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セレスタイトのジオード
ジオード(geode)日本語で晶洞(しょうどう)という。堆積岩や、火成岩玄武岩内部に形成された空洞の事だが、鉱物収集の場合、そのなかで結晶ができ、球状になった鉱物の塊のこと。
石の塊が割られ、中から水晶や瑪瑙やアメジストが姿を現している標本を見たことがあるのでは。
セレスタイト(天青石)は、そんなジオードの形でよく売られている。硬度が3.5と柔らかいうえ、「劈開(へきかい)」が非常に強く割れやすい。よって宝飾品への加工が難しいからだ。
しかし、灰色がかった透明感のある青い結晶が美しく、安価で大きなジオードが手に入るので、原石を楽しむには非常にコストパフォーマンスがいい。
セレスタイトの名前は、英語で「空の」「天体の」「こよなく美しい」を意味するセレスチアル(celestial)、ラテン語の「天国のような」という意味のcoelestisが由来といわれている。
この美しい青い色の発色原因は、主成分の硫酸ストロンチウム。ストロンチウムは加熱すると鮮やかな紅色の炎を発するため、花火などに利用される。
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