近鉄 10000系 ビスタカー

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■実車について
 高度成長期初頭、戦後の復興と共に鉄道界にもイノベーションが多く発生し、旧式の釣り掛け式車両からWN駆動、高性能モーターを搭載、車体の軽量化などを装備した高性能電車が次々と登場しました。近鉄特急でもこれまでの車両と一線を画した、専用列車を登場させるべく、世界初の2階建て電車を製造しました。7両1編成のみの試作的要素の強い車両でした。塗色は上部がオレンジ、下部がダークブルーのツートンカラーで、前面はアメリカ色のにおいがする流線形となりました。ビスタカーという愛称がつけられ、以後近鉄特急と言えば、ビスタカーと言われるまでになりました。
 以後、10100系、2代目ビスタカー、エースカーなどが増備され車両の標準化が進む中、1編成のみの10000系は、13年の短命で、台車、モーターなど一部の機器は一般車に譲り廃車されました。

■模型について
 ホビーメイトオカから、真鍮製のキットとして発売されました。1枚目の写真のように、先頭部はロストワックス製です。

2021年1月17日

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