、多層的なシーケンスとサンプリングVoから成るミニマルな曲ですが、ガヤガヤした人の声がVo代わりに使われています。 ★A5 “In Limbo (リンボ)”では、多層的シーケンスによるミニマルな曲で、ドラムは使われていません。若干、ワールド・ミュージックっぽい雰囲気を感受出来ます。 ★B1 “Living-Dining-Kitchen (L.D.K.)”は、YMO的なドラムとシーケンスと英語Voの入った曲ですが、まあ可もなく不可もなくと言った印象です。 ★B2 “Birthday Party (お誕生会)”は、金属製の打楽器らしき音と合成音から作られた不思議なリズムの曲で、女性Vo/語りが薄ら乗った実験性を感じられます。 ★B3 “Sports Men (スポーツマン)”では、ドラムとベース・シーケンスと英語Voから成る曲で、ややハツラツとしていますが、何となく陰キャな(?)曲です。 ★B4 “Philharmony (フィルハーモニー)”は、多層的なシンセの小気味良いリズミックなシーケンスから成る曲ですね。ある種の実験性を感じます。 ★B5 “Air-Condition (エア・コン)”では、シンセによる波状の音を中心に、不明瞭なメロディが壮厳に鳴り響きます。バックには微かなパルス音も! と言う訳で、聴いてみて、如何にもYMO的な曲も多少混ざってはいますが、殆どの曲にマテリアリズムとミニマリズムなどの先見性/実験性を受け取ることが出来て、充分に楽しめました。 この頃に、既にミニマルなコード進行を持って、ポップミュージックの範囲内で曲を構築することを実践していたのは凄いですね。それと、シンセとコンピュータの可能性を追求していたのも先見の明があると思います。なので、ポップ・ミュージックの辺境まで行ってしまった細野晴臣氏の心意気を感じ取って下さい❗️ A2 “Funiculi Funicula (フニクリ, フニクラ)” https://youtu.be/d-Huc4cXz-E?si=dz3VEy93ENwluu9q [full album] https://youtube.com/playlist?list=PL4NXUZspQ7Bx_wqpSolNJhigWew9f4icA&si=YcazPPHsHC11oSk8 #細野晴臣 #HaruomiHosono #フィルハーモニー #Philharmony #YenRecords #AlfaRecords #SoloAlbum #5ThAlbum #ElectroPop #Experimental #YellowMagicOrchestra #HajimeTachibana #KazuhikoKatoh #KeikoShinozaki #KojiUeno #MasayoshiSukita #Moro #Namu #Ume #YukihiroTakahashi #YukimasaOkumura
Electro Pop / Experimental Yen Records (Alfa Records) 5775円Dr K2
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Hajime Tachibana (立花ハジメ) “H”
本業がグラフィック・デザイナーでありながら、Plasticsのギタリストとして人気を博した立花ハジメのファースト・ソロ・アルバム”H”がこちらです。立花氏は1981年のPlasticsの海外ツアーの途中で、サックスを購入しています。1982年のPlastics解散後は、ギターからサックスに転向し、またAlps(アルプス)1号と名付けられた自作楽器も考案。プロデューサーに高橋幸宏を迎え、このアルバムを作製しています。作製に当たって,バックを支えたミュージシャンは、細野晴臣 (B, Marimba), 高橋幸宏(Dr, Kbd), ながたどんべい (B), 鈴木さえ子 (Dr, Kbd), 坂本龍一 (Dr, Piano), 浜口茂外也 (Perc), 上野耕路 (Sampler), Robin Thompson (Soprano Sax, Bass Clarinet), はらまさし(Tenor Sax)に及び、本人もAlto Sax, G, Alps1号で参加しています。多分、Plasticsを思い浮かべた方は意外だったのではないでしょうか。また、立花氏は鈴木さえ子さんや矢口博康達とHと言うユニットも結成して、ツアーもやっています。その後も更にサックス・プレーヤーを加えて、セカンドアルバム”Hm (エイチ・マイナー)”を作製しています。その後はテクノポップに回帰しているらしいですが、私は未聴。 それで本作品の内容ですが、かっちりした硬質なビートに、軽妙でやや無機質なサックスが記号の様に配置されたある種ミニマルな構造になっており、ジャズやファンク、勿論クラシックでもない、テクノポップを通過した後の、サックスによるコンテンポラリー・ミュージックになっている様に思います。なので、当時も今も斬新な音楽で,他に類を見ないものと思います。ただ正直に言うと”Alps”と題された曲も2曲あるのですが、その音色は余りはっきりとはわからないです(多分、ジャケに写っているのが,アルプス1号だと思いましたが)。新感覚なサックスが聴ける、このアルバムも是非聴いてみてください。 A1 “If” (0:53) A2 “H (Theme From Clubfoot)” (3:14) A3 “Robin's Eye View Of Conversation” (3:52) A4 “Alps 2” (4:50) A5 “Soprano Silhouette” (3:29) B1 “The Bassman From LDK” (4:13) B2 “BQ” (2:27) B3 “Piano Pillows” (1:45) B4 “Alps” (3:42) B5 “Guitar Genius” (3:08) B6 “Memorial” (1:38) B5“Guitar Genius” https://youtu.be/kU14mZapzo0 https://youtu.be/ocmsCL6-x-g?si=X8oMyfvP4QkG_EYb #HajimeTachibana #立花ハジメ #H #Sax #Post-TechnoPop #Alps #YenRecords #AlphaRecords #SoloAlbum #FirstAlbum #PopMusic #Instrumental #HaruomiHosono #YukihiroTakahashi #DonbayNagata #SaekoSuzuki #RyuichiSakamoto #MotoyaHamaguchi #KojiUeno #RobinThompson #MasashiHara
Pop, Instrumental Yen Records (Alfa Records) 710円Dr K2