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Mama Bär “Bildnerei Die Geisteskranken Vol. 1 (Es Ist So)”
Mama BärことAndrea Katharina Ingeburg Hjulerを知ってる人はいますかぁ?彼女は、ノイズ或いはポスト・インダストリアル・シーンにおいて録音家として活動していますが、一方で、Flenburgで映像作家或いは視覚芸術家としても活動しています。ソロやグループで世界中の展覧会でキャリアを積んでいます。彼女はしばしば、彼女の夫のKommissar Hjulerと一緒にKommissar Hjuler und Frauとしても活動しでおり彼女は、1999年から音楽を作り始め、2006年には視覚芸術も始めています。主にネオダダやアール・ブリュの領域で活動しています。Inspector Hjulerは、2011年までは、パンの生地を乾かして、彫刻を作ったりしており、彼はそれをパン猫と言ったりして、彼自身の抽象的な世界(時にコミック的でもあったらしいです)を作り上げていました。因みに、The Marketingclub KärntenとKleine Zeitung Österreichは、2010年のイノベーション・コングレスでの芸術部門のコンペで彼のパン猫の作品”Enter Konsum”を優勝者に投票しています。一方、Mama Bär の方は数多くの作品をリリースしたおり、それらはマイナーなレーベルUltra Eczema, Intransitive Recordings,Nihilist Records, Obskyr Recordsなどからリリースされています、また、彼女は、Bomis Prendin, Franz Kamin, Philip Krumm, Wolf Vostellなんかともコラボ作品も作っています。また、Brightonで行われたKommissar Colour out of Space Festivaでは、Hjuler und Frauはパフォーマンスをやっています。と言う訳で、元々が芸術家で、音楽をやっていた訳ではありませんが、本作の内容は、それを裏付けるだけでなく、とんでもない音楽をやっています。ハウリングとかフィードバック或いは打撃音や物音などをバックにMama Bärが呟くような叫ぶようなヴォーリゼーションを繰り広げます。例えて言うならば、劣化したNurse With WoundがSchimpfluchと合体したかのような音楽です。強烈なインパクトを感じることの出来るブツと言ったところでしょうか?Discogsで調べてみると、結構、作品出しているんですよね。それだけのパワーがあったと言う証左ですね。ジャケがいまいちなんですが、これはレーベル側の予算の問題でしょうか?勿体ないです、せっかくいい内容なのに!と言う訳で、アート臭のするアクショニズム的音楽はどうですか?ジャケに惑わされることなく、聴いてみて下さい。 YouTubeにはなかったので、Kommissar Hjuler und Frauの”23XX”を。 https://youtu.be/3NMB4E0FZAs #MamaBär #BildnereiDieGeisteskrankenVol.1(EsIstSo) #SoundArt #Experimental #NurseWithWound #Schimpfluch #Actionism #Dada #KommissarHjulerundFrau
Noise Experimental Shamanic Trance 不明Dr K2
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Nurse With Wound “The Sisters Of Pataphysics”
Nurse With Wound (NWWと記す。「ナース・ウイズ・ウウンド」と発音)の初期の3枚のアルバムからの曲をミックスし直した?或いはセルフ・カバーした?ものをコンパイルしたアルバムで、一応、オフィシャルなリリースです。NWWのバイオグラフィーは前回書いたと思いますので、ここでは省略します。この時のメンツはSteven Stapleton, John Fothergill, Heman Pathak の3人です。それで内容なんですが、A1とB1がファースト”Chance Meeting On A Dissecting Table Of A Sewing Machine And An Umbrella”から、A1とB2がセカンド”To The Quiet Men From A Tiny Girl”から、A3とB3がサード”Merzbild Schwet”からとなっており、A1”Blank Capsules Of Embroidered Cellophane”では、Steven Stapletonと共にミックスをやっているNicky Rogersがギターソロで参加、またA2“Ostranenie”ではJac Berrocalがtrumpetで参加しています。とまあ、一筋縄ではいかない内容になっております、はい。これはGvn’t Alphaの吉田くんが言っていた言葉ですが、「NWWは目で聴き、耳で見る音楽です」と。正しくその通りだと思います。基本的には、音はコラージュなんですが、その偏執振りが尋常ではないです。正確に元音と比べてはいませんが、細部まで拘っているようです。NWWの音を聴いていると、目の前に色んな情景が垣間見られると思う程、視覚野を刺激する音の組み合わせなのだなぁと思いますねぇ。どうです?皆さん。興味、涌くでしょ! このアルバムのヴァージョンはなかったので、元曲を。 https://youtu.be/WVi30nC30xE #NurseWithWound #TheSistersOfPataphysics #IdleHoleRecords #SelfCompiled #Collage #Experimental #Remix #Rework #ChanceMeetingOnADissectingTableOfASewingMachineAndAnUmbrella #ToTheQuietMenFromATinyGirl #MerzbildSchwet #StevenStapleton #JohnFothergill #HemanPathak
Noise Experimental Idle Hole Records 不明Dr K2
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NON “Pagan Muzak”
NONについては前回紹介しましたので、ここでは省略させて頂きます。この作品も問題作でしたねぇ。先ず、12㌅と思わせて、買ったら7㌅のシングルだけ。そして更に、溝がある(録音されている) のも、片面だけ、そして、どんな回転数で再生しても可、更には、ロックト・グループで、そこに針を落とすと延々ループが続くと言う珍盤です。勿論、曲名などは無く、無愛想な装丁になっています。このレコード特有のループ再生は一種のレコード・フェチ向けと言うか、溝フェチ向けなので、このレコードを音楽として楽しめるかどうかはまた別の問題ですね。しかも、ロックト・グルーブだでは無く、無音の溝もあります。まあ、これは当時流行った溝フェチ用レコードの代表ですね。ですから、これは選びましたが、皆さん全員にお勧めはしないですが、怖いもの見たさ(聴きたさ)の方は買ってみて聴いてください! NON、その名の通り、「非」音楽的ですね。 “Untitled” https://youtu.be/TrInnSXaQ0o #NON #PaganMuzak #MuteRecords #GrayArea #7inchSingle #LookedGroove #無音 #Anti-Records #OneSideSingle #BoydRice #Noise #Experimental
Noise Experimental Mute Records(Gray Area) 不明Dr K2
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Eric Lunde “Witness To Disaster”
皆さんはEric Lundeと言うノイズ・アーティストを知っていますか?米国のアーティストで、1983年にBoy Dirt Carと言うバンドをDarren Brownと一緒に始めており、レコードやカセット作品を出していました。しかし、1989年にEricはBoy Dirt Carを脱退し、彼自身の音楽を出したかったみたいで、E. LundeやEric Lunde或いはTrait名義で活動したいます。彼はまた自分の詩集を、LLNDとプリントされた木箱に入れた装丁で出したりもしています。彼曰く、1990-2004年はアートも文筆も何も作る気にならなかったが、ただはチェックされていたことは少しだけはやったけどと言うことみたいです。それで、コンタクトも取れずに、PCとかも壊してしまったらしいです。また「今、私が到達点に近づいてと思って見ているものは、まだ指し示さないと分からない何かで、勿論、それは最近の慌しい活動とも関係しているのだが。死亡、それが貴方達のモチヴェーションなんだろ?」とも。「勿論、1986-1989年に私は数々のカセット作品を作ってきたが、Cathartic Processを通してリイシューしていくつもりではいるが。構えて待っててくれ」とも語っています。中々、難解な方のようですね。そしてこの作品をリリースしたのがオランダのV2_Archiefです。このレーベルはオランダの実験音楽、電子音楽やノイズミュージックなどをリリースしたり、ディストロしたりしている重要レーベルです。その中心人物がFrans de Waardであり、彼の秘書Jacque Van Busselであります。 まあ後のStaalplaat一派ですね。 それでEric Lundeのこの作品なんですが、恐らくライブ録音だと思うのですが、A面とB面に長尺の曲がPart 1, Part 2と言う風に記載されているのみです。ジャケには長々と解説が書いてありますが、訳する程の元気がありませんので、ご容赦ください下さい。カセットテープの録音された音や電子楽器(サンプラーやシンセ)などの音素材を上手くミックスして、極上のノイズミュージックに仕上げております。唐突なノイズの挿入やテープ音の反復などは非常にテクニカルで、また、リズムマシンすらも使用していますが、これはあくまでも音楽の中の1要素として使われています。所謂、ハーシュノイズとかではないですし、またテクノイズでもないですが、一種のアブストラクト・ノイズですね。でもここら辺のノイズってあんまり人気ないんだよねぇ。とは言ってもこれも高水準な作品なので、もっと聴かれるべきだと思うんです。どうですか?こんな抽象的実験ノイズは?因みに、リミックスはオランダの鬼才THU20のPeter Duimelinksがやっています! https://youtu.be/_ykcYNI8ZRc #EricLunde #WitnessToDisaster #V2_Arvhief #BoyDirtCar #Abstract #Noise #Experimental #Live #American #Poetry #LLND #CatharticProcess
Noise Experimental V2_Archif 不明Dr K2
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Hanatarash/Runzelstirn & Gurgerstock/Eb.erOnna “Thiefpunk”
これは強力ですねぇ!山塚アイ氏のThe Hanatarashとスイス・アクショニズムのRunzelstirn & Gurgelstock (R&Gと略します。「ルーツェルスティルン・ウント・グルゲルシュトック」と発音)、そして、R&GことRudolf Eberと日本のノイズ・アクショニストMasonnaこと山崎マゾ氏の合体ユニットEb.erSonna❗️誰も強力です。流石、Tochnit Alephです。それで、もう皆さんはHanatarashやMasonnaについては知っていると思いますので、R&Gについて少しだけ紹介しておきますね。R&Gは元々はRudolf EBER のアート・やユニットで、1987年にはスイスで、ウィーン・アクショニズムに影響を受けていたアウトサイダー・アート集団Schimpfluch (「シンフルッフ」と発音)に在籍していますが、来日を機に、そのまま日本で暮らし、主に大阪を中心に活動しています。1989-2009年の間はR&Gと名乗って活動していましたが、それ以降は本名(?)名義で活動しています。当初はテープに録音した打撃音や叫び声或いはフィードバック音などの断片を上手く使って、コラージュではないですが、切り貼りして構築すると言うか脱構築した手法を用いていましたが、本名名義の最近の作品では、脳波や持続音などを使った音楽にシフトしているようです。彼は独特の簡素なリトグラフなどの才能もあり、独逸の重鎮RLWの作品のアートワークもやっています。それから彼は人が何を嫌がるのか?と言うことを直感的に察知して、自身のアートワークに取り入れることもしており、髪の毛が付いたCDやらけつの穴を連想させる写真などを使ったりしています。初来日時に、私は彼ともう1人(Dave Philips)を泊めてあげたりしていましたが、本当、ラディカルな人でした。 それで、本作品ですが、もう何も説明するまでもない、アクショニズム的作品になっています。片面に2曲、もう片面に1曲が収められていますが、何もクレジットかわ無いので、どれが誰の作品かは判別し辛いです。多分、HanatarashとEb.Sonnaは片面で、もう片面がR&Gと思われます。前者は”Live Aktion 971111 Tokyo, Club Shelter”と後者は”Live Aktion 980214 San Francisco, Clud Teuffel” と題されています。そのタイトル通り、全編ライブ録音なのですが、もう、どの曲もテンションが高過ぎて、音の振動が沸騰しています。これ程、ライブ録音がマッチする音楽(ノイズ・ミュージック)は中々ないでしょう。多分、マイク、ヴォイス、テープやコンタクトマイクなどを使っていると思われますが、アイデアも満載で、「動き」を音化するのが本当に上手いですね。ジャパノイズ或いはこのフォロワーのユニットの多くがテーブルトップ・スタイルで殆ど動きが無いですから、それと対照的です(まあ、HanatarashもMasonnaも日本のノイズ・ミュージシャンですが、、、)。その意味で、我々はノイズ・ミュージックのライブを再考しなければならないと思いますね。貴重なライブの記録と同時に、動きを耳で感じる音楽だなと感心しました。皆さんもこんな聴覚体験してみて下さい。 R&G https://youtu.be/cODuzb090qY Hanatarash https://youtu.be/CP2R4pqQTX8 #Hanatarash #Runzelstirn&Gurgerstock #Eb.erSonna #ThiefPunk #TochnitAleph #LiveAktion #Tokyo #SanFrancisco #Noise #Experimental.#Aktionism #EyeYamatsuka #RudolfEber #MasoYamazaki
Noise Experimental Tochit Aleph 不明Dr K2
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Merzbow “Escape Mask” from “Lowest Music & Arts 1980-1983”
いよいよ、Merzbow “Lowest Music & Arts 1980-1983”ボックスセット最後の作品”Escape Mask”です。この頃から、Merzbowはカッコいいタイトルを付けるようになりますが、録音及びミックスは1983年にZSF Produkt(要するに宅録ですね)で行われており、C-60カセット作品として、自身のレーベルZSF Produktよりリリースされてます。それで、内容はと言うと、リズムマシン(恐らくDR-55?通称”Doctor Rhythm”)に太いベースとギターノイズやテープ音の挿入による「宅録実験ロック」です。かなりカッコいいチューンに仕上がっています。ドラッギーにドライブするリズムとがビンビンこちらの腹にきますし、また、その上で弾きまくられるギターもサイケで良いです。基本、インストなので、ヴォーカルの代わりにテープが使われているようですが、これがまたカッコいいんですよ。秋田さんは元々ドラマーですので、リズムに関する感覚が独特ですね。また、ロック寄りのアプローチは同時代的には、Nocturnal Emissionsのディスコ路線ともシンクロしますが、あくまでも、Merzbowはロックで!と言う思いが強いです。どうですか?この作品、聴いてみたくなったでしょ?この作品のCDリイシューは出ていますので、そちらも要チェックですよ! https://youtu.be/C85ZkS_tMmg #Merzbow #EscapeMask #LowestMusic&Arts1980-1983 #Noise #MasamiAkita #ExperimentalRock #HomeRecording #宅録 #Rhythm
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Merzbow “Yahatahachiman” from “Lowest Music & Arts 1980-1983”
いよいよ、先が見えて来ました。Merzbow “Lowest Music & Arts 1980-1983”の9枚目のLP “Yahatahachiman”の登場です。秋田さんって、こう言う日本語のカタカナ表記をローマ字でタイトルにするの上手いですよね。この作品もタイトルからしてカッコいいと言うか、痺れますね。この作品は1983年12月にZSF Produkt で録音され(要するに宅録ですね)、1983年にZSF ProduktよりC-60カセット作品としてリリースされています。それで内容なんですが、ここに来てこれはヤラれた!と思いますよ。駆動するリズムマシンが中心になって、シンセやギターでリフらしきフレーズを絡め、更に上物としてシンセやギターノイズやテープ音を乗せていると言う極めて「音楽的」な構造になっています。これは秋田さんにとっての「ニューウェーブ」なのかなぁと感じました。特にA1なんかは中毒性があります。どうして、彼がこのような作品を作ろうとしたのか?は不明ですが、この落差はなんだろうとも思います。ただ誰もが思いつく音構造なのですが、秋田さんが演ると、やはりMerzbowの音楽しか聞こえない曲展開になっています。B1の長尺の曲も飽きさせない展開となっており、そこ知れぬ迫力と意志を感じますね。そうですね、ミニマルと言えばミニマルなんですが、その時間軸には色んなノイズが見えてきて、単に反復には終わっていないところも、Merzbowらしいところです。皆さんも中毒になってみて下さい。カッコいいですよー。 https://youtu.be/KrsVfGY9pnM #Merzbow #Yahatahachiman #LowestMusic&Arts1980-1983 #Noise #MasamiAkita #RhythmMachine #NewWave #Synthesizer
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Merzbow “Solonoise Vol.2” from “Lowest Music & Arts 1980-1983”
さあ、やっと8枚目のLP “Solonoise Vol.2”まで来ました。しかし、凄いなぁ!Merzbow!これだけ「無駄(勿論、いい意味です)」な音楽を作り続けるなんて!改めて、秋田さんの絶倫振りに感服してしまいます。本作品も1981-1982年に色々な場所で録音されており、1982年1月13日にミックス・ダウンされています。それで、オリジナルはカセット作品として、Merzbow Lowest Music & Artsより1982年にリリースされています。今回もオリジナルカセットからのリマスタリングが為されています。それで、内容なのですが、A面はジリジリと歪んだノイズ・ギターとパーカッションとメタパー(恐らく家庭用品?)の絡みから始まり、唐突にマスターテープの捩れのようになり、更にそこから再びメタパーのフリーな演奏とヒリいたノイズの絡みついた長尺の曲からなります。B面も長尺の曲で、適当に切られた不明瞭なテープ・ループの反復が中心となり、それに断片的なノイズ音が点在して配置されています。このパターンは私も大好きで、ここら辺からMerzbowはこの手法をしばしば使うようになります。なので、その原型が既に生まれているのだなと思います。この反復がめちゃくちゃ気持ち良いんですよ。なので、この作品を聴いて頂いて、この反復の淡々とした気持ち良さを是非体験して下さい! https://youtu.be/1N9E7tXdY7A #Merzbow #SolonoiseVol.2 #LowestMusic&Arts1980-1983 #Noise #MasamiAkita #TapepLoop #MetalJunks #Experimental
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Merzbow “Solonoise Vol.1” from “Lowest Music & Arts 1980-1983”
いよいよ後半です。7枚目のLPは”Solonoise vol .1です。この作品では水谷聖さんが Vlnとe-Pianoで参加しており(A面”Part I”と書いてありますが、実際にはB面”Part II”ですね)、1981-1982年にかけて色んな場所で録音されています。そして、1982年1月13日にミックスダウンされています。元々はMerzbow Lowest Music & ArtsからC-90のカセット作品としてリリースされていたものです。内容はもう一言で言うと「ジャンクとしてのノイズ・ミュージック」です❗️カッコつける訳でも、シニカルに微笑むのでも、訳知り顔で諭すでもなく、ただただ、そこに廃棄された楽音や音の残骸が敷き詰められているだけなのですよ。後の「どハーシュ」なのも良いんですが、この即物的な音楽(と言ってもらいいのかな?)は捨てがたいですね。今のノイズ・ミュージシャン(個人的には「ノイジシャン」とは言いたくない)には、こう言う背景があって、今のノイズ・ミュージックがあるのだよと説教したくなりますね。と言うか、こう言う背景も現状も飛び越えた音が聴きたいです。まあ今は意図的に音を崩すツールやエフェクターはいくらでもあるのですから、それをどれだけ誤用するか考えて下さい(爺の戯言です)。この作品を聴いて、そんな想いを感じました。まあ、それは兎も角、音はLo-Fiながらも、ツボを突きまくるノイズ・ミュージックが収められています。たまには温故知新でも如何ですか? https://youtu.be/6m4nhVcognY #Merzbow #SolonoiseVol.1 #LowestMusic&Arts1980-1983 #VinylOnDemand #Noise #Experimental #MasamiAkita. #KiyoshiMizutani #NoiseMusicAsJunk
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Merzbow “Mechanization Takes Command 2” from “Lowest Music & Arts 1980-1983”
やっと半分を越しました。Merzbowの初期音源集”Lowest Music & Arts 1980-1983”の6枚目は、5枚目に続き、”Mechanization Takes Command”の残り半分です。この作品は、私、大好きなんですよ。多分、1990代にハーシュ・ノイズの帝王として作品をバリバリに出していた頃のMerzbowの音源よりも、この頃のカセット作品をバンバンに出していたMerzbowの音楽(=ノイズ)がやっぱり好きなんです。刷り込みですね。なお、クレジット等の情報は前回の”1”を参考にしてください。この頃はリズムマシンやシンセも使っていたみたいですが、何か普通の使い方と違うんですよね。世間一般とは違う使い方。これはもう彼のセンスとしか言えないですね。このLPでもそれらの楽器は使われているようですが、何度聴いても、何か違和感があるんです。その為か曲自体にも違和感(心地よい)を感じます。それは一種のバロッキズムかも知れません。この作品はそれまでと違って、リズムマシンやシンセの音なんかも使っているから、好きなのかも知れませんね.そんなMerzbowは好きですか? https://youtu.be/p1WgWKplMSg #Merzbow #LowestMusicAndArts1980-1983 #MachanizationTakesComnand2 #Noise #Experimental #MasamiAkita #Rhythm #Synthesizer
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Merzbow “Mechanization Takes Command 1” from “Lowest Music & Arts”
やっと折り返し地点です。まだまだ半分。Merzbowの初期音源集”Lowest Music & Arts 1980-1983”の5枚目は”Mechanization Takes Command 1”です。元々はZSF Produktより、C-90カセットとして、1983年にリリースされた作品で、録音は1981-1982年に行われ、1983年にミックスダウンされています。更にZSF Produktから、1989年に再発されています。またこの音源の一部は”Merzbox”にも収められています。今回が、3度目の再発であり、しかも、この5枚目のLPと次の6枚目のLP合わせると完全なるリイシューと考えていいでしょう。またリイシューをすると言うことは秋田さんがこの作品を思いがあるからではないでしようか? それで内容的なことですが、今までは異なり、ドラムやリズムマシンなどを使い、ミキサーのフィードバック音らしき音やギター・ノイズやテープ音などを組み合わせた構造になっており、この時期にはそのようなノイズを演奏するアーティストやグループはいたものの、何かMerzbowが、そのようなアプローチを行っても、かなり音の感触が異なったものになっています。これは、推測ですが、彼のアートの手法でもあるアッセンブラージュ(コラージュとは違う)の音楽的展開なのかも知れませんね.うーむ、B面は更に「ノイズ」だけではなくインダストリアルな要素もありますね。ロック的要素もあり、ある意味、初期Merzbowの入門作品としては良い作品かも知れませんね。聴き易いですし。と言う訳で、この5枚目の紹介は終わりますが、6枚目のLPも同作品のリイシューですので、まだまだ続きますよ。 https://youtu.be/xOT68NIE_LE #Merzbow #LowestMusic&Arts1980-1983 #MechaniztionTakesCommand1 #Noise #MasamiAkita #Industrial #Rhythmic #Drum #DrumMachine
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Merzbow “Tidal Production” from “Lowest Music & Arts 1980-1983”
まだまだ続きがありますよ。Merzbowの初期音源集”Lowest Music & Arts 1980-1983”。今度は4枚目の”Tidal Production”です。これも、1981年から1982年にかけて色んな場所で録音されており、1982年にミックスダウンが行われています。水谷さんとの(からの)音源(多分ジャムセッション)も含まれており、最初はLowest Music & Artsからカセット作品として1982年にリリースされ、後にZSF Produktからも1989年にリリースされています。またこの作品の一部は、あの50枚組CDにも収録されています。なおこのアルバムでもデジタル・リマスターされています。2回もリリースしていることから、本作品は秋田さんのお気に入りなのでしょう。 それで内容ですが、A1は何とビートが鳴っています❗️単調ですが、この頃のMerzbowのとかの特徴かと思います。続いて、A2ではおもちゃのピアノの即興演奏とアコギのの音が聴取できる小曲です。A3では恐らくは歪んだリズムマシンをバックにオルガンの持続音とノイズがジャリジャリ鳴っています。B面は長尺の1曲で、多分オープン・リールのループを使っていると思われる反復音とそれに絡む様々な音/ノイズが即物的でクールです。B面の音楽性が、その後のMerzbowの音作りに繋がっていくものだと思います。その意味で貴重な音源だも納得した次第です。 なお、これはYouTubeにはあがっていませんでしたので省略します。すまん。 #Merzbow #LowestMusic&Arts1980-1983 #TidalProduction #Noise #MasamiAkita #KiyoshiMizutani #Experimental #BoxSet
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Merzbow “Merz Collection 007” from “Lowest Music & Arts 1980-1983”
さあさあ、まだまだですよ。Merzbowの”Lowest Music & Arts 1980-1983”の3枚目のアルバムは”Merz Collection 007”です。私が最初に買ったMerzbowは実はこの”Merz collection”だったのですよ。池袋のアール・ヴィヴァンで買ったのですが、私は何番を買ったかは忘れてしまいました。このMerz Collectionは001から010まで合計10本が出ていました。しかも、それには曲名がなく、その代わりに使った機材(楽器・非楽器)か記載されていました。それもカッコよかったですので、私の初期のカセットもそんな風にクレジットしていたことがあります。何でも最初は日本のYLEM(イーレムと読む)と言うレーベル(?)から10本組でリリース予定だったのが、YLEM側の事情で白紙になったとか。まあ、それは置いておいて、内容について書きたいと思います。都合上、5曲が入っていて、それぞれ”Merz Collection I”とか”Merz Collection II”とかと曲名らしきものが記載されています。録音は1980-1981年で色んな場所で録音されており、ミックスダウンは町田のMerzbau Studio(要するに自宅かな?)で1981年に行われています。当時はC-46カセットでリリースされており、水谷聖さんとのジャム・セッションも音源として使われているようです。なお、今回も2012年にデジタル・リマスターされています。ここら辺にくると、音楽的にもそれなりに整合性がでてきており、宅録のLo-Fiさを差し引いても、格段に「音楽的」になっています。裏ジャケに辛うじて書いてあるクレジットを見ると、A面は、Dr, Tabla, G, Marztronics, Tapes, Syn-are, Synthを使った3曲、B面、、Perc with Ring Modulator, Recorder, G, Tapesを使った2曲「なっています。多分Tapesの中に、水谷さんのとジャム・セッションが入っているものと思われます。何か懐かしいなあ、この音楽。先述のようにこのMerz Collectionが、私がノイズ・ミュージックを始めるキッカケの一つになっていますので。そんなことを思い出して、聴いてました。皆さんもMerzbowのノイズはハーシュなものを思わずに聴いてみてください。 007がなかったので、005を貼っておきます。 https://youtu.be/Pdc3Z4LRfz0 #Merzbow #LowestMusic&Arts1980-1983 #MerzCollection007 #Noise #MerzCollection #Noise #Assemblage #MasamiAkita #KiyoshiMizutani
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Merzbow “Metal Acoustic Music” from “Lowest Music & Arts 1980-1983”
まだまだ序盤ですよ。Merzbowの初期音源10枚組LPボックスセットの2枚目は”Metal Acoustic Music”です。1980年に録音とミックスダウンをした作品化で、1981年にC-90カセットで秋田昌美さんのレーベル(?) Lowest Music & Artsよりリリースされています。この盤も2012年にデジタル・リマスターされています。と言うことで、多分、オリジナルからの抜粋になると思いますが、A面は”Balance Of Neurosis Pt.2と題され、B面も”Balance Of Neurosis Pt.2 (continued)”と題され、合計約45分弱の曲が収められています。内容はこれまたジリジリとした電磁波のような音(=ノイズ)支配された世界が広がっており、ギターらしき音や打楽器らしい音も聴取可能ですが、Lo-Fiな音が返って新鮮だし、この時期、「ノイズ」と言えば電子楽器(シンセなど)でやるアーティストやグループが多かった中で、このタイトルは極めて挑戦的で、そしてカッコいいです❗️(それ程メタル・ジャンクは出てきませんが)。正に電子音楽ではなく、電磁音楽ですね(後の秋田さんのレーベルZSF ProduktのZSF「ズスフ」と言うのは、古い日本語で電磁と言う意味を指す言葉からの当て字だったので。そこら辺にも繋がっていきますね)。このLPのB面は、途中、ビートらしき音やコンタクト・マイクのようなガリガリした音が出てきて、段々と盛り上がっていきます。そう考えると、この曲は90分カセットで聴きたかったですね。しかしながら、こう言う音を作品として提示するのは、やはり、ノイズ・ミュージックと言うフィールドで天賦の才能があるのかも知れませんね。また聴きたくなります! https://youtu.be/jkx2X9-VNYo #Merzbow #MetalAcousticMusic #LowestMusic&Arts1980-1983 #VinylOnDemand #Noise #Acoustic #1981 #MasamiAkita
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Merzbow “Hyper Music 2” from “Lowest Music & Arts 1980-1983”
Merzbow、怒涛のLP10枚組”Lowest Music & Arts 1980-1983”を紹介したいと思います。もう皆さんはMerzbowが秋田昌美さんのストレート・エッジ・ノイズ・ユニットってことは知ってますよね?それからMerzbowと言う名前が、有名なダダイストKurt Schnittersの作品”Merzbau”の誤記から取られたことや高校生時代にドラマーとして色んなバンドをやっていましたが、大学の頃に、高校の同級生の水谷聖さんと一緒にMerzbowを始めたことも知っていますよね?それで、秋田さんは当初からプログレ、フリージャズ、ヘビメタ、初期の電子音楽から影響を受けていたらしいですが、同時にダダやシュールレアリズム、フェティッシュ・カルチャーにも影響を受けていたそうです。そんなMerzbowが最初にやっていたメール・アート/ミュージックのレーベル(?)がLowest Music & Artsであり、その後はZSF Produkt(「ズスフ・プロダクト」と読む)に移行して、膨大な数のカセット作品をリリースしていく訳です。今回はその初期の音源(発表済み、未発表のもの、リマスターしたものも含めて)をLP10枚に収めてあります。私の最初のノイズ・カセット体験がこの頃のMerzbowだったので、このボックス・セットは本当に有り難かったですし、またどうしても入手したかった音源集でもあります。 先ず1枚目のLPは”Hyper Music 2”です。”Hyper Music”と言うカセット作品はありましたが、これは1980年に録音された未発表音源となっています。秋田さんのソロでもあります。本LPを作成するに当たり、2012年7月にデジタル・リマスターされています。内容は、ホワイト・ノイズと(オープンリールの?)ハウリング音、それに引き攣ったVlnや缶のような或いは他のジャンクや打楽器(?)を使って、無造作に配置されたノイズがA面、B面ともに各1曲づつ収録されています。ジリジリするような、ある種意志を持たない、放置されたノイズ(そう、カッコいいとか大音量でカタルシスが得られるとかではなく、遺棄されるべき雑音としての「ノイズ」です!)を堪能できますね。音楽と非音楽の境界線がなくなります。それをLo-Fiな録音で作品化したのがMerzbow、秋田さんです! #Merzbow #LowestMusic&Arts1980-1983 #Noise #MasamiAkita #HyperMusic2 #Remastering #DADA #PrevioulyUnreleased
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