月報 コロムビア 1964〜1966年

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ポップス系では1964年前半に、シリーズが LL-1 番代(シングル),YS-100 番代と PS-1000 番代(LP)にまとめられます。様々なレーベルが混在するので、番号の後ろに「末尾記号」が付加されました(CBS なら 「C」,EPIC なら「E」など)。

ブルーノ・ワルターの遺産シリーズが登場しますが、個人的にはこの時代の CBSコロムビア盤(360 SOUND)が、最も良い音がすると感じています(好みはあると思いますが)

1964年6月号よりスプラフォン(新世界レコードから移行)とオーディオ・フィデリティ・レーベルが登場します。
都はるみさんのデビュー盤「困るのことヨ」は1964年5月20日発売です。
1965年7月号では、大物2人がデビューしています。この時代の市川染五郎さんは、今の松たか子さんのお父さんですね。松山まさるさんが大物になるのは、グラモフォン(ポリドール)で一条英一と改名し、更にミノルフォンに移って三谷謙を経て五木ひろしに改名してからになります。

ミュージカルの傑作「メリー・ポピンズ」は1965年7月号と8月号の両方に掲載されています(ジャケットが変更されたため)。

私がキンクスに目覚めたのは「サニー・アフタヌーン」(1965年9月20日臨発)からでした。レイ・デイヴィスがロンドン五輪の閉会式で名曲「ウォータールー・センセット」を披露してくれたのは嬉しかったですね。

この時代のボブ・ディランについては、ピーター,ポール&マリー等の「風に吹かれて」とか「ドント・シンク・トワイス」の原作者といった程度の認識しか持っていませんでした。確か「フォーク・ソング・デラックス」というオムニバス盤でその「風に吹かれて」や「ミスター・タンブリン・マン」を聴いたのが初体験だった思います。私の周辺にも、熱心にボブ・ディランはを聴いている人はいませんでしたが、世の中には一定数いたものと思います。多分そういった人たちが、後のURCやエレック・レコードのアーティストやファンにつながっているような気がします。私が一生懸命聴くようになったのは、CBS-SONY に移ってオリジナル・アルバムが続々と発売されるようになってからでした。(借りて聴いていたのが多かったですが)

一方、「サウンド・オブ・サイレンス」(サイモンとガーファンクル)については最初から注目していましたし、何故大ヒットしないのか不思議に思ってました。1966年1月20臨発として登場したのですが、ブレイクしたのは映画「卒業」のサントラ盤として再発売された時(1968年)でした。

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    kyusha_fan

    2022/01/02 - 編集済み

    私がサイモンとガーファンクルの「サウンド・オブ・サイレンス」を初めて聴いた時、由紀さおりの「夜明けのスキャット」とイントロ部分からよく似てるなと感じました。当時もそんな取り上げ方はされてなかったのでしょうか。

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      chirolin_band

      2022/01/02

      そう感じた方は少なくなかったように思います。順序としては「夜明けのスキャット」の方が後になりますが(1969年3月10日発売)、大橋巨泉さんが何かの番組で「サウンド・オブ・サイレンス」を紹介する時に、「日本では『夜明けのスキャット』というタイトルでヒットしました……って、これは言い過ぎかな(笑)まぁ、いずみたくはこういうところ巧いというか何というか……」とコメントしていた記憶があります。

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      kyusha_fan

      2022/01/02

      大橋巨泉さんの曲紹介は面白いエピソードですね。私はそこまで思わないのですが、映画「卒業」バージョンと「夜明けのスキャット」発売日が近いので「夜明けのスキャット」はその影響はそれなりにあったのだろうなと思いながらこれまで聴いてきました。「夜明けのスキャット」がヒットしてる時は「サウンド・オブ・サイレンス」を知らなかったので「サウンド・オブ・サイレンス」が「夜明けのスキャット」をパクったのではないかとその時思いました。でもその後時系列で見るとそうではないと理解しました。

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    Nobuaki Sugiura

    2022/05/16 - 編集済み

    映画「卒業」でサイモンとガーファンクルの「サウンド・オブ・サイレンス」がヒット(CBS SONY盤)した時、移行前の日本コロムビア盤があるかも知れないと思い、コロムビアの月報で確認できました。これはレア盤になるかなと思いました。また、SONYへの移行で日本コロムビアのメイン・レーベルが無くなってしまい、気持が曇りました。今のCD発売会社が殆ど日本ポリグラムになってしまったのは淋しい限りです。

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      chirolin_band

      2022/05/16

      CBS SONY 発足後、日本コロムビアの CBS レーベルは、店頭で値引き販売されていた記憶があります。どのお店でもやっていたのかどうかは判りませんが。当時、洋楽のメイン・レーベルだったわけですから、これをすべて廃盤返品として受けてしまうと、会社が存続しなくなるという話も耳にした記憶があります。真偽は分かりませんが、あり得そうな話だと思ったものです。

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      Nobuaki Sugiura

      2022/05/16

      コメントありがとうございます。

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