Tangerine Dream “Rubycon”

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とうとうやってきました、独逸のプログレの生き字引Tangerine Dreamです❗️今回、取り上げるのは彼等の7枚目のスタジオアルバム(サントラは除く) ”Rubycon”です。私はそんなに詳しくはないし、もっと良く知っている方も沢山いらっしゃると思いますので、ここで私が解説する必要もないかも知れませんが、好例ですので、少しだけバイオグラフィーを。Tangerine DreamはEdgar Froeseを中心に1969年に結成されたクラウトロック或いはプログレッシヴ・ロック・バンドです、Edgarはその前にThe Onesと言うバンドォ1962年からやっていましたが、スペインでシュールレアリストのSalvador Dalíに会ってから、より実験的な音楽を追求すべく、バンドを解散、新たにConrad SchnitzlerとKlaus SchulzeとのトリオでTangerine Dreamを1968年(1969年とも?)に結成し、1970年にファーストアルバム”Electronic Meditation” を発表。このアルバムは言う程、電子的にはなく、電子的処理を施されたG, Organ, Cello, Flute, Dr等によるFree musicであった。その後、ConradとKrauseは脱退。EdgarはChristopher Franke(Agitation FreeのDr)とSteve Schroyderをスカウトしましたが、Steveはその後Peter Baumannと交代。この頃から、現代音楽家のThomas Kessler の影響で、急速に電子音楽化していき、1971年の”Alpha Centauri”から1973年の”Atem”は難解な音楽ながらも、高い評価を受けています。この頃から世界的に知られるようになります。そして、1974年作”Phaedra”や1975年作”Rubycon”をリリース。最初期のポップミュージック的作品と評価されています。しかし、1976年作”Stratosphere”でリズム、ハーモニー、メロディと言う伝統的音楽に回帰した為、ファンを困惑させています。1977年に米国のWilliam Friedkin監督の「恐怖の報酬 (“Sorcerer”)」のサントラを発表、その後、1980年代は、この手の映画のサントラが多くなってきました。ライブも盛んにやっており、演奏を繰り返すことで曲を練り上げていく「半即興」と言う手法を取っています。1987年にChristopher Frankeが脱退。1990年にEdgarの息子Jerome Froeseが加入。しばらく父子で活動していましたが、その後、Jeromeも脱退。2011年に日本人ヴァイオリニストHoshiko Yamaneが加入。2015年1月20日、主宰のEdgarがウィーンにて肺塞栓症で死去。しかし,残ったメンバー(Thorsten Quaeschning, Ulrich Schnauss, Hoshiko Yamane, Paul Frick)でグループを続けていき、今でも活動しています。少々長くなってすいません。
それで本作品”Rubycon”ですが、片面1曲づつ長尺の曲が収められおり、時折出てくるシーケンスやゆったりした優しい電子音同士が絡まっていくと言う,この時期の典型的楽曲になっています。そして、電子音による半即興が組曲風に奏でられており、長尺でも飽きませんね。Tangerine Dreamに対する、私のイメージもこの頃の音楽であり、また極上のアンビエンスであると言えますね(最近のは聴いていないので、なんとも言えませんが)。これまた、仏のHeldonとかとは違った電子音に対するアプローチですね。シンセはEMSみたいですね。アルバム通して聴くと、最後にはうっとりしてしまう音楽なので、未聴の方はその極楽感も是非味わってみてください。

A “Rubycon (Part One)” (17:18)
B “Rubycon (Part Two)” (17:35)

https://youtu.be/jd6XL_IOS3I?si=_UHlBJaOSX5-uQP5

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