『新車年鑑1984年版』より
こんにちは。秋も深まり、冬の訪れをそこここに感じる今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。 さて、先日より本館図書室にて展示致しました鉄道ピクトリアルの『新車年鑑1984年版』号について、その詳細の記載方法を変更することにしまして、以前に記していた内容はこちらの“モノ日記”にて公開することと致しました。今後順次公開する予定の新車年鑑・鉄道車両年鑑各号についても、同様としていきたいと考えておりますので宜しくお願い致します。 ※表紙写真各車雑感 ① #営団地下鉄01系 電車 営団の路線の中で最も早くに開業したが故に、車齢の高い車両も存在し、古めかしい印象のあった銀座線に投入された新型車両。デザインはもちろん、制御方式や車体の工法にも最新のものを採り入れ、銀座線のみならず営団地下鉄の車両のイメージアップに大きく貢献した。 ②国鉄東京南局欧風客車“ #サロンエクスプレス東京 ” 旅行ニーズの多様化にも対応しうる車両として、コンパートメント、ラウンジ等を導入した欧風客車。既存の14系座席客車の改造によって生まれた車両ではあったが、鉄道界内外からの反響は大きく、後に続く“ジョイフルトレイン”ブームの先駆けとなった。 ③ #京阪6000系 電車 電車線電圧の昇圧(600Vから1500Vへ)実施にあたり、昇圧対応困難と判断された車両の代替として、一挙に77両もの仲間が投入された(うち20両は回路を工夫して昇圧前に先行投入)。とりわけ、車体外観は従来の京阪の車両とは一線を画するほどの斬新なものとなり、この後に登場する新形式にも大きな影響を与えた。 ④ #南海30000系 電車 宗祖弘法大師御入定1150年大法会の奉修にともなう参拝客輸送に備えて登場した「新こうや号」。大形ガラスをいっぱいに用いた前面と明るさを強調した塗色により、従来のデラックスズームカーに比べて斬新なイメージを与えている。また、2編成を用意したことで年間を通じての高野線での特急列車運転が可能となった。 ⑤ #国鉄713系 電車 交流電化区間のローカル輸送に適する経済性の高い車両として登場するも、当時の国鉄の厳しい財政状況から、本形式の本格増備には至らなかった。しかし、接客設備等は後に急行形電車の改造によって生まれる717系にも影響を与えており、本形式はいわゆる少数派とは言えどもその存在意義は決して小さくない。 #図書室 #鉄道ピクトリアル #新車年鑑