月報 テイチク 1950年代

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テイチク・レコード、1950年代の月報です。LP(アメリカ・デッカ盤)は1954年8月新譜が第1弾です。最初期の45回転・シングル盤は、DE9 というシリーズでしたが、1番からスタートしておらず、番号も飛び飛びです。これは、SP盤の DE シリーズと同番号を充てたため、SP のみの発売は DE9 が欠番になるからです。この DE9 シリーズは、何故か1955年初頭に D45 に変更されています。この時代のデッカで忘れてはいけないのが、ロックン・ロールの草分けとなった「ロック・アラウンド・ザ・クロック」でしょう。もちろん初出は SP (DE-329)で、1955年7月新譜として掲載されています。(ビル・ハーリー楽団)
この時代の月報は、テイチクに限らず、アーティストのスナップ写真などがよく載っています。白根一男さんのギターの構え方は、田端義夫さんにそっくりですね!
この時代特有のレコードとして「ポケット盤」というのがありました。シングル盤より更に小さい 5インチ(約13センチ)の45回転盤で、1枚 ¥200。童謡だけでなく、演奏物やダーク・ダックス,バッキー白片,ディック・ミネ等、幅広く発売されていたようです。
1956年9月号には石原裕次郎さんのデビュー曲「狂った果実」(C-4022)が、1957年7月号には三波春夫さんのデビュー曲「メノコ船頭さん」(C-4084)が掲載されています。B面の及川ウメ子さんは、後の及川三千代さんです。因みに「チャンチキおけさ」は、1957年8月号に第二弾と明記されて掲載されています。(C-4091)
デッカのクラシック盤は発売枚数が少なかったようですが、ギターのアンドレス・セゴヴィアの良いレコードが揃っていました。

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