Keith Jarrett / J.S. Bach ; Das Wohltemperierte Klavier Buch I ( W.Germany, ECM, ECM New Series 1362/63,– 835 246-1) <1987> その ① - 1

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Keith Jarrett / J.S. Bach ; Das Wohltemperierte Klavier Buch I ( W.Germany, ECM, ECM New Series 1362/63,– 835 246-1) <1987> その ① - 1
(1) 835 247-1 S1=3 ECM1362 320
(2) 835 247-1 S2=2 ECM1362 320
(3) 835 248-1 S1=2 ECM1363 320
(4) 835 248-1 S2=2 ECM1363 320

Digital Recording
February 1987, Oxford, New Jersey

グルジェフ作品集を別にすると、この作品がキース初のクラシック・アルバムでした。80年代前半にいわゆる「スタンダーズ・トリオ」であまりにも自由なリズムを提示しジャズの世界に革命的な潮流を産み出したキースが「どのようなバッハを弾くのか」と発売前には多大な期待が寄せられましたが、発売後に戸惑いに似た声が聞かれたのをよく覚えています。

まだジャズもクラシックもよく知らなかった僕は、クラシックのピアニストであるグレン・グールドの演奏があれだけ奔放で、ジャズのピアニストであるキース・ジャレットの演奏がこのように譜面に忠実な演奏というのが不思議な気がしたものの、個性派として知られたキースが敢えてアーティストの個性を廃してバッハの精神を忠実に伝えようとした作品と受け取りました。

https://www.youtube.com/watch?v=D428ISXM4hc


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    woodstein

    2020/03/25

     おそらくこのレコードをCD化したものですが、私もこの録音を愛聴しています。「平均律」は他に紹介文の中にも登場したグレン・グールド演奏盤も持っており、これはこれでなかなか面白い演奏で、それに比べるとジャズ畑のキース・ジャレットの演奏の方がむしろ素直な感じがしたのが興味深かったという印象だったので、今回のくっきいレコードさんのこの展示の紹介文の内容には共感しますね。

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