Organum “In Extremis”

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漸く出ましたねぇ。Organumの登場です❗️今まで,The New Blockaders (TNB)との共作などで、知られていましたが、実は、それ以前から活動しています。と言っても、OrganumはDavid Jackman本人のことなので、Davidが作製した作品は皆んなOrganumになると言う訳です。実は、Cherry Red Recordsのコンピにも音源を残しているんですが、本格的に、「ノイズやるぞ!」としての単独のファーストアルバムが,この”In Extremis”になります。ただ,ごく初期にはカセット等でのリリースやコラボ作もあるようです。一時期、少数限定多作で、リスナーにダメージを与えたDavidですが、最近はOrganum Electronicsとして活動を再開しています。なので、Organumと言った場合は、イコールDavid Jackmanと覚えておいて下さい。それで、彼が、元々実験音楽界に現れたのは、1969-1972年間のCornelius CardewによるScratch Orchestraへの参加がキッカケでしたが、後に彼は参加して良かったと言ってます。それで,彼は1979年にはMonoplaneのレーベル名でカセットカルチャーに入り、ごく少数のカセットの売買や交換を始めています。ここら辺はまだ謎が多いですね。1983年からOrganumを名乗り、欧州の中心に各国のレーベルから片面シングルやEPを出していきます。何故かと言うと,彼は長い曲に興味がないからで、「70分もCDに入れるのは,古臭いダブルLPみたいで冗長なだけで、好きではない」と明言していました。また、ライブも殆どやらず、インタビューにも殆ど応じなかったので、益々,彼の神話化が進みました。ただし、Nurse with Woundの Steven StapletonやChristoph Heemann, Robert Hampson, Jim O'Rourke, MorphogenesisのMichael Prime, AMMのEddie Prévost及びAndrew Chalk等とのコラボ作品は多数出しています。後、アートワークにも凝っていて、中世の解剖学などの線描絵画をコラージュ的に使うことが多いのも特徴的ですね。
それで、本作品についてですが、A面に2曲、B面に1曲が収録されていますが、後者は盟友TNBが参加しているとのことです。しかしながら、両面ともシンバルやメタル・ジャンクの弓弾きと思われる金属質な持続音からなり、さながら金属持続音の鳴り響く迷宮に迷い込んだ感じを創起させますね。よく聴いてみると、B面の方が,音の分離が良く、モーターの使用やメタル・ジャンクの摩擦音も聴き取れるように思います。メタル・ジャンク好きには堪らないですね。どうですか、入手は困難ですが、是非聴いてみてください。因みに、本作品のリリース元はベルギーのL.A.Y.L.A.H. Antirecordsですが、他にもCurrent 93, CoilやRobert Haighなどもリリースしています。

“In Extremis part 1” (A-1)
https://youtu.be/KD-0xzAAsPw

“Valley of Worms” (B-1)
https://youtu.be/N8Z_c3c-vmg

#Organum #InExtremis #L.A.Y.L.A.H.Antirecords #MetalJunk #Experimental #Noise #TNB

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